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2007年12月12日 (水)

ロートレアモンとサド(その2)

 20069/2の記事「ロートレアモンとサド」において,モーリス・ブランショの書いたこの記事の題名と同名の評論書籍に関連して思うところを書いて見ましたが,今日はその続きです。

 

      

 サドの代表作「ジュリエット=悪徳」と「ジュスチーヌ=美徳」についてはモーリス・ブランショが評論した当時は画期的なインモラル小説であったと想像されます。

 

 モーリス・ブランショの評論で目を引くのはこれらが単に相反するモラルを持った姉妹の対照を表現したのではなく,サドにあっては両者が同じテーマを表現したものであるということでしょう。 

 つまり,ジュスチーヌが受けた言うに及ばぬ辛苦の数々は彼女の不幸を体現したものですが,そうした辛苦は妹ジュスチーヌだけではなく姉ジュリエットもまた経験するわけです。

 

 しかし,"美徳=ジュスチーヌ"が不幸と感じることを"悪徳=ジュリエット"はむしろ快楽あるいは官能として幸福と感じる,ところに,当時のフランス,あるいはヨーロッパでのマルキ・ド・サドの先見的卓越性が見てとれるわけです。 

  

 一方,ロートレアモン,特に「マルドロールの歌」については松岡正剛氏の記事http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0680.html が興味深いです。

 

 巷間では,比較的有名な「手術台の上のこうもり傘とミシンの出会いのように美しい」というフレーズがシュールレアリスムの典型のように言われていますが,私自身はこれにはむしろダダイズムの響きを感じます。

 

 これの無味乾燥な響きは私の捉えるシュールのイメージとは若干異なるものだと思いますね。

 

 私自身は理科系の大学生の時代に,まずはサド,次にロートレアモンの洗礼を受け,当時から詩人になりたい,ということも人生の目標の1つに入りました。

 

 関係ないですが,別の目標としてはマラソンランナーになりたいというのもありましたが,これは今となってはほぼ不可能になってしまいました。

 

PS:ロートレアモンは「ポエジー」については詩ではないので比較的訳者を選ばないと思うのですが,「マルドロールの歌」については渡辺広士さんの「ロ-トレアモン詩集」の訳が最もお気に入りです。

 

 原文で読めたらいいのですが,生憎フランス語では私の語力では理解できませんからね。。

 

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