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2006年9月20日 (水)

酔歩(ランダム・ウォーク)(訂正)

以前の記事「 酔歩(ランダム・ウォーク) 」において1次元から2次元,3次元に拡張するときに本質的な間違いがあったので訂正しました。既に現時点では以前の本文は訂正してあります。

 

"xがxとx+dxの間にある確率は,

(x,N)dx={1/(2πNa2)1/2}exp{-x2/(2Na2)}dx

となるはずです。" というのはよかったのですが。。。

 

このことから,

 

"2次元でも等方的と考えられるので2をr2=x2+y2と置き換えれば

(x,y,N)dxdy={1/(2πNa2)}exp{-r2/(2Na2)}dxdy,

 

同様に3次元ではr2=x2+y2+z2として,

(x,y,z,N)dxdydz={1/(2πNa2)3/2}exp{-r2/(2Na2)}dxdydzであると考えられます。"

という部分は完全な間違いでした。

 

これは,1次元での1歩の長さの各次元成分への分割を考慮していなかったからです。

 

"2次元でも等方的と考えられるので,単純に2をr2=x2+y2に置き換えるだけでいいと考えるところですが,実は1歩の各方向への成分Δx,ΔyはΔx2+Δy2=a2を満足します。

 

そこで,x方向とy方向を対等に扱うとΔx2Δy2=a2/2 なので,N歩で位置=(x,y)に到達する確率密度P(x,y,N)は,

 

全平面で1になるように規格化して,

 

(x,y,N)dxdy={1/(πNa2)}exp{-x2/(Na2)}exp{-y2/(Na2)}dxdy={1/(πNa2)}exp{-r2/(Na2)}2

となるはずです。"

 

と直しました。

 

  さらに,

 

 "同様に,3次元ではr2=x2+y2+z2として,Δx2Δy2=Δy22/3により,位置=(x,y,z)に到達する確率は

 

 (x,y,z,N)dxdydz=[1/{(2/3)πNa2}3/2]exp[-r2/{(2/3)Na2}]3になると考えられます。"

 

 と訂正しました。

  "特にt=Nτ,D=a2/(2τ)とおけば,4Dt=2N2となるので,

(r,t)=(x,y,z,N)={1/(4πDt)3/2}exp{-r2/(4Dt)}

となります" 

 

 という部分も,

 

 "特に,3次元ではt=Nτ,D=a2/(6τ)とおけば,4Dt=(2/3)N2となるので,P(,t)=(x,y,z,N)={1/(4πDt)3/2}exp{-r2/(4Dt)}となります。"

 

 と訂正しました。

http://fphys.nifty.com/(ニフティ「物理フォーラム」サブマネージャー)                                       TOSHI 

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