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2006年6月25日 (日)

ユダの福音書

 「ユダの福音書」の翻訳,解説のついた本を読み終えました。

 原本のパピルスからは,かなりの部分が欠け落ちて読みにくく,しかもそれ自体は短いものです。ですが,次のような内容は見て取れます。

 ユダは本当の意味での裏切り者ではなくて,むしろ十二使徒の中で彼だけがイエスの「真の理解者」であり,イエスを「神の国バルベーローの住人である。」と見抜いていたのも,彼だけでした。

 ユダはイエスが唯一対等に語りかけることのできる友人であり,特別な存在だったとさえ言えます。十三番目の精霊とも呼ばれているらしいです。

 イスカリオテのユダはイエスの命令によってイエスを裏切ったのです。

 ユダにとって,イエスはこの世界の王ではなくて,天上の王なのですから,この世界での裏切りなど,なんのことはなかったのです。

 原本には,ある「聖なる世代」を重要視しているように見えます。解説によると,それはアベルとカインの後のセツを起源とする世代ということです。

 つまり,アベルやカインの過ちを正された,次の正しい世代を指しているらしいのですが私にはちょっと何のことを述べているのか,よくわかりませんでした。

 かつて,ミュージカル映画「ジーザス・クライスト・スーパースター」をビデオで見たことがありましたが,その中でもイスカリオテのユダが主人公であり,ヒーローでした。

 もっとも,その中での彼はイエスの行動をいくら考えても理解できず,とことんまで悩みぬいて問いかけ続ける,という役どころであったのですが。。。

 もっとも,正統派クリスチャンの間では,マルコ(十二使徒ではないが,最後の晩餐を行った家の持ち主の息子らしいとされ,四福音書の作者の一人)の創作ではないかと言う者もいるらしいですが私はそれは少し矛盾するのではないか,と感じています。

(過去の関連ブログ記事4/26の「インテリ=裏切り者」のルーツ」 5/9日の「ユダはインテリより上だった。」も参照してください。) 

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