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2009年6月

2009年6月27日 (土)

TV朝日「朝まで生テレビ」の感想

 今日(6/26(金))のTV朝日の月イチの深夜番組「朝まで生テレビ(朝までナメてれば?)」は,失業,貧困がテーマでしたが,比較的政治を含むパフォーマンスも少なく,敵味方も満遍なく揃っていて,それほど興奮して極端な無茶を言う登場人物もいませんげした。(それはそれで別の意味で面白いこともあるけど)

 

 久しぶりに,まともに面白いと感じたので,途中でチャンネルを変えることもなく最後まで冷静に見てしまいました。

 

 しかし,いつも思うのですが,あの金さんて方(在日台湾人?)(金美鈴さん)は暖かそうな顔をしてるのに,いわゆる弱者である障がい者や現に貧困な人々に対して何故あんなに冷たいピントはずれな意見を述べるのだろう?

 

 恐らく,余りにも衣食足りていることが当たり前の世界にいるので,自分では冷たいことに気付いてないだけなんだろうとは思いますが。。

 

「取り合えず,お金の借りられる友人や身内はいないの?」とか,そして「そういう困ったときに助けてくれる人がいないのも自分のせいじゃないの?」とかのご意見でした。

 

 それじゃ,「パンをよこせ」という民衆に「パンが無ければケーキ(お菓子)を食べればいいじゃないか?」と言ったといわれるマリー・アントアネットと同じじゃないですか。

 

 イヤー,金さんって,そこまで生まれも育ちもいいのでしょうか。。。

 

 もっとも,マリー・アントアネットがそんなことを言ったという史実はないらしく,彼女を断頭台に送った正当な理由付けのために後世で創作された話らしいですが。。。

 

 まあ,勧善懲悪の時代劇でも,最後に正義が悪人をブッタ斬る(死刑?ですよね)という設定を正当化するために,ブッタ斬る予定の相手にワザワザ必要の無い人殺しなどをさせるという理由付けをしますよね。。

 

 別のお金持ちの方(カツラの似合う堀さん(堀紘一さん))は,「たかが6千円がないから」とか,また「ギリギリになってセーフティネットに頼ってきたらしいけど,それまでネット・カフェで暮らしてる余裕があった間に,つまり何故もっと早く手遅れになる前にセーフティネットや,他の誰かに頼るような道を模索しなかったのか?」という内容のことを述べておられました。

 

 ここは,さすがにチョッと腹が立ちました。

 

 イジめられてギリギリになって自殺した,または自殺未遂の中学生に対して,「何故もっと早くなんとかしなかったのか?」とか「死ぬ気になれば何でもできるのに」とか抜かしてるのとほぼ同じです。子供を助けるべき時に何もできない大人と同じことを言ってるのですよ。

 

 お二人とも,困ったときにどうすればいいか?という知恵が働かないような人間を作った教育が悪い,あるいは,現代は困ったときは助け合いという昔ながらの向こう三軒両隣的な大家族時代の人情が少ない,生活に困ったときのノウハウがわからないという意味で,頭が悪いのも原因だ。。みたいなご意見でした。

 

 これも,もちろん要因の1つでしょうが,頭を使えば何とかなるという貧困のレベルかどうか?をご理解されてないようです。

 

 貧乏人の側の「お金を借りるとか,金がからむ関係になると,友人関係さえ壊れる。」という意見が理解できないはずはないでしょう。。

 

 それに対して「それは本当の友人じゃない。困ったときに助け合えるのが友人というものだ。」というご意見でした。

 

 イヤー私なら両方共もっともなご意見で,実はほとんど同じことを別表現で述べているに過ぎないと思えます。

 

 それに対して,ファニー・フェースでコメディアンが似合うとも見える自民党の大村さん(大村秀章さん)が,この件に限っては意外とまともだと思いました。。(ひょっとして選挙前だけのお得意のポーズ??)

 

 まあ,必ずしも政治のせいだけではないので,弁解する必要はないのに,結果的には片山氏(片山さつきさん)も含めて,本題である将来の対策よりもむしろ,現行の党や政府の政策の弁解に終始してました。

 

 立場上仕方ないのでしょうかね。

 

 小池という共産党の医者?(小池晃さん)も,この件については意外とまともでしたが,民主党のお二人は真面目には見えるけどアガっていたのかな?。。

 

 とにかく身につまされる話なので,最近の国内外のデータを交えた話だけは,ずい分参考になりました。

 

PS:いくら有名になって大金持ちになっても,白人コンプレックスだけはどうしても消せなくて,そういう意味ではマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)も不幸でした。

      

 

 白人に対するコンプレックスさえなければ。。(これの原因は人種差別なんでしょうけどね。← いや,本当の心中は他人には知る由もないから私の誤解かも??)

