安倍政権に思う
自民党に安倍新総裁が誕生しました。
やがて指名選挙で新総理になるでしょう。
朝日新聞によると,最大の関心事は教育改革であり,まず教育基本法の改正をすることだそうです。
相変わらずピントはずれな人です。
恐らく日教組でもぶっつぶしたいのでしょうが,大体,この国で子供が親を殺したりその逆だったり,子供同士の殺し合いなど殺伐としたことが頻発しているのは,別に直接的な教育などに主要な問題があるわけではないと思います。
結局は,みんなが将来に社会的不安,特に経済的不安を持っているからだろうと思います。
資本主義の深化,あるいは公的機関の民営化等により日本的な終身雇用制があまりにも急速に崩壊して,欧米的な雇用形式に転化しつつあります。
その結果,実際的な少子化,高齢化に加え,フリーターの増加などの現象に通じ,子供たちを中心に将来が保証されないという不安が社会に満ち満ちているのが,結果として社会を殺伐とさせていることの主因ではなかろうかと思います。
経済がデフレ化し財布のヒモが堅くなり,貯蓄貯金やその人口が増えるのも,少ない年金なども含めて,老後の生活が保証されないからでしょう。
たとえ消費税,あるいは物品税的な生活必需品以外の贅沢品にのみ課税する,というような福祉目的税などの増税を行なっても,とにかく老後を保証することは,今の高齢化を見る限りこの国の最重要課題なのではないでしょうか?
いずれにしても年金問題や増税を主眼とした国内経済が最重要関心事でなければおかしい,そしてその次が外交です。
(もっとも一般会計の5倍もある「特別会計=日本の現在の債務額800兆円の半分以上の400兆円を超えるといわれる年間特別予算」を少しでも我々一般国民の方にまわしてくれるなら,そもそも増税など不要で減税してもらいたいぐらいなのが私の本音です。。。。)
(ちなみに,我々一般国民が恩恵を受けるとされる一般会計約80兆円がいわゆる年間の国家歳出予算額です。)
相変わらずピントはずれな人で,北朝鮮拉致問題などに夢中になり結果的に世論の人気取りをしていることにはなっています。
拉致被害者には申し訳ないが,たかが百人程度の拉致人数です。
国家の主権を侵されたとナショナリストなら怒るでしょうが,それによって経済制裁などをするのは,相手の国の圧迫された幾百万の人民をさらに抑圧すると私は思っています。
また,日本によるかつての大量拉致被害者でもある在日と,その祖国との経済的交流を絶つことになり,拉致被害者の数百倍以上の人々に苦難を強いることになるでしょう。
(キレイゴトに見えるでしょうが,私には日本人,朝鮮人の区別よりも,人として対等な憐憫感情が湧くのみです。)
"美しい日本"などが主目標ではないです。"美しい地球"というグローバルな見方ができなければならないと私は思います。
まあ,"自虐的歴史観を払拭しよう"などという目的で教育改革などに固執するナショナリストの小物にそうしたことは期待できないでしょうが。。。
自分のまわりにも一見正義感にあふれていて,最近問題になっている酒酔い運転の横行などに対し義憤に耐えないという感じで「もし自分の経営している酒場にそいう奴がいたら許せない。」などと言う人がいます。
そこで,私が「それはそもそも酒というものがあるから悪いのじゃないか?とか車というものがあるから悪いのじゃないか?」とか茶化すと,すぐ正体がばれて,「酒がなくなるのは商売上困る」などという矛盾した正義感が露呈してしまう人物がいたりします。
安倍氏のナショナリストとしての拉致問題などに対する正義感も,実は目先だけしか見えず,大きな全体は見えていないそれではないかと考えられます。
そうであれば指導者としては失格だと思うのは私だけでしょうか?
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コメント
こんばんは、安倍不支持派さん、TOSHIです。
コメントいただきありがとうございます。
>これ、たんなる屁理屈じゃないですか?
悪いのは道具でなく、それを悪用するおバカさんですし。
屁理屈という言葉は嫌いです。これは反論できない人が使う言葉でもちろん道具を使う人が悪いわけで拳銃が解禁になってもそれで人殺しをする人が悪いのですから、車という殺人凶器があってもそれで殺人しなければいいというのはある意味で大賛成です。
>これは…
なにか信用に足る根拠でも提示していただけるとありがたいのですが?「本人たちが
そう言っている」とかでなく。
私「朝鮮人強制連行の記録」という当時の年ごとの連行人数データの入った本を持っています。
学生運動時代は「身分差別」のフラグで活動していたので「部落」とか「在日」の取材活動をしていましたからウソを書いているという意識はありません。
部落差別を描いた小説「橋のない川」の中にも当時の朝鮮人連行の詳細が書かれている部分があります。
別の小説の中にも長崎の「軍艦島」で働かされていた朝鮮人の話とか枚挙ににいとまがありませんが、証拠を出せといわれても結局は信用するかどうか、という情況証拠しか残っていないと思います。
なぜ日本に多数の「在日」がいて終戦後に大勢が帰国したとお思いですか?
