心室細動(松村邦洋)に思う。
心不全で入院したのはもう2年前の今頃ですが,最近,東京マラソンでタレントの松村邦洋氏が心筋梗塞から"心室細動"を起こして心肺停止になったのを見聞きして,その頃を思い出しました。
「今すぐ入院しないと家に帰って入院の準備をしている間にも"心室細動"が起こるかもしれない。そうなったらおしまいですよ。」と言われたのを振り切って入院準備に帰宅したのを,また,思い出してしまいました。
まあ,松村氏のはマラソンという"ちゃんとした理由?"で起きたことで例は異なるかもしれませんが。。。
ここら辺の話は2007年3/23の記事「明日朝緊急入院します。」 に書いています。それから,4月初めに心臓バイパス手術をして,4月下旬には退院して,結構平気なように見えますが,実はかなり心境の変化がありました。(2007年4/22の記事「無事生還しました。」参照 )
私も入院前には,心筋梗塞を2回起こしていて,そのときに「心室細動」が起きていたら死んでいたわけです。
今,通院していて,医者に「不摂生しているとあと10年も持たないよ。」とか言われますが,私にすれば10年なら十分長いです。
逆にどんなに摂生しても,確かに死ぬ可能性は減るかもしれませんが,1年とか10年とかのスパンではなく,当時は今日の朝,目が覚めたとしても今夜にはもう急死してしまっているかもしれない。という状況だったのです。
確かに手術のおかげで10年以上,あるいは普通の寿命を全うできる可能性の方が大きくなったから,医者もコゴトを言うのでしょう。
しかし,退院して家の片付けなどが終わって落ち着いてから1ヶ月くらいは,なぜかボーッとしてました。
何か世の中がなんというかモノクロ的にしか見えなくなったのです。
(恋愛,嫉妬,憎悪など,深く色付きの濡れた情動が起きない。悲しい。頭で考えてしまう。)
イヤ,病気前よりも,頭で考えた通りに体がいうことを聞いてくれなくなったのもありますが,交通事故ではなくても人間いつ急死してもオカシクないという後ろ向きの思いが頭について離れなくなりました。
こうした思いを忘れられるような楽しいことも,お金を払って相手をしてもらい,アルコールを飲むくらいしかないですしね。。。
生きるためには食べねばならない。食べるためには働かなきゃならない。
でもゼイタクなことですが,食べるために生きるというのだけではイヤという気持ちが前よりも増して,生きていたという証しを早く残したいというアセリで心がいっぱいになります。
また,楽しむなら今を徹底的に楽しもう。明日はないかもしれないから。。と後ろ向きに考える傾向が強くなりました。
生き物に課せられた神の意思に反して子供がいないせいかもしれません。
また,キレイゴトではありますが,ウソではなく死ぬのであれば何の代償もなく,残りの命を誰かの役に立てたい。という気持ちも起こってきました。
この2年のうちに,モノクロでなく,だんだん元の色付きの世界に復帰しつつあるようです。
前はよほど疲れていてもなぜか体を寝かせることができず,睡眠薬がなければ眠れませんでしたが,今はまだ横向きには寝られませんが,ちゃんと背中をつけて寝ていると休息が得られるという感覚も戻り,いつの間にか眠りに落ちているようになりました。
まあ,アセっている気持ちは常にあっても,逆にボーッと過ごすということはできませんが,これは病気と関係なく性分でしょう。
イヤ,寂しくて何かを求めているのかも知れないなあ。。
今日は寒いのか少しカゼ気味です。
PS:何?事故米を廃棄?,調べなきゃわからないけど少しカビが生えてる?