 

 ファラ・フォーセット(Farrah LeniFawset)が亡くなったニュースもかすみましたね。

               

 

 肛門ガンというのも,エイズで友人にも見放されて最後は不遇のうちに亡くなったロック・ハドソン(Rock Hadson)と同様,スターにとっては,不名誉なことで可哀想ですね。

 

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2009年6月25日 (木)

水の波(5)(群速度,波のエネルギー)

 ちょっと間があきましたが,水の波の続きです。

 群速度が波群の進行速度を表わすことは既に述べましたが,ここでは波群の運動学の立場から群速度を概観してみます。

 一般に分散性媒質中では,任意の初期状態から出発した波の場は時間が経つにつれて分散が進み,長時間の後には,局所的には1つの波数と振動数の単色波になるという状態が実現します。

 こうした状態においては,波の場の振動的構造を無視して,場全体を波数,振動数,振幅などの特性量の場として大局的に記述することが可能になります。

 これは波の場を波群の運動学として記述するもので,いわば波動光学に対する幾何光学に対応しています。

 局所的に単色波である波の場では,もはや波の分裂や合体は起こらないので,波数,および振動数の保存則が成り立つと考えられます。

 今,x軸の方向に長さδxを取り,δxは波数kの空間的変化の尺度に比べればきわめて小さいが,その中には多数の波を含むとします。

 同様に,時間間隔δtを取り,δtは振動数ωの時間的変化の尺度に比べれば十分短かいが,中に多数の振動を含むとします。

 x軸の正の向きに進む水の波を考えると,δt内にx,およびx+δxを通過する波の数は,それぞれω(x,t)δt,およびω(x+δx,t)δtです。

そこで,区間(x,x+δx)内には,差し引きω(x,t)δt-ω(x+δx,t)δt=-(∂ω/∂x)δxδtだけの波が残ります。

ところが波数の保存側によって,これはこの区間δx内において,時間δt内における波数の増加(∂k/∂t)δxδtに等しくなければなりません。

したがって,∂k/∂t+∂ω/∂x=0 です。位相速度c=ω/kを代入すると∂k/∂t+∂(ck)/∂x=0 と書けますが,これは明らかに波数kに対する連続の方程式を表わしています。

この記述では,波の位相速度cが波数kの伝播速度を与えることを示しています。

他方,群速度がcg=dω/dkで与えられることから,∂ω/∂x=(dω/dk)(∂k/∂x)なので,波数の保存式∂k/∂t+∂ω/∂x=0 は∂k/∂t+cg∂k/∂x=0 なることを意味します。

  

あるいは,∂ω/∂t+cg∂ω/∂x=0 です。ωはkを通じてx,tに依存しているとしています。

そして,dx/dt=cgならdk/dt=∂k/∂t+(∂k/∂x)(dx/dt)=∂k/∂t+cg∂k/∂x,かつdω/dt=∂ω/∂t+(∂ω/∂x)(dx/dt)=∂ω/∂t+cg∂ω/∂xです。

 

それ故,波数の保存式∂k/∂t+∂ω/∂x=0 は,dx/dt=cgなる道筋に沿って波数kと振動数ωが一定なることを示しています。

つまり,波の群速度cgは,波数k,または振動数ωが一定である点の移動速度を与えます。

 

ωはkのみの関数で,cgもまたkのみの関数と考えることができるのでk=一定の道筋の上では,dx/dt=cgの解は,x-cgt=一定なる直線,つまり等速運動になります。

そこで,一定の波数,または振動数の波群は,一定の群速度で進行することがわかります。

媒質が不均一である場合には,ωはkだけでなくxにも依存するため,∂k/∂t+cg∂k/∂x=0 または∂ω/∂t+cg∂ω/∂x=0 は成立しません。

しかし,この場合も局所的な群速度を,xを固定した偏微分で,cg≡(∂ω/∂k)xで定義します。

 

(∂ω/∂k)x(∂k/∂t)x=(∂ω/∂t)xを考慮すれば,再びωに対する方程式:(∂ω/∂t)x+cg(∂ω/∂x)x=0 が得られます。

したがって,不均一な媒質においても一定振動数の波群は群速度cgで進行します。

 

ただし,この場合,群速度cgは一定ではなく,道筋もまた直線的(等速運動)ではありませんが,cgはωとxの関数であり,ωは道筋に沿って一定ですから,cgはxのみの関数となります。

次に波のエネルギーを考察します。

x軸とそれに直角なy軸方向にそれぞれ単位長さの幅を持ち,鉛直z方向には水底z=-hから水面z=ηまでの立体Vを取り,Vの中の水のエネルギーを考えます。

水の密度をρ=一定とすると,渦なしの流れの場合,水の速度は速度ポテンシャルΦによって=∇Φと表わされるので,運動エネルギー=∫V2/2)dV=(ρ/2)∫V|∇Φ|2dVで与えられます。

 

一方,位置エネルギー=ρg∫VzdVです。

したがって,全エネルギーは=∫V{ρ|∇Φ|2/2+ρgz}dVで与えられます。

これを微小振幅波について具体的に計算してみます。

体積Vとしてy方向の幅は単位長さとしていますが,x方向の長さをδxを考えると,まず運動エネルギーはδx=(ρ/2)∫0δxdx∫-h0dz{(∂Φ/∂x)2+(∂Φ/∂z)2}と表わされます。ここでz積分の上限は線形近似でη=0 としました。

既に求めたように微小振幅波の速度ポテンシャルはΦ(x,z,t)=-{Ac/sinh(kh)}cosh{k(z+h)}cos(kx-ωt)です。

 

これを,δxの表現に代入し位相速度がc=c(k)=k/ω=fλ={(g/k)tanh(kh)}1/2{gλtanh(2πh/λ)/(2π)}1/2を用います。

 

すると,δx=(ρ/2){Ack/sinh(kh)}20δxdx∫-h0dz[sin2(kx-ωt)+sinh2{k(z+h)}]=(ρ/2){(gA2k)tanh(kh)/sinh2(kh)}}δx[h/2+{sinh(2kh)/(2k)-h}/2]=ρgA2δx/4,すなわち,=ρgA2/4を得ます。

