ソルジャー・ブルー再び'(映画感想)
私が,これまで見た映画のうちで一番好きというか印象に残ったもので1970年前後に珍しく封切りで見たアメリカ映画「ソルジャー・ブルー(Soldier Blue)」があります。
残念ながら,アニメ「地球(テラ)へ」のソルジャー・ブルーではありません。
この映画は1864年11月29日のコロラド州で実際にあったアメリカインディアン(当時)の大量虐殺事件を題材にしたものです。
当時騎兵隊だか民兵だかの青い制服を着た白人兵士達700名によるシャイアン族の女子供達を中心とした600人の人々の大量虐殺の光景をキャンディス・バーゲン演じる白人とシャイアン族の混血の主人公が目撃し,自らに白人の血があることを恥じる,という内容であった,と記憶しています。
当時は私も若くて,今ほど涙もろい方ではなかったのですが,感情移入して泣けて泣けてしょうがありませんでした。
それにしてもシャイアン族を急襲し若い女性を強姦する真っ白な尻の兵隊達のリアルな映像,それさえも修正する映倫の所業には少なからず腹が立ちました。いくらなんでもそんな局面で欲情するわけないじゃないか。。。
丁度1970年当時はベトナム戦争が激化し,結局,その戦争で恐らくアメリカははじめての敗北を味わうわけです。
それはベトナムに負けたというより戦場で疲弊しきった自国の兵士達の現状などを知った国内の世論に敗れたと云えます。
そして,それまでの「大七騎兵隊」など主要な西部劇に代表される白人が善でアメリカ・インディアンが悪という構図について,自国が敗戦したおかげで,知識階層を中心にはじめて猛列な反省がなされました。
(西部劇の善と悪が逆転した?記念碑的映画でもあります。)
アメリカ・インディアンは差別用語とされ,現在ではネイティブ・アメリカンと呼ばれるようになったというような経緯も聞いています。
そして,同時に黒人差別など被抑圧階層の歴史も見直され,ニューヨークのハーレムの解放なども進み,表面上では白人至上主義思想も薄まってきたように見えます。
しかし,ブッシュのアフガンやイラクなどの無辜の民の虐殺など,未だに「ソルジャー・ブルー」の世界は連綿と続いています。
名誉白人などと呼ばれて喜んでいる日本人も「テロ特措法」などをつっくてアメリカの尻馬に乗るようじゃ同じ穴のムジナです。
むしろ,「テロ」の側に味方してもよいくらいなのに。。。
いずれにしろ,戦争を喜ぶのは「死の商人」とその係累だけです。
アラブ資本やブッシュもそれに属する輩でしょう。我々がそれに協力するなど愚の骨頂です。
日本がアメリカの属州であることを自負するのであるならば一蓮托生なので一緒にテロられるのも当然ですから,それを甘んじて受けるべき,切腹すべきなのに,テロを恐れてアメリカという母親のスカートの中に隠れるのはとても恥ずべきことです。
だからといって私自身が自爆か,それに見合うくらいの行動を取ってるわけでもなく,,口だけなのが実は歯がゆいところですね。。。
You-tubeでなつかしい映画を見つけたのでつい感想を書きました。。。
(↑著作権の問題でもあるのか?ドイツ語吹き替え版なのが玉に瑕です。)
もう1つは。。。
(↑こちらは英語ですが。。内容は元映画と遊離してます。)
(終わり)
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コメント
どもTOSHIです。まとレスです。みなさんコメントありがとうございます。
>明男さん
涙もろいといっても、悲しくない涙というのは私にはよくわかりません、子犬が雨に打たれていればTPOによっては悲しいときもあるので泣くときもあると思いますが。。
でもやはり歳をとると老いた自分の自己憐憫と連動した涙かもしれませんね。。。
>EROICAさん
自分なりの意見ですが、私の場合は割と二元論のようなもので誰の利益に共感、賛同するかだけが基準になっています。
いわゆる金持ち、有閑階級の利益の味方か、それとも最下層の貧乏人や被差別者の利益の味方かというだけで、私の思想は後者の味方というのが基準です。
