ネーターの定理と場理論
さて,古典解析力学は,一般化座標を時間tの関数として
q(t)≡{qs(t)}と表わし,一般化速度を,
qd(t)≡{qsd(t)}≡{dqs(t)/dt}とするとき,
それらの関数で表わされるLagrangian L=L(t,q,qd)
によって記述されます。
ここで,例えば流体や弾性体の"各位置における平衡位置
からのずれ=変位"のように,上述の多体系の一般化座標
q(t)={qs(t)}の成分qs(t)での離散的添字s(s=1,2,..,N)
が3次元空間の位置を示す連続的パラメータxに置き換えられ
一般化座標がq(t)={q(x,t)}で表現される場合を
考えます。
このとき成分q(x,t)は時刻tでの空間位置xにおける量,
つまり場であると考えられ,これは時間tや空間xの関数で
ある,という意味でq(t)={q(x,t)}をφ(t)≡{φ(x,t)}
と表記することにします。
そして,系全体のLagrangian L=L(t,φ,φd)は添字x=位置
座標の近傍にL(t,φ(x,t),φd(x,t))の密度で分布している
と見なします。
すなわち,L(t,φ,φd)≡∫L(t,φ(x,t),φd(x,t))dx
と表現されるとして,L(t,φ(x,t),φd(x,t))をLagrangian
密度と呼ぶことにするわけです。
この場合,xは時刻tの関数として変動する粒子の軌道を表わす量
ではなく,単に空間の位置座標を示す添字パラメータに過ぎない
ので,φd(x,t)は,qsd≡dqs(t)/dtと同じく,時間微分は
添字に無関係なのでφd(x,t)≡∂φ(x,t)/∂tであり偏微分
で定義されます。
そして,こうした連続体の場合には多体系の作用積分
S[q]≡∫L(t,q,qd)dtは,
S[φ]≡∫L(t,φ,φd)dt
=∫L(t,φ(x,t),φd(x,t))dxdt
と表現されます。
ここで,特に時空座標(x,t)を相対論的なMinkowski空間の
4次元座標としての相対論的に共変な表現 xμ≡(x0,x)
≡(ct,x) (cは光速)に変更すれば,場φ(x,t)はφ(x)
と表記されます。
この表現では,tとxはパラメータとして対等とされるので
L(t,φ,φd)=∫L(x,φ(x),∂μφ(x))dx,および
S[φ]=∫L(x,φ(x),∂μφ(x))d4xなる表現に変わり
ます。 ただし∂μφ≡∂φ/∂xμです。
さらに,一般に場φは,弾性体の変位や流体の歪み速度,あるいは
電磁場であれば,それらの場は3次元,あるいは4次元のベクトル
やテンソルの場であり,また量子論に移行すればスピノルである
場合もあります。
そこで,スカラー場である場合も含めて,φ(x)の代わりに
φi(x)(i=1,2,..,N)と書いて,
Lagrangian密度がL(x,φi(x),∂μφi(x)),
作用積分がS[φ] =∫L(x,φi(x),∂μφi(x))d4x
となるように一般化しておきます。
そして,多体系が,ある無限小変換
t*=t+ετ,qs*=qs+εξs
(ただしε>0 は任意の無限小パラメータ)に対して
理論的に不変であるというようなネーター(Noether)の定理
の前提としての対称性変換の表現は,連続体の系での場の量
に対しては次のように拡張変更されます。
すなわち,時空座標の変換xμ*=xμ+εημ,および,それと
独立な場の変換φi*(x)=φi(x)+εgi(φj(x),∂μφj(x))
があり,結果として,座標の変分δxμ=εημと共に
場のLie変分 δLφi(x)=εGi(φj(x),∂μφj(x)))
=εgi(φj(x),∂μφj(x))-ημ∂μφi(x)がある
という条件の下で,S[φ]=S[φ*]が成立する,という形