また,位置エネルギーは水面の高さが意味を持つので,ηを復活させてη=η(x,t)=Asin(kx-ωt)とすると,δx=ρg∫0δxdx∫-hηzdz=(ρg/2)∫0δx2-h2)dx=(ρg/2)∫0δx{A2sin2 (kx-ωt)-h2}dx=(ρgδx/2)(A2/2-h2)です。

 

よって=ρgA2/4-h2/2です。

したがって,全エネルギーは=ρgA2/2-h2/2です。

 

ところが右辺の定数項:-h2/2はA=0 で波がなく静止しているときにも存在する水の位置エネルギーですから,これを基準としたエネルギーを改めて波のエネルギーとしてw,w,wwwを定義すれば,ww=ρgA2/4,w=ρgA2/2となります。

 

これらのエネルギーは,いずれも波数や振動数に無関係であり,水面波ηの振幅Aだけで決まる量です。そして,今の場合,運動エネルギーと位置エネルギーの等分配則が成立しています。

 

一般的には,波のエネルギーは=∫V{ρ|∇Φ|2/2+ρgz}dVから,水の静止エネルギー∫V0ρgzdVを引いたw=∫V{ρ|∇Φ|2/2]dV+∫VρgzdV-∫V0ρgzdVで定義できます。

  

ただし,V0は水面波ηがない場合の立体体積です。

  

次に,波のエネルギーの時間変化dw/dt=d/dtを考えます。特にエネルギー密度をε≡ ρ|∇Φ|2/2+ρgzとおけば,=∫VεdVであり,d/dt=∫V(∂ε/∂t)dV+∫S(εvn)dSです。

 

ここで,SはVの表面を表わし,vnはSの面要素dSの動く速度の外向き法線成分を表わします。

 

ここで,圧力方程式∂Φ/∂t+P/ρ+|∇Φ|2/2+gz=f(t)≡P0/ρ(広義のベルヌーイの定理)を考慮すると,ε=ρ|∇Φ|2/2+ρgz=-ρ(∂Φ/∂t)-(P-P0)と表現できます。

 

そこでd/dt=ρ∫V[∇Φ∇(∂Φ/∂t)]dV-∫S[{ρ(∂Φ/∂t)+(P-P0)}vn]dSと書けます。

 

ところが,∇2Φ=0 ですから,∫V[∇Φ∇(∂Φ/∂t)]dV=∫V[∇{∇Φ(∂Φ/∂t)}-∇2Φ(∂Φ/∂t)]dV=∫V[∇{∇Φ(∂Φ/∂t)}dV=∫S(∂Φ/∂n)(∂Φ/∂t)dSです。

 

したがって,d/dt=∫S{ρ(∂Φ/∂t)(∂Φ/∂n-vn)+(P-P0)vn}dSと書けます。

 

ところでVの表面Sは4つの鉛直な側面と水面,水底面から成りますが,水面では∂Φ/∂n-vn=0,かつP-P0=0 です。

 

そしてx軸に平行な一対の側面では∂Φ/∂n=vn=0です。またx軸に垂直な一対の側面ではvn=0 ですが,一般に∂Φ/∂n≠0 です。

 

それ故,x軸に垂直な側面をSnとすると,d/dt=ρ∫Sn(∂Φ/∂t)(∂Φ/∂n)dSなる式が得られます。これは波のエネルギー保存則を意味します。

 

ところで,Sn上でun≡∂Φ/∂nと定義し,エネルギー密度の表現:ε=-ρ(∂Φ/∂t)-(P-P0)を用いると,上式はd/dt=-ρ∫Sn(εun)dS-∫Sn{(P-P0)un}dSと書けます。

 

これは,右辺第1項が体積V内へのエネルギーの流入率,第2項が大気と流体の圧力差によってV内の流体が受ける仕事率を表わすというエネルギー保存の典型的な形式になっています。

 

ここで,体積Vとしてx軸方向に長さδxを有するものを取り,座標x,x+δxにおける境界面Snを,それぞれS(x),S(x+δx)と書けば,エネルギー保存式は,(d/dt)δx=ρ[∫S(x+δx)-∫S(x)][(∂Φ/∂t)(∂Φ/∂n)]dSとなります。

 

そこで,d/dt=ρ(∂/∂x){∫S(x)(∂Φ/∂t)(∂Φ/∂n)dS}となります。これは波のエネルギー保存則の微分形で,波のエネルギー方程式を与えるものとなっています。

 

とりあえず,今日はここまでにします。

参考文献:巽友正著「流体力学」(培風館) 

   

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2009年6月19日 (金)

電磁場の共変的量子化(3)(中西-Lautrap理論)

 電磁場の共変的量子化(2)(中西理論:不変デルタ関数)」の続きです。

 

 前回は,共変ゲージでの電磁場Aμ(x),補助場B(x)の一般的

 4次元交換関係が[B(x),B(y)]=0,

 [Aμ(x),Aν(y)]=-iημνD(x-y)

 +i(1-α)∂xμxνE(x-y)で与えられる,

 というところまで書きました。

 

 これは,B(x)=∫d3D(x-z)∂z0B(z),

 Aμ(x)=∫d3[D(x-z)∂z0μ(z)

