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2006年12月 4日 (月)

藤沢周平と宮部みゆき

 今朝は,平日ですが仕事が休みなので,朝8時頃から10時過ぎまで,友人から録画したDVDを借りていたのを思い出して,映画「たそがれ清兵衛」を見ました。

      たそがれ清兵衛

 DVDで映画を見るのは,先月暇なときに,,フランス映画でアリダ・ヴァリ主演の

 「かくも長き不在」 を見て以来です。

 藤沢周平の小説作品は,丁度今,キムタク主演の「武士の一分」という映画が先日から上映されているらしいですね。↓

           

 今朝,見た「たそがれ清兵衛」も,「寅さんシリーズ」の暗さがイヤ味で,私がかなり嫌いな監督の一人である山田洋次監督の作品です。

 確かに,暗いことは暗いのですが,それを喜劇で笑いとばすような作品ではなかったので,それなりに見られるものでした。

 まあ,監督は違うけれど,以前やはり借りてDVDで見た「蝉しぐれ」と同じく,藤沢周平の作品は主人公に出世欲などがなく,そのまわりの人々も含めて人情味があって朴訥なところに特徴があります。

 その上ヤットーにも真実味があって,本当の殺し合いの怖さなどが伝わってくる思いがしました。

 主人公については貧乏ですがヤットーが得意なところが,私も貧乏ですが道楽として物理や数学を得意としているところとなんとなく通じるところがある,という気持ちがしました。

 しかし,主人公と違って私には子供はいないので,かなり違うのも事実です。

 私は,しゃれた感想文や批評など書ける能力もないですし,こういうものは絵や音楽と同じく,能書きを言わずに味わうだけでいいものだと思っています。

 そして,感動するものであればなおさらいいと思うので,まあ感動的であったとだけは述べておきます。

 その後も精神的に余裕があったので,友人から借りていた宮部みゆきの「名もなき毒」という小説を昼過ぎまでに,一気に読み終えました。

      

 宮部みゆきの作品は「火車」,「模倣犯」,「弧宿の人」など本屋で見かけたくらいで,今回初めて読んだのですが,これも藤沢周平の映画と同じく怖さに真実味があるという感じを受けました。

 著者が女性であるためでしょうか,心理の機微の記述の詳細さが読み疲れを誘うほどでした。

 いずれにしても「毒」というのは,人間の存在そのもののことであるというような内容だったと思います。

 改めて,権力とは生殺与奪の力を持つものであり,暴力装置に裏打ちされてない権力などには何の力もないことを,思い知らされた小説でした。

 脇役の北見一郎という老人が,道楽で探偵という人助けをしているところが私と通じると感じたのは,私が自分を贔屓目に見過ぎているためでしょうう。

http://fphys.nifty.com/(ニフティ「物理フォーラム」サブマネージャー)                                  TOSHI

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