で与えられます。
このことはLie変分としてのLagrangian密度Lの変化分が
高々全微分であること,
つまり,恒等的に,δL
≡L(x,φi*(x),∂μφi*(x))-L(x,φi(x),∂μφi(x))
=ε∂μXμ(φj(x),∂νφi(x))なる形に書ける関数
Xμ(φj,∂νφi)が存在することを意味します。
実際,δL=ε∂μXμ(φj,∂νφi)なる形式であれば,
S[φ]=S[φ*]が成立し,特にε→ 0 ならδL→ 0 です。
そこで以下では逆に作用積分に対してS[φ]=S[φ*]が成立
するならδL=ε∂μXμ(φj,∂νφi)なる形式に書けること
を証明します。
[証明]作用積分の任意の積分領域においてS[φ]=S[φ*]が成立
するなら,φ,およびφ*の変分に対するSの停留性δS=0 から
得られる,両者のEuler-agrange方程式,
{∂L/∂φi(x)}-∂μ[∂L/∂{∂μφi(x)}]=0 ,および,
{∂L/∂φi*(x)}-∂μ[∂L/∂{∂μφi*(x)}]=0 は,
それぞれφi(x),およびφi*(x)に対して同一の方程式に
なります。
それ故,Lagrangian密度L(x,φi,∂μφi),および,
L(x, φi*,∂μφi*)は,それぞれ,φ,およびφ*について同じ
関数形で与えられると思われます。
そこで同一の関数記号Lで表現していいわけです。
そしてL(x,φi*,∂μφi*)を,φi,∂μφiの関数と考えて,
これをL*(x,φi,∂μφi)と書けば,S[φ]=S[φ*]ですから,
φの変分に対するSの停留性δS=0 から,
{∂L*/∂φi(x)}-∂μ[∂L*/∂{∂μφi(x)}]=0
も成立します。
これは当然,{∂L/∂φi(x)}-∂μ[∂L/∂{∂μφi(x)}]=0
なる方程式と関数形としても同一です。
したがって,c(ε)をεに依存する比例係数として,恒等的に
(∂L*/∂φi)-∂μ{∂L*/∂(∂μφi)}
=c(ε)[(∂L/∂φi)-∂μ{∂L/∂(∂μφi)}]
(ただし,c(0)=1)がφi,∂μφi,∂μ∂νφiの恒等式として
成立するはずです。
δL=L*-Lなので,これも同じEuler-Lagrange方程式を
満たしますから,f(φ,∂μφ)≡L*-c(ε)L
=δL-{c(ε)-1}Lとおけば,
(∂f/∂φi)-∂μ{∂f/∂(∂μφi)}≡0 は
恒等式です。
これは,
(∂f/∂φi)-(∂/∂φj){∂f/∂(∂μφi)}(∂μφj)
-{∂/∂(∂νφj)}{∂f/∂(∂μφi)}(∂μ∂νφi)≡0
と書けます。
左辺の(∂μ∂νφi)の係数はゼロでなければならないから
{∂/∂(∂νφj)}{∂f/∂(∂μφi)}
+{∂/∂(∂μφj)}{∂f/∂(∂νφi)}≡0 です。
したがって一般に,
f(φ,∂μφ)=g(φk)+hμi(φk)∂μφj(x)
+Σl=24hj1j2..jl;μ1μ2..μl(φk)∂μ1φj1∂μ2φj2..∂μlφjl
と書けるはずです。
ここでhj1j2..jl;μ1μ2..μl(φk)は添字j1,j2,..,jl,
および,μ1,μ2,..,μlに関して,それぞれ別々に
反対称です。
また,(∂μφi)の係数もゼロなので,∂g(φk)/∂φi=0 ,
∂hμi/∂φj-∂hμj/∂φi=0 です。
さらに(∂f/∂φi)-(∂/∂φj){∂f/∂(∂μφi)}(∂μφj)
≡0 で,
(∂f/∂φi)から項(∂hj1j2..jl;μ1μ2..μl/∂φj)∂μ1φj1∂μ2φj2..∂μlφjlが生じ,
-(∂/∂φj){∂f/∂(∂μφi)}(∂μφj)から
項-(∂hj1j2..jl;μ1μ2..μl/∂φj)∂μ1φj1∂μ2φj2..