 +(1-α)E(x-z)∂z0zμB(z)]

 なる表現に基づくものです。

 

 忘れていましたが,4次元交換関係[Aμ(x),B(y)]

 をまだ計算していませんでした。

 

これも,B(y)=∫d3D(y-z)∂z0B(z)を代入した式:

[Aμ(x),B(y)]=∫d3D(y-z)∂z0[Aμ(x),B(z)]

を利用すれば計算できます。

 

右辺の被積分関数はz0に依存しないので,z0=x0とおけば,

これは,[Aμ(x),B(z)]と,[Aμ(x),∂z0B(z)]の同時刻

交換関係から計算できます。

 

まず,μ=iなら,[i(x0,),B(x0,)]=0 によって,

[Ai(x),B(y)]=-∫d3D(y-z)[Ai(x),∂z0B(z)]

と書けます。

 

ところが,∂μB=□μ-∂μννですから,

0B=□0-∂0νν=Σkk(∂0k)-∇20

です。

 

そして,同時刻では,[μ(x0,),Aν(x0,)]=0

ですから,[i(x0,),∇y20(x0,)]=0 です。

 

また,[i(x0,),∂0k(x0,)]=-iδikδ3()より,

[j(x0,),Σkyk(∂0k(x0,))=-iΣkykδikδ3()

=-i∂yiδ3()なので,

 

[i(x0,),∂0(x0,)]=-i∂yiδ3()

を得ます。

 

それ故,[Ai(x),B(y)]=i∫d3D(y-z)∂ziδ3()

=-i∂xi(y-x)=i∂xi(x-y)

となります。

 

(※何故なら,D(y-x)=-D(x-y)です。)

 

一方,同時刻で[0(x0,),∇y20(x0,)]=0 なること

は明らかです。

 

また,[μ(x0,),∂0k(x0,)]=0 ですから,

[i(x0,), Σkyk(∂0k(x0,)]=0 です。

  

よって,[A0(x0,),∂0k(x0,)]=0

が得られます。

 

一方,[0(x0,),B(x0,)]=-iδ3()ですから

[A0(x),B(y)]=-i∫d3z0D(y-z)δ3()

=-i∂x0D(y-x)=i∂x0D(x-y) です。

 

 以上から,4次元の共変的交換関係:

 [Aμ(x),B(y)]=i∂xμ(x-y)

 も得られました。

 

 補助場B(x)はD'Alembert方程式:□B=0 の解なので,

 運動量表示は,

 B(x)=(2π)-3/2∫d3(2||)-1/2θ(p0)δ(p2)

 {b^()exp(-i||t+ipx)+b^()exp(i||t-ipx)}},

 

 あるいは,

 B(x)=(2π)-3/2∫d4pθ(p0)δ(p2)

 {b^(p)exp(-ipx)+b^(p)exp(ipx)}と,よく知られた形

 に表現して何の問題もありません。

 

 そして,これらの逆変換として,

 b^()=-i(2π)-3/2(2||)-1/2

 ∫d3[(i||t-ipx)]]∂0B(x)],

 

 あるいは,b^(p)=-i(2π)-3/2θ(p0)δ(p2)

 ∫d3[exp(ipx)∂0B(x)]

 を得ます。

 

 そこで,b^(p)=θ(p0)δ(p2)(2||)1/2b^()

 です。

 

 しかし,□Aμ=0 ではないので,

 

 Aμ(x)=(2π)-3/2∫d3(2||)-1/2θ(p0)δ(p2)

 {aμ^()exp(-i||t+ipx)

  +aμ^()exp(i||t-ipx)}}

 =(2π)-3/2∫d4pθ(p0)δ(p2){aμ^(p)exp(-ipx)

  +aμ^(p)exp(ipx)

 と書くことはできません。

 

 これが,この問題のネックなのです。

 

(x)=∫d3D(x-z)∂z0B(z),および,

μ(x)=∫d3[D(x-z)∂z0μ(z)

+(1-α)E(x-z)∂z0zμB(z)]

なるKirchhoffの表示式,

 

そして,D(x)=-i(2π)-3/2∫d4pθ(p0)δ(p2)

{exp(-ipx)-exp(ipx)},

 

E(x)=i(2π)-3/2∫d4pθ(p0){1/(p2+iε)}

δ(p2){exp(-ipx)-exp(ipx)}なる表現式,

 

^(p)=-i(2π)-3/2θ(p0)δ(p2)

∫d3[exp(ipx)∂0B(x)] なる逆表現から類推して,

 

μ^(p)≡-i(2π)-3/2θ(p0)δ(p2)

[∫d3[exp(ipx)∂0μ(x)

-(1-α){1/(p+iε)2}exp(ipx)∂0B(x)]

と定義してみます。

 

(x)の正振動数部分をB(x)と書けば,

(x)=(2π)-3/2∫d4pθ(p0)δ(p2){b^(p)exp(-ipx)

です。

  

同様に,Aμ(x)の正振動数部分をAμ+(x)と書けば,

μ+(x)=(2π)-3/2∫d4pθ(p0)δ(p2)aμ^(p)exp(-ipx)

です。

 

こうすれば,運動方程式,□B=0 ,

μ(1-α)∂μB=0 ,

μμ+αB=0 は,

 

それぞれ,p2b^(p)=0 ,

2μ^(p)=i(1-α)pμb(p),

μμ^(p)=-iαb(p)

となります。

 