>自分の国にも問題山積なうちから、いきなり「世界」に飛ばれても、普通の人は途方に暮れるしかありません。
すくなくとも「ならない」なんて言われる筋合いのものではないと考えます。
私達は「日本人」である前に「地球人」です「日本」の繁栄は「発展途上国」に自国の矛盾のしわ寄せを押し付けているがためにあります。
コンビニやスーパーが期限切れの食品、弁当を捨て、我々が食べ残しを捨てていてダイエットだグルメだと騒いで飽食している間にアフリカや中東やアフガン、そして北朝鮮でも、暑さ寒さで死んだり、飢え死にしている大人や子供たちがたくさんいます。
昔、学生時代は「革命的祖国敗北主義」などと気取っていましたが「ナショナリズム」は今でも敵だと思っています。
自分達は日本にうまれてきただけで「裕福」であり「ぜいたく」であることを自覚すべきだというのが私自身の根底にあるイデオロギーです。
だから当然、安倍さんだけでなくわれわれ自身が「ならない」というように突きつけられても仕方のない罪深い存在だと思います。
TOSHI
投稿: TOSHI | 2006年11月17日 (金) 22時24分
>「それはそもそも酒というものがあるから悪いのじゃないか?とか車というものがあるから悪いのじゃないか?」
これ、たんなる屁理屈じゃないですか?
悪いのは道具でなく、それを悪用するおバカさんですし。
>日本によるかつての大量拉致被害者である「在日」
これは…
なにか信用に足る根拠でも提示していただけるとありがたいのですが?「本人たちが
そう言っている」とかでなく。
>「美しい日本」などが目標ではない、「美しい地球」というグローバルな見方ができなければならない
自分の国にも問題山積なうちから、いきなり「世界」に飛ばれても、普通の人は途方に暮れるしかありません。
すくなくとも「ならない」なんて言われる筋合いのものではないと考えます。
色々と失礼なことを申しましたが、ほかの部分には概ね同意です。
愛国心に限らず、思想信条にかかわる事を国に押し付けられるなんてごめんです。
投稿: 安倍不支持派 | 2006年11月17日 (金) 18時04分
もっと自然科学ネタにコメントしたいのですが、そうしようとすると結構考えたり調べたりしないと書けないので、安易に時事ネタにばっかりコメントしてます。(^^;
日本の政治がダメなのは確かですが、他の国も似たりよったりなので、多分どうにもならないんでしょう。
どうにもならないものに精力を傾けるより、政治が何をしようがそんなの関係ないねって言えるような状況(無関心なのではなく、政治に影響されないような環境)を作る方が良いのではと思うのですが、まぁ、空想レベルですね。
投稿: 耕士 | 2006年10月 8日 (日) 00時01分
ども耕治さん、TOSHIです。
コメントありがとうございます。最近はブログネタが枯渇してきて、つい自然科学という安易なネタに走り勝ちです。政治や時事ネタは思いついてもありふれた批判しか思いつかなくて書きそびれています。
確かに、「日本丸」はかなり危ないと思いますが、「地球丸」のほうにより関心があります。
本当は自分がいちばんかわいいわけでそれが当たり前ですから、単にいい子ぶってるだけですが、半分日本の政治とかにはあきらめています。
マスコミなどのうわべだけだろうけど評論家的、コメンテーター的に世論におもねる姿勢は営利企業だから仕方ないとしても結構気にさわりますね。
ただ、学生運動のときもそうでしたが、運動をすること自体が逆に「権力」に協力しているのだ的な考え方をされると立つ瀬がありません。
TOSHI
投稿: TOSHI | 2006年10月 5日 (木) 05時19分
政治は政党がやるものではあるのですが、自民党自体、反安倍派というか反小泉派というか多少はまともな考え方のできる人達がスキャンダルや何やかやで力をそがれていっているという現状があります。ちょっと前からの流れをみていると、確実に狙い撃ちされてます。加藤氏なんかは暴力団まで使われていますし。
さらに野党第一党の民主党が自民党と言ってることがそんなに変わらないかもっと低レベルだったりもしています。
という状況なので、かなりやばいと感じています。
投稿: 耕士 | 2006年10月 1日 (日) 23時11分
こんにちは。耕治さん、TOSHIです。
なるほど、ナショナリズムそのものが目的であれば別に、ピントはずれではありませんね。
所詮、6割とかいっても自民党の内部の話ですし、また大統領ではないのだし私は政治というのはそもそも個人ではなく政党がやるもんだと思っているのでそんなに危惧してはいません。
ただチルドレンなんてわけのわからない集団が政党の核だとすると小泉の院政とその後継の思いのままである可能性も大きいかもしれませんね。
TOSHI
投稿: TOSHI | 2006年9月24日 (日) 07時24分
安倍氏の目的にとってはピントはずれではないのでしょう。教育の重要性がわかっているから自分の都合の良いように変えようとしているんです。まぁ、その目的がピントはずれではあるのですが。
あんな人間しか首相になれないというのはマスコミが抑えられてしまっているとか、小選挙区制などのシステムの問題もあるけど、やっぱり我々の問題なんでしょうか。
とはいえ、あれだけマスコミも動員して宣伝した割には6割程度の票しか集められなかったというのはまだ希望を失うべきではないのかもしれません。
投稿: 耕士 | 2006年9月24日 (日) 00時07分
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投稿: gupen | 2006年9月23日 (土) 17時36分