∂μlφjl(∂μφi/∂μφj)がl個得られます。
後者はi=jの項が前者と相殺します。
後者の残りはどれかのjsがj,μsがμと一致して
∂μsφjsが∂μφjに置き換わります。
そして,これらの置換は添字μとjについて同時になされるため,
これら(l-1)個の項の符号は係数の添字の順序をそろえたとき
全て同じ符号を取るはずですから,係数がゼロである必要がある
ので,∂hj1j2..jl;μ1μ2..μl(φk)/∂φj=0 (l≧2)です。
以上から,場φi,(∂μφi)の汎関数としてはg=定数,そして
全てのiについてhμi(φk)=(∂wμ(φk)/∂φj)なるφkの
関数wμ(φk)が存在します。
また,hj1j2..jl;μ1μ2..μl(φk)も,φkに依らない量,すなわち
定数です。
結局,f(φ,∂μφ)=g+∂μ[wμ(φk)
+Σl=24hj1j2..jl;μ1μ2..μl(φk) φj∂μ1φj1∂μ2φj2..∂μlφjl]
と書けることがわかりました。
以上から,あるxの関数Wが存在して
f(φ,∂μφ)=∂μW+g と書けます。
f(φ,∂μφ)=L*-c(ε)L=δL-{c(ε)-1}L;c(0)
=1であってε→ 0 ならδL→ 0 により,ε→ 0 なら恒等的
にf→ 0 となるので,これを考慮するとεは無限小でその2次
以上は無視できるため,
f(φ,∂μφ)=ε[∂μW^+g^]と書いてよいと思われます。
すなわち,δL-{c(ε)-1}L=ε[∂μW^+g^]です。
g^はg^=∂μ(g^xμ/4)と書くこともできるので,
δL-{c(ε)-1}L=ε∂μ[W^+g^xμ/4]
とも書けます。
このとき,S[φ*]-S[φ]=∫(δL)d4x
={c(ε)-1}∫Ld4x+ε∫g^d4xですから,これが常に
ゼロであるためにはc(ε)=1,かつg^≡0 が必要です。
これから,δL=ε∂μW^となりますから,W^を改めて
Xμ(φj,∂νφi)と書けば,δL=ε∂μXμ(φj,∂νφi)と
書けることになります。 (証明終わり)
他方,単純に変換x*μ=xμ+εημ,φi*(x*)=φi(x)+ε
Gi(φj,∂μφi)の下でのLie変分としてのLagrangian密度L
の変分は,
δL≡L(x,φi*(x),∂μφi*(x))-L(x,φi(x),∂μφi(x))
=(∂L/∂φi)εGi(φj,∂μφj)
+{∂L/∂(∂μφi)}ε∂μGi(φj,∂μφj)-(∂μL)εημ
となります。
ここでEuler-Lsgrange方程式
(∂L/∂φi)-∂μ{∂L/∂(∂μφi)}=0 によって
(∂L/∂φi)を∂μ{∂L/∂(∂μφi)}で置き換えると,
δL=∂μ{∂L/∂(∂μφi)}εGi(φj,∂μφj)
+{∂L/∂(∂μφi)}ε∂μGi(φj,∂μφj)-(∂μL)εημ
=ε∂μ[{∂L/∂(∂μφi)}Gi(φj,∂μφj)-Lημ]
となります。
ただし,時空座標の変換x*μ=xμ+εημにおけるパラメータ
ημは点xに依らない定数であるとしています。
そこで,δL=ε∂μ[{∂L/∂(∂μφi)}Gi(φj,∂μφj)-Lημ]
=ε∂μXμ(φj,∂μφi)となります。
εは任意の正の数なので,
∂μ[{∂L/∂(∂μφi)}Gi(φj,∂μφj)-Lημ-Xμ(φj,∂μφi)]
=0 が成立します。
そこで,
jμ(x)≡{∂L/∂(∂μφi)}Gi(φj,∂μφj)-Lημ
-Xμ(φj,∂νφi)と置けばこれはカレントjμ(x)の保存
∂μjμ=0 を意味します。
こう定義されたカレントjμ(x)をネーター・カレント
(Noether current)と呼びます。
この保存カレントから,Q≡∫j0(x,t)dxなる量Q=Q(t)
を定義するとdQ/dt=0 となります。Qはカレント密度
j(x,t)に対応する保存チャージです。
そして,この保存量Qは古典論の物理量としても量子論の
演算子としても,この対称性の無限小変換の生成子(generator)
になっています。
すなわち,古典論では,[φi(x),Q]P.B.=Gi(φj(x),∂μφj(x)),
量子論では,[u,v]P.B.=[u,v]/(ihc)なる対応原理で,
(i/hc)[Q,φi(x)]=Gi(φj(x),∂μφj(x))を満たします。
ここに,[u,v]P.B.はPoissonの括弧式です。
これは多体系では,
[u,v]P.B.