また,交換関係は,

[b^(p),b^(q)]=0,

[aμ^(p),aν+(q)]=δ4(p-q)

×[-ημνδ(p2)+(1-α)pμν-2δ(p2)], 

[aμ^(p),b(q)]=-δ4(p-q)pμδ(p2)

と書けます。

 

Gupta-Bleulerの方法では,物理的状態を|phys>と表記すると,

その条件は,∂μμ+(x)|phys>=0 とされています。

 

これは,α=0 のLandauゲージ以外では,b(p)|phys>=0

と同値です。

 

そこで,逆に物理的状態であるための条件を,b(p)|phys>=0

であることと定義します。

 

さて,運動量がpμの1光子状態は,aμ^(p)|0>と,

b^(p)|0>であるとします。

 

ただし,pμμ^(p)|0>=-iαb(p)|0>なる条件が

ありますから,このうち独立な偏光成分は4つだけです。

 

これら1光子状態は,p2^(p)=0 より,p2b^(p)|0>=0

を満たし,p2μ^(p)=i(1-α)pμb(p)より,

2μ^(p)|0>=-i(1-α)pμb^(p)|0>

を満たすことがわかります。

 

ここで,簡単のために,

μ(p0,p1,p2,p3)=(E,0,0,E)(E≠0)なる座標系

を取ります。

 

これは,光子の運動方向をz軸方向に取るというだけの意味です

から,決して一般性を失なうものではありません。

  

このとき,pμμ^(p)=-iαb(p)は,1光子としては,

E(a0^(p)-a3+(p)|0>=iαb(p)|0>なることを

意味します。

 

さらに,スカラー光子を,|p,S>≡b^(p)|0>,

縦波光子を,|p,L>≡a3^(p)|0>,

横波光子を,|p,Tj>≡aj^(p)|0>(j=1,2)

と定義・表記しておきます。

 

すると,p2b^(p)|0>=0,

2μ^(p)|0>=-i(1-α)pμb^(p)|0>は,

 

2|p,S>=p2|p,Tj>=0 ,かつ,

2|p,L>=-i(1-α)E|p,S>

を意味します。

 

そこで,スカラー光子:|p,S>と横波光子:p,Tj>は,

固有値p2=0 に属するp2の固有状態ですから,

これらは質量がゼロの粒子状態を表わしています。

 

しかし,縦波光子:|p,L>はα=1の場合を除いて,

2の固有状態ではありません。

 

しかし,(p2)2|p,L>=0 を満たすので,

謂わゆる双極ゴースト(dipole ghost)です。

 

さらに,[b^(p),b^(q)]=0 により,

<q,S|p,S>=0 です。

 

また,[aμ^(p),b(q)]=-δ4(p-q)pμδ(p2)により,

<q,S|p,Tj>=0,

<q,S|p,L>=-δ4(q-p)Eδ(p2)

です。

 

そして,[aμ^(p), aν+(q)]

=δ4(p-q)[-ημνδ(p2)+(1-α)pμν-2δ(p2)]

により,<q,L|p,L>=δ4(p-q)δ(p2)

+(1-α)E2-2δ(p2)] です。

 

さらに,<q,Tj|p,L>=0,

<q,Tk|p,Tj>=δkjδ(p24(p-q)

であることもわかります。

 

また,再び,[b^(p),b^(q)]=0 により,

b^(q)|p,S>=0 です。

 

そして,[aj^(p),b(q)]=0 (j=1.2)によって,

b^(q)|p,Tj>=0 です。

 

一方,[a3^(p),b(q)]=-δ4(p-q)Eδ(p2)なので,

2=0,かつ,q=pなら|b(q)|p,L>≠0 です。

 

そこで,双極ゴースト粒子の縦波光子は非物理的状態であり,

観測可能な状態ではないことがわかります。

 

したがって,スカラー光子と横波光子のみが物理的状態となる

条件を満たす物理的粒子です。

 

ただし,スカラー光子のノルム:<p,S|p,S>

は常にゼロです。

 

それ故,スカラー光子は,確かに質量がゼロの物理的粒子ですが,

観測される確率はゼロという意味で閉じ込められるため,実光子

ではなく仮想光子と呼ばれます。

 

さて,自由場を離れて相互作用(4元電流密度)がある場合

には,運動方程式は,μ-∂μνν-∂μ

=□μ(1-α)∂μB=-jμ(x)

となります。

 

特に静電場なら,j0(x)=j0(,t)=ρ()(電荷密度)だけが

ゼロでない成分で,時間変動はありませんから,∂0=∂/∂t=0

を代入すると,-∇20=ρ,および,

2k=-(1-α)∂kとなります。

  

-∇20=ρは,0をΦと書けば,∇2Φ=-ρです,

 

これから,静電ポテンシャルは,

Φ()=-∫d3y[ρ()/(4π||)]で,

静電場は(x)=-∇Φ()で与えられます。

 

そこで補助場B(x)の存在に関係なく,

静電場のCoulombの法則は確かに成立します。

 

補助場B(x)の存在は,単にゲージ変換の自由度と同等な

意味しか持たないわけです。

 

そして,-∇20=ρは,運動量表示では,20^(p)=ρ^(p)

同等です。

 

同じく,∇2k=-(1-α)∂kは,

2k^(p)=-i(1-α)pkb^(p)と同等です。

 

μμ+αB=0 より,pμμ^(p)=-iαb(p)です。

 

