音楽(+オーディオ)遍歴
私が大学に入学した1969年から70年の頃には,下宿にステレオを持っている同級生が結構いて,音楽をオーディオで再生して聴くという趣味の学生がかなりいましたが,私などは貧乏でしたので聞かせてもらって喜んでいたという思い出があります。
私がオーディオ再生による音楽鑑賞に目覚めたのは恐らくその頃です。
隣の下宿にいた2年先輩の奥野さんの部屋で,オープンリールのテープデッキにアンプとスピーカーのついている一体型のテープレコーダーで,アイザック・スターン演奏のベートーベン作曲の「ヴァイオリンコンチェルト(ヴァイオリン協奏曲)」を聞かせてもらって感激したのが最初ではなかったかと思います。
それから,友人や先輩のところで当時学生の間で流行っていた浅川マキや岡林信康などを聞いたり,少しマイナーですがカルメンマキの好きだった曲「あなたがほしい」などを聞いて,いいなあと思ったりしました。(ずっと後だけど,山崎ハコの唄も珠玉です。)
それからずっと経って就職して後レコードプレイヤーも持ってないのに,大学生時代に友人が持っていてその迫力に圧倒された記憶のある,エマーソン・レイク&パーマーの「タルカス」のLPを買ってきて,会社の後輩にカセットテープに録音してもらい,当時私が唯一持っていたオーディオであるラジカセで聞いて楽しんだりしていました。
(↓ ※E.L.P.の「タルカス」)
1985年35歳のときにローンで江東区に3DKの分譲マンションの1室を買って住んだのがきっかけでリビングルームにステレオセットを置きたいと思ったのが,AV(オーディオ・ヴィジュアル)に目覚めた最初でしょう。
まずは,29インチの大型テレビとサンスイのミニコンポセットを買ったのが間違いのもとでした。
それからは,縮小再生産を繰り返してバラコンポの世界に迷い込み,分は弁えていましたが,そこそこの高級CDプレイヤー,高級セパレートアンプ,大型や中型の高級スピーカーを揃えました。
そして,ドルビーサラウンドのプロセッサ-にセンターやリアスピーカー,果ては高級ケーブルやアース,振動防止器具にまで凝るようになってしまった時代もありました。
しかし,自分は別に純粋に「いい音,生の音」を追求するサウンドマニアではなく,「いい音楽」が耳に心地よく聴けさえすればそれでいい,というのがオーディオ趣味の主眼でした。
それとオーディオを極めるというのはもしかしたら同じことなのかもしれませんが,私は程ほどのオーディオで満足して,むしろいい音楽ソフトを聴くことの方が大切なタイプであると思うようになりました。
所詮高望みで,どうがんばってみても到底かないそうもないときに.自分を誤魔化す合理化かな?
特に,一時は何故かチャイコフスキーに入れ上げていて,彼の有名な「ピアノコンチェルト(ピアノ協奏曲)1番」と「ヴァイオリンコンチェルト(ヴァイオリン協奏曲)」については,それぞれ十枚以上も演奏者の違うCDを買ってきて聞き比べたりしていたものでした。
(何にしろ,私は興味を持つとややマニアックなところはあるようです。)
もっと若い頃は,ビリーホリディやチャーリー・パーカーなどに心酔したりして,むしろジャズ系の音楽が主体でしたが歳をとるにつれてクラシックにのめるようになっていきました。といっても大したことはなく浅いものですが。。
特に今のところ歌曲で好きなのは,オペラ「カルメン」の中で恋人のドン・ホセを慕って歌う「ミカエラのアリア」とペールギュントでやはり恋人を想う「ソルヴェイグの歌」です。
(↓ ※ ソルヴェイグの歌)
それに最近,フィギュアスケートの影響で見たDVDのオペラ「トゥーランドット」の中のテノールで「誰も寝てはならぬ」というのも素晴らしかったですね。
あとロック系ですが,ジャニス・ジョプリンの「サマータイム」は絶品で「ミー・アンド・ボビーマギー」も「ナッシング・トゥ・ルース(失うものは何もない)」というフレーズを淡々と歌っているところでは,よく涙が出てきます。
ジャズのバラードではローズマリ・ークルーニーの「シングズ・バラード(特に『いそしぎ』と『酒とバラの日々』」やリンダ・ロンシュタットの「フォー・センチメンタル・リーズンズ(For Sentimental Reasons)」,「星に願いを(When You Wish Upon a Star」のカバーなどは今も気に入っています。
まだいろいろありますが,今日は週末でお酒を飲みに出かけたくなったので終わります。
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