≡Σs[(∂u/∂qs)(∂v/∂ps)-(∂u/∂ps)(∂v/∂qs)]
と定義されますが,
連続体の場の理論では場φi(x)の共役運動量を
πi(x)=πi(φ,φd)≡∂L/∂(∂0φi)として,
[u,v]P.B.
≡Σi[(∂u/∂φi)(∂v/∂πi)-(∂u/∂πi)(∂v/∂φi)]
と定義されます。
また,[u,v]P.B.=[u,v]/(ihc)なる量子論の演算子と
しての対応を示す記号[u,v]は,交換子を示します。
つまり,[u,v]≡uv-vuです。
保存チャージQ=∫j0(x,t)dxが対称性の無限小変換の生成子
になること,
すなわち,[φi(x),Q]P.B.=Gi(φj(x),∂μφj(x)),あるいは
[Q,φi(x)]P.B.=-Gi(φj(x),∂μφj(x))なる関係式を
満たすことも以下で証明してみます。
[証明]Lagrangian密度は時空の一様性に対応して位置座標x
に陽には依存しないとしてL≡L(φi(x),∂μφi(x))
と書きます。
これの一般的形はTを運動エネルギー密度,Vを位置エネルギー
(ポテンシャル)の密度としてL=T-Vのように表現されると
すれば,一般に
L=(1/2)Aijμν(φ)∂μφi∂νφj+Biμ(φ)∂μφi+c(φ)
なる形で表現できます。
そして,φi*(x)=φi(x)+δφiなる無限小変換を
δφi=εG(φj(x),∂μφi(x))≡ε{Di(φ)+Eijμ(φ)∂μφj}
とします。
このとき,δL=(∂L/∂φi)δφj+{∂L/∂(∂μφi)}δ(∂μφj)
です。
また,δ(∂μφj)=∂μ(δφj)
=ε{(∂Di/∂φk)∂μφk+(∂Eijν/∂φk)∂νφj∂μφk
+Eilν∂μ∂νφl} です。
δL=ε{(1/2)(∂Aijμν/∂φk)∂μφi∂νφj
+(∂Biμ/∂φk)∂μφi+(∂c/∂φk)}{Dk(φ)
+Ekjμlλ(φ)∂λφl}
+ε(Aijμν∂νφj+Biμ){(∂Di/∂φk)∂μφk
+(∂Eilλ/∂φk)∂μφk∂λφl+Eilλ∂μ∂λφl}
です。
一方,δL=ε∂μXμ(φj,∂νφi)=ε[(∂Xμ/∂φk)∂μφk+{∂Xμ/∂(∂νφk)}∂μ∂νφk]とも書けます。
これらのδLの表式では。両辺は恒等的に等しく,
(∂Xμ/∂φk)は∂νφkの2次式,{∂Xμ/∂(∂νφk)}は
∂λφlの1次式です。
したがって,Xμ(φj,∂νφi)は高々∂νφkの2次式です。
そこで,Xμは、Xμ(φj,∂νφi)
≡(1/2)αijμνλ(φ)∂νφi∂λφj+βiμν(φ)∂νφi
+γμ(φ)なる形に書けます。
それ故,δL=ε∂μXμ(φj,∂νφi)
=ε[(1/2)(∂αijμνλ/∂φk)∂νφi∂λφj+(∂βiμν/∂φk)∂νφi
+(∂γμ/∂φk)]∂μφk+ε(αijμνλ∂λφj+βiμν)∂μ∂νφi
が得られます。
δLの2種類の表式が恒等的に等しいことから,
AijμνEilλ∂νφj∂μ∂λφl=αijμνλ∂λφj∂μ∂νφi,
かつ,BiμEilλ∂μ∂λφl=βiμν∂μ∂νφiです。
それ故,αijμνλ=AljμλEliλが成立します。
この式の左辺はμ,νについて反対称なので右辺もそうです。
そしてまた,βiμν=BlμEliνも成立します。
一方,(1/2)Aijμν(φ)∂μφi∂νφj+Biμ(φ)∂μφi+c(φ)
より,πi(x)≡πi(φ,φd)=∂L/∂φid=Aij0ν(φ)∂νφj
+Bi0(φ)=Aij00(φ)φjd+Aij0k(φ)∂kφj+Bi0(φ) です。
それ故,x0=y0の同時刻では[πi(x),φj(y)]P.B.