あるいは,

2=0 でpμ=(p0,p1,p2,p3)=(E,0,0,E)(E≠0)

なら,2=E2で,E{a0^(p)-a3^(p)}=-iαb^(p)

です。

 

そして,E23^(p)=-i(1-α)Eb^(p)です。

 

これらの式から,a3^(p)を消去すると,

0^(p)=ib^(p)/Eを得ます。

 

同様にa0^(p)=-ib^(p)/E

となります。

 

そこで()=i(2π)-3/2∫d4pθ(p0)

{δ(p2)+(p+iε)-2δ(p2)}

{a0^(p)exp(-ipx)+a0^(p)exp(ipx)}

において,

 

0^(p),a0^(p)を,それぞれ,ib^(p)/E,-ib^(p)/E

に置き換えたものが,静電場のCoulombポテンシャルに相当する

ことがわかります。

 

それ故,Coulomb相互作用は,閉じ込められていて観測されない

質量ゼロのスカラー光子(仮想光子)の媒介によるという描像が

得られました。

 

ちょっと,詳細を省いていますが,理論の概略としては,こうした

話であると理解しました。

 

今日はここで終わります。

 

参考文献:J.D.Bjorken,S.D.Drell「Relativistic Quantum Fields」(McGraw-Hill),中西 襄 著「場の量子論」(培風館)

 

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2009年6月14日 (日)

電磁場の共変的量子化(2)(中西理論;不変デルタ関数)

 「電磁場の共変的量子化(中西-Lautrap理論)」の続きです。

 PCのトラブルで,ちょっと間があきました。

  

今日は,一般的な不変デルタ関数を考察します。

 

無用な煩雑さを避けるため,素朴な質量mのKlein-Gordon方程式

に従う1成分の自由な中性スカラー場φ(x)の考察から始めます。 

(※簡単のため,c=h/(2π)=1 の自然単位を採用します。)

 

自由な中性スカラー場φ(x)のLagrangian密度0は,

0(φ,∂μφ)=(1/2)(∂μφ∂μφ-m2φ)

で与えられます。

(ただし,∂μφ≡∂φ/∂xμetc.です。)

 

φの変分δφに対して,作用S=∫0(φ,∂μφ)d4xの変分

δSが停留値を取るべきであるという作用原理から,

 

場の運動方程式は,Euler-Lagrange方程式:

μ{∂0/∂(∂μφ)}-∂0/∂φ=0

で与えられます。

 

当然ながら,これは素朴なKlein-Gordon方程式:(□+m2)φ(x)=0

に一致します。

 

ここに□≡∂μμ=∂2/∂t2-∇2で,これはD'Alembertian

と呼ばれる微分演算子です。

2はLaplace演算子(Laplacian)です。

 

正準共役な運動量密度演算子はπ(x)=∂0/∂(∂0φ)

=∂0φ=∂0φで与えられます。

 

そこで,同時刻の正準交換関係は,

[π(x),φ(y)]|x0=y0=-iδ3(),および,

[φ(x),φ(y)]|x0=y0=[π(x),π(y)]|x0=y0=0

となります。

 

そして,φ(x)の自由平面波によるFourier展開式は,

φ(x)=(2π)-3/2∫d3k(2ωk)-1/2

{a^()exp(-ikx)+a^()exp(ikx)}

と書けます。

 

ただし,ωk≡(2+m2)1/2>0 であり,

exp(-ikx)=exp(-iωkt+ix),

exp(ikx)=exp(iωkt-ix)です。

 

また,a^()はa^()のHermite共役です。

 

同時刻の正準交換関係:[π(x),φ(y)]|x0=y0=-iδ3(),

[φ(x),φ(y)]|x0=y0=[π(x),π(y)]|x0=y0=0 から,

 

a^(),a^()の交換関係:

[a^(),a^(')]=δ3('),

[a^(),a^(')]=[a^(),a^(')]=0

が得られます。

 

これらa^(),a^()の交換関係から,同時刻とは限らない

一般の時刻の場合の場の交換関係を計算できます。

 

交換関係の陽なFourier積分表示を得ることができて, 

[φ(x),φ(y)]=(2π)-3∫d3k(2ωk)-1

[exp{-ik(x-y)}+exp{ik(x-y)}]

と書けます。

 

 

これを,iΔ(x-y)と定義します。

 

特に,質量mの関数であることを強調したいときには,

Δ(x)の代わりにΔ(x,m2)と表記します。

 

Δ(x),またはΔ(x,m2)は座標xμのLorentz変換に対して

不変なので,不変デルタ関数と呼ばれます。

 

 

 そして,iΔ(x-y)=[φ(x),φ(y)]ですから,

 Δ(y-x)=-Δ(x-y)であり,

 また,(□+m2)φ(x)=0 ですから,

 (□+m2)Δ(x)=0 が満たされます。

 

 前記事の電磁場について,不変デルタ関数として与えたD(x)

 は質量がゼロのD(x)=-Δ(x,0)であり,□D(x)=0 の解

 です。

 

不変デルタ関数は,交換子[φ(x),φ(y)]で与えられる上記の

関数だけではなく,

 

(□+m2)Δ(x)=0 ,または(□+m2)Δ(x)=±δ4(x)

を満たすLorentz不変な関数Δ(x)は全て,Klein-Gordon演算子:

(□+m2)に対する不変デルタ関数と呼ばれるようです。

 

