近視と老眼
物理屋なので,人体の生理学の一分野であろう眼の構造には全然詳しくないのですが。。。
確か近視のときは眼の水晶体レンズが厚過ぎるため遠方の物体からの光が網膜上よりも前に結像するので,ぼやけてしまう。
一方,遠視のときは水晶体レンズが薄過ぎるために近くの物体からの光が網膜上よりも後ろに結像してぼやけて見にくいのである。
という認識をしています。
まあ,老眼は厳密には遠視とは異なるのでしょうが,遠近両用メガネがあるように近視で,かつ遠視である,という人が世の中には大勢います。
これはある種の矛盾ではないかと,長年疑問に思っていました。近視の人は老眼になりにくいのではないか,とも思っていましたが,現実はそうではないので不思議でした。
しかし,そもそも健康な眼では,遠方,近傍の両方が見えるように眼の毛様筋が水晶体レンズの厚さを調節するという働きをしている,ということです。
ですから,結局は近視でかつ老眼というのは,毛様筋が焦点を機敏に調節できなくなった状態であり,うまく水晶体レンズを厚くも薄くも調節できないという病気であるのだと理解しました。
http://fphys.nifty.com/(ニフティ「物理フォーラム」サブマネージャー) TOSHI
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