=Σk[(∂πi/∂φk)(∂φj/∂πk)-(∂φj/∂φk)(∂πi/∂πk)]
=-δijδ(x-y),
同様に[πi(x),πj(y)]P.B.=[φi(x),φj(y)]P.B.=0 です。
[πi(x),φj(y)]P.B.=-δijδ(x-y)のように右辺にDirac
のデルタ関数が現われるのはPoisson括弧式の定義における微分
(∂πi/∂φk),(∂φj/∂πk),(∂φj/∂φk),(∂πi/∂πk)etc.
が,謂わゆる汎関数微分であるからです。
したがって,-δijδ(x-y)=[πi(x),φj(y)]P.B.
=[Aik00φkd(x),φj(y)]P.B.=Aik00[φkd(x),φj(y)]P.B
ですから,
係数の行列A≡{Aik00}を考えると,一般にはこれの逆行列
A-1が存在するため,
[φid(x),φj(y)]P.B=-(A-1)ijδ(x-y)が得られます。
一方,ネーター・カレントは,
jμ(x)≡{∂L/∂(∂μφi)}Gi(φj,∂μφj)-Xμ(φj,∂νφi)
なので,j0(x)=πi(x){Di(φ)+Eijμ∂μφj}-X0
となります。
ここに,X0=(1/2)αij0νλ(φ)∂νφi∂λφj+βi0ν(φ)∂νφ
i+γ0(φ) です。
そして,これから具体的に保存量Q=Q(t)≡∫j0(x)dx
を構成してPoisson括弧を作ると,
[Q,φi(x)]P.B.=∫dy[j0(y),φi(x)]P.B
=-{Di(φ)+Eijμ∂μφj}-πlElj0(A-1)ji
+(1/2)αkj00λ∂λφj(A-1)ki+(1/2)αkj0ν0∂νφk(A-1)ji+βk00(A-1)kiとなります。
ところが,πlElj0(A-1)ji=Alk0νElj0∂νφk(A-1)ji
+Bl0Elj0(A-1)jiであり,(1/2)αkj00λ∂λφj(A-1)ki
+(1/2)αkj0ν0∂νφk(A-1)ji+βk00(A-1)ki
=Alk0νElj0∂νφk(A-1)ji+Bl0Elj0(A-1)jiなので,
これらの項は相殺して消えます。
以上から,[Q,φi(x)]P.B.
=-{Di(φ)+Eijμ∂μφj}=-Gi(φj,∂μφj)
が成立することが示されました。 (証明終わり)
ちょっとだけ,量子論に言及すると,
(i/hc)[Q,φi(x)]=Gi(φj,∂μφj)ですから
U(ε)≡exp(iεQ/hc)なる演算子によるユニタリ変換
で,U(ε)φi(x)U(ε)-1=φi(x)+ε(i/hc)[Q,φi(x)]
=φi(x)+εGi(φj,∂μφj)と変換されるいう意味で,
量子論でもQはこのリー群の生成子になるというわけです。
量子論でのより詳細な扱いについては,2007年8/7の記事
「場の演算子とリー群(Lie群)の生成子」を参照して
ください。
なお,本記事は自身は1995年4月に作成したノートを参考
にして書きました。
参考文献:九後汰一郎 著「ゲージ場の量子論Ⅰ」(培風館)
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