 

 特に正準交換関係:つまり,x3=y0の同時刻交換関係:

 [π(x),φ(y)]|x0=y0

 =[∂0φ(x),φ(y)]|x0=y0=-iδ3()から,交換関係

 で定義された関数:Δ(x)は∂0Δ(x)|x0=0=-δ3()

 満たすことがわかります。

 

 そして,[φ(x),φ(y)]|x0=y0=0 から,xとyが空間的

 (space-like)に離れているとき,すなわち(x-y)2<0

 のときには,[φ(x),φ(y)]=iΔ(x-y)=0 なること

 が得られます。

 

 xとyの時空間距離が空間的である場合:

 (x-y)2=(x0-y0)2-()2<0 の場合には,

 2つの事象x,yの座標は,適当なLorentz変換により,

 それらが同時刻:x0=y0の現象であると観測される

 ような準拠座標系を取ることが可能です。

 

 その座標系では,同時刻なので[φ(x),φ(y)]|x0=y0=0

 ですが,これはLorentz変換に対して不変な関係ですから,

 [φ(x),φ(y)]=iΔ(x-y)=0 と結論されます。

 

 そういうわけで,(x-y)2<0 (空間的)なら,常に,

 [φ(x),φ(y)]=0 が成立します。

 

 これは,理論が相対論的な微視的因果律を満たす十分条件

  に一致しています。

 

 さて,簡単な計算によって,ωk(2+m2)1/2>0 と

任意関数:k,)に対して,公式;

∫d3k(2ωk)-1f(ωk,)

=∫d4kδ(k2-m2)θ(k0)f(k0,)

 が成立することがわかります。

 

 

ただし,θ(τ)はHeaviside関数(階段関数)で,

θ(τ)≡1(τ>0),0(τ>0)によって定義され,

常にθ(τ)+θ(-τ)=1 を満たします。

 

 これを用いると,

 iΔ(x)

 =(2π)-3∫d3k(2ωk)-1[exp(-ikx)+exp(ikx)]

 より,

 Δ(x)=(-i)(2π)-3∫d4kδ(k2-m2)θ(k0)

 [exp(-ikx)-exp(ikx)]

 =(-i)(2π)-3∫d4kδ(k2-m2)ε(k0)exp(-ikx)

 と書けます。

 

 ここで,ε(τ)はε(τ)≡1(τ>0),-1(τ>0)で

 θ(τ)=(1/2){ε(τ)+1}で定義される符号関数です。

 

 一方,(□+m2F(x)=-δ4(x)を満たすGreen関数として,

 よく知られた伝播関数(propagator)ΔF(x)があります。

 

 これは,T積の真空期待値:

 iΔF(x-y)≡<0|T(φ(x)φ(y)))|0>

 =θ(x0-y0)<0|φ(x)φ(y)|0>

 +θ(y0-x0)<0|φ(y)φ(x)|0>

 で与えられるGreen関数です。

 

 φ(x)=(2π)-3/2∫d3k(2ωk)-1/2

 {a^()exp(-ikx)+a^()exp(ikx)} を代入すると,

 

 <0|φ(x)φ(y)|0>=(2π)-3∫d3k(2ωk)-1exp{-ik(x―y)},

 <0|φ(y)φ(x)|0>=(2π)-3∫d3k(2ωk)-1exp{ik(x―y)}

 です。

 

 

この<0|φ(x)φ(y)|0>,<0|φ(y)φ(x)|0>を示す関数を,

それぞれΔ(x-y),Δ(x-y)と書けば,

F(x)=θ(x0(x)+θ(-x0(x)

と書けます。

 

一般に,Δret(x)≡θ(x0(x)は遅延Green関数と呼ばれ,

Δadv(x)≡-θ(-x0(x)は先進Green関数と呼ばれます。

 

そこで,伝播関数iΔF(x)は,iΔF(x)=Δret(x)-Δadv(x)

とも表現されます。

 

一方,iΔ(x-y)=[φ(x),φ(y)]=<0|[φ(x),φ(y)]|0>

 =<0|φ(x)φ(y)|0>-<0|φ(y)φ(x)|0>

 =Δ(x-y)-Δ(x-y) です。

 

よって,iΔ(x)=Δ(x)-Δ(x)です。

 

Δret(x)≡θ(x0(x),および,

Δadv(x)≡-θ(-x0(x)を用いると,

 

iΔ(x)もiΔ(x)=θ(x0ret(x)+θ(-x0adv(x)

と表現することができます。

 

いずれにしても,x0>0 の未来では,iΔ(x)=iΔF(x)

=Δret(x)=Δ(x)となりますから,iΔ(x)もiΔF(x)も

遅延Green関数として同じ意味を持ちます。

 

したがって,Δ(x)を用いてもΔF(x)を用いても,全く同じように

初期値問題のKirchhoff表示が可能です。

 

なお,(□+m2F(x)=-δ4(x)から,ΔF(x)のFourier変換

をΔF(x)≡(2π)-4∫d4kΔ~F(k)exp(-ikx)と書けば,

(k2-m2)Δ~F(k)=1となります。

 

そこで,iΔF(x)=(2π)-3∫d3k(2ωk)-1

[θ(x0-y0)exp{-ik(x-y)}+θ(y0-x0)exp{ik(x-y)}]

は,別の表示として,

(2π)-4∫d4k[exp{-ik(x-y)}/(k2-m2+iε)]