たとえば自分としては出世したい、勉強して学者とか研究者としてひとかどのことをして認められたいとかいう上昇志向的欲望がありそれを進めることは自分の実存にとってはもちろんプラスなのですが、これは私の社会的存在としての部分での下降志向性とは相容れないということになるという具合ですね。
>T_NAKAさん。。
私も「universal soldier」を主題歌と思って聞いてみたのですが、どうも主題歌とは違うみたいですね。
映画の中で印象的だった「ソルジャーブルー」と泣きながら連呼する部分がないので違うのでしょう。「universal soldier」の歌詩の内容は英語がわからなかったのですがそういう内容なんですか。。
「反日」というのは日が日本の支配者を指すわけで、別に日本や日本人に反するわけではないと思います。
古い言葉ですが「万国の労働者団結せよ」というようにナショナリズムに対抗するグローバリズムは昔からあったわけで、敵は支配者であり、味方は被支配者であるという分け方なら、国というのは単に世界の中の自分の故郷という意味だけになると思います。
今の高校野球などで同じ日本人でも自分の出身の都道府県代表を応援するように、世界連邦になってもオリンピックでは自国代表を応援しているのが、やがて地球人の日本県あるいは日本州の応援になればいいなあと思います。
TOSHI
投稿: TOSHI | 2007年12月 2日 (日) 04時27分
ご紹介のYou-Tubeから辿って、ネイティブ・アメリカンの血を引く(ソルジャー・ブルーの主題歌を歌っている)バフィー・セントメリーが(ドノバンのヒット曲)「ユニバーサル・ソルジャー」を歌っている画像を見つけました。歌詞の中でユニバーサル・ソルジャーは色々な国と闘うわけですが、当然「日本」も入っています。
つまり日本は大国なわけで、それなりに過去にやったことに対して責任を取らねばならないと思います。
アメリカはこの映画に描かれている“サンドクリークの大虐殺”のような歴史の汚点を自国の映画で表現できるのですが、日本はどうなんでしょう?
被害者ではなく加害者であったということを認識すべきと思うのですが、こういうことを言うと反日とレッテルを貼られるだけで終わってしまいますね。
そういう状況が残念です。
投稿: T_NAKA | 2007年12月 1日 (土) 11時14分
TOSHIさん。お久しぶりです。EROICAです。
この投稿にあるように、世界情勢に対して、自分なりのしっかりとした意見を持っておられる方って、立派だなあ。と思います。
私なんて、身近なことに関しては、結構こだわりますが、こういう、広い見地に立って、大切なことを考えることって、疎かにしています。
私も、もう少し、社会人として、政治のこと、社会のこと、人種のこと、などについて、しっかりと考えなければならないなあと、感じさせられました。
どうもありがとうございました。
投稿: EROICA | 2007年12月 1日 (土) 02時35分
こんばんは。
涙もろいと言うところのみに反応して些か恥ずかしいですが、齢を重ねると、確実に涙もろくなりますね。自分では感情が高ぶっていると自覚もしていないのに、涙が滔々とこぼれ落ちて吃驚することがあります。「えらく膝が濡れるなあ。えっ、おれが泣いてんの」てな具合です。
何でこんなに悲しいのか。大して悲惨な話でもなく、残酷な場面でもないのに、捨てられた子犬が雨に打たれている場面だけで、訳もなく猛烈に悲しくなったりしますね。
「お父さんもこの頃涙もろくなって」というセリフがドラマの定番ですが、まさか自分がそうなるとは!
しかし、これはどうやら脳神経系が泣いているのではなさそうだ、と気付いたのは前述の悲しくない涙です。どうも自分に重なる魂魄のようなものが、肉体の終焉を予感して哀悼の意を表しているようです。思えばこの肉体も半世紀を優に超え、頑張ってきたものなあ。あちこちガタガタではあるけれど、不健全な精神と違って、懸命に生きようとしている。あの、カンダタが血の池に落ちたときのお釈迦様の悲しそうなお顔、そう、慈悲の涙かも知れない。なーんて、きれい過ぎるかしら。いや、こんなことを考えると言うことは、精神の終焉の方が一足早く来ているのかもしれません(笑。。。いや、笑えないか)。
投稿: 明男 | 2007年11月30日 (金) 01時46分