ゼイタクな。。ちょっと期限切れの弁当,惣菜とか捨てるんだったらタダでくれ 。。たとえ中毒で死んだとしても文句言わんぞ。。
生きてる間に食えるだけ食ってやる。。
違う話だが,自分の子供を殺したり虐待するんだったら。。物じゃないんだろうけど皆俺にくれ。。
カイショナシだけど,命削っても命捨ててもドロボーでも何でもやっても何とか育てたるぞ-。。。守るものがないと生きていけない。。
情けは人のためならず。。
民主党の原口くんは結構エライな。。
「日本の土壌では,痴漢でもなんでも,一旦疑惑を持たれ,ましてや起訴されたりすると判決も出てない被告の段階なのに,本当の真実は無実潔白の冤罪で痴漢など全くやってなくて真白な人間でも,一旦犯罪者と思われると終わりだということ。
万が一後で無罪判決が出たとしても,元通りの信頼を回復することなど不可能で,その裁判に精力も財産も費やし尽くしたため,既に時宜を失して人生を棒に振るような社会なんだということ。」
がよくわかってらっしゃいますね。
小沢一郎君が"マヌーバ"として党首を降りることで,政権交代がかなったとしても,私なら節を曲げて司法に屈してまで政権に固執するよりは選挙に負けても我を通す政党の方が信頼できます。
どうせ政権交代しようがどうしようが,政党の質として民主党と自民党とそんなに差があるとは思わないし,被告になったとか疑いがあるというだけで,掌返して政権交代できないというのなら,所詮この国の国民のレベルはその程度なんでしょう。
(人気がなくなろうが選挙で負けようが,たとえ逆恨みで殺されようが,「やってないもんはやってないんじゃい.!! 。。有罪か無罪かは多数決じゃ決まらんのじゃい。。」 自分以外の世界全体が有罪の大合唱しようが,拷問やイジメを受けようがたった1人でも無実を主張するくらいの気概はないのかい!!!。。。)
日本じゃ選択肢が2つしかないのも問題です。同じような2つの党でもトキドキは交代する米国のシステムの方が互いを牽制して独善な暴走を防ぐ意味ではマシなのですが。。。
もっとも小沢一郎君は,真白ではなくて真っ黒かもしれないけど,人間イケメンかどうかで判断してはいけません。
昔から権力,特に警察,検察,自衛隊という「きちがいに刃物」の集団が大嫌いな人間としては,「民主党だ自民党だ」と騒ぐ以前に,司法が好ましくないと思う人間を片っ端から疑わしいとして引っ張るだけで有罪ではなくても半分社会的に抹殺できて世の中を思い通りに牛耳ることができるような社会になる可能性の方がはるかに危険で切実な問題だと思う。
以前の鈴木宗男君の疑惑のときだって,そうでした。
実刑判決くらって,現在も最高裁に控訴中らしいですが,逮捕当時はさんざん叩かれ,多くの国民も当然のように尻馬に乗ったのですが,今となっては必ずしも検察の思惑通りか疑わしいですね。。
当時,社民党で彼を「疑惑の総合商社」と追及した辻本氏も後に罪に問われて失職して,また返り咲きましたね。
どうも政党は違っても立法という意味では味方なのに,今と同じように足を引っ張りあって,結局は両方とも司法にやられましたね。
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コメント
ども明男さん。。コメントありがとうございます。TOSHIです。
明男さんは3回も大きな手術されたんですね。。
私病気はたくさん持ってるけど魚の目以外は2年前の心臓手術が手術初めてでした。
病院はハーレムのように感じたし,なぜか手術も痛いとか苦しいとかがあまりなかったので金がかからなけりゃ,1年くらい病院暮らしをして1回くらいは手術もスリルあっていいかなと思いました。
看護婦は養老院の介護よりも若いしサービスいいし。。イヤ冗談です。。
死を恐れるというのは大切な感情だと思います。これあれば厄介ですが,なくなるとさびしいですね。
やはり今では死ぬより生きている方がずっとわずらわしいとは思いますが。。でもなぜか自分で終わりにしようとは思いません。自然にまかせようと思います。。
八百比丘尼じゃないけど死なないのも怖いかもしれませんが肉体,精神が今より老化しないなら200くらいは大丈夫かなと思います。もうちょっとたくさん回数サッカーのワールドカップやオリンピックなどを見たいので。。。これは本音です。
ただ,私もこの世と同じならあの世があるのはイヤですね。。。
TOSHI
投稿: TOSHI | 2009年3月31日 (火) 22時13分
TOSHIさん、こんにちは。明男です。
昔、ある宗教を信心する友人から聞かされたことがあります。人間の魂は本来永劫不滅であるため転生するのだが、たまにそれ(魂の存在)を受け容れられない者がマッチ棒を水につけるように”火”を消してしまうことがある。無に帰すという最も哀しい結果になるのだと。人間として死を恐れるというのは何なんでしょうね。現世に執着があれば失うことへの恐怖はあるでしょうが、生物学的に植えられた本能以外に何があるのでしょう。意識や肉体(とその感覚)を失うことが、そんなに怖いことなのか疑問です。過去3回ほど全身麻酔の手術を受けましたが、その間は眠ることとは明らかに違う虚無であった気がします。それが一瞬であろうと永劫であろうと違いのあるはずもなく、私にとっては私自身も世界も存在していませんでした。臨死体験ではないですが、ちょっと死んでいた様なものですね。本当の死も似たようなものだと思うのです。むしろこの世の続きのあの世があった方が怖いな(ハハハ)。この辺の気持ちはおそらく若い人には分からないでしょうねえ。
投稿: 明男 | 2009年3月29日 (日) 12時07分