を持ちます

 

 

これは,Heaviside関数θ(τ)が,θ(τ)

={-/(2πi)}∫-∞dω[exp(-iωτ)(ω+iε)-1]

と表わせることからも簡単に示せます。

 

 

Δ(x),ΔF(x)を,それぞれΔ(x,m2),ΔF(x,m2)と表記して

質量mがゼロの場合のΔ(x,m2),ΔF(x,m2)を,それぞれ,

D(x)≡Δ(x,0),DF(x)≡ΔF(x,0)と定義します。

 

(※ 前記事までで電磁場のGreen関数としていたD(x)は

D(x)=-Δ(x,0)であって,ここの定義と符号が違います。※)

 

(□+m2)Δ(x,m2)=0,(□+m2F(x,m2)=-δ4(x)

でしたから,□D(x)=0,□DF(x)=-δ4(x)です。

 

(x)のFourier積分表示は,

D(x)=(-i)(2π)-3∫d3k(2||)-1[exp(-ikx)+exp(ikx)]

=(-i)(2π)-3∫d4kδ(k2)θ(k0)[exp(-ikx)-exp(ikx)]

=(-i)(2π)-3∫d4kδ(k2)ε(k0)exp(-ikx)

であり,∂0D(x)|x0=0=-δ3()です。

 

また,xが空間的:x2<0 ならD(x)=0 です。

 

一方,DF(x)のFourier積分表示は,

F(x)=(-i)(2π)-3∫d3k(2||)-1

[θ(x0-y0)exp{-ik(x―y)}+θ(y0-x0)exp{ik(x―y)}]

=(2π)-4∫d4k[exp{-ik(x―y)}/(k2+iε)]

です。

 

さらに,E関数は□E(x)=D(x)を満たす関数であるとすると,

2E(x)=D(x)です。

 

D(x)=(-i)(2π)-3∫d4kδ(k2)ε(k0)exp(-ikx)

でしたから,形式上は,

E(x)=(-i)(2π)-3∫d4kδ(k2)ε(k0)(1/k2)exp(-ikx)

と表現できます。

 

しかし,被積分関数がk2=0 に特異性を持つので,何らかの特異点

を避ける処理が必要です。

2をk2+iεで置き換えて,積分後にε→+0 の極限を取ること

にします。

 

細かいことは後にして,,電磁場の共変的量子化を考えます。

 

すぐ前の記事では,D(x)は∂0D(x)|x0=0=δ3()を満たすと書い

いることからもわかるように,前記事でのD(x)は-Δ(x,0)を

意味していました。

 

そこでは,補助場B(x)がD'Alembet方程式□B(x)=0 を満たす

ので,Kirchhoffの積分表示が,

B(x)=∫d3z[{∂D(x-z)/∂x0}B(z)

+D(x-z)∂B(z)/∂z0]

で与えられるとしていました。

 

しかし,ここでは,D(x)=Δ(x,0)としているので,Kirchhoff

の表示式は,B(x)=∫d3z[{∂D(x-z)/∂z0}B(z)

-D(x-z)∂B(z)/∂z0] となります。

 

ここで,記号∂0を,

f∂0g≡{∂f(x)/∂x0}g(x)-f(x)∂g(x)/∂x0

によって定義すると,B(x)の積分表示は,

B(x)=∫d3zD(x-z)∂z0B(z)と簡単になります。

 

右辺の積分式はz0に依存するように見えますが,左辺のB(x)

がz0に依存しないので,右辺をz0で偏微分してもゼロのはずです。

 

実際,□B=0 を用いると,確かに,

∂[∫d3zD(x-z)∂z0B(z)]/∂z0

=∫d3z[∇2D(x-z)B(z)-D(x-z)∂z02B(z)]=0

となります。

 

4次元交換関係:[B(x),B(y)]に,

B(x)=∫d3z{∂z0D(x-z)B(z)

-D(x-z)∂z0B(z)}を代入すると,

 

[B(x),B(y)]=∫d3z{∂z0D(x-z)[B(z),B(y)]

-D(x-z)[∂z0B(z),B(y)]}

が得られます。

 

右辺のz0は何でもいいので,z0=y0とおくと,既知の同時刻

交換関係[B(x0,),B(x0,)]=0,

[B(x0,),∂0B(x0,)]=0 から,

[B(x),B(y)]=0 が得られます。

 

一方,運動方程式:□Aμ=(1-α)∂μB=0 から,前記事では,

μ(x)=Cμ(x)+(1-α)∫d4zD(x-z){∂B(z)/∂zμ},

□Cμ=0 なる表現ができるはず,と書きました。

 

特に,□Cμ=0 を満たすCμ(x)を,

μ(x)≡∫d3z{∂z0D(x-z)∂z0μ(z)}

とします。

 

残りの非同次の部分:

(1-α)∫d4zD(x-z){∂B(z)/∂zμ}は,

前記事ではD(x)の符号が違うので,これを-D(x)

に変更します。

 

すると,Aμ(x)=∫d3z{D(x-z)∂z0μ(z)}

-(1-α)∫d4zD(x-z)∂zμB(z) となります。

 

さらに,□∂μB=0 ですから,

μB=∫d3z{D(x-z)∂z0zμB(z)}

と,これもKirchhoff表示式で表現できます。

 

そこで,

μ(x)=∫d3z{D(x-z){∂-z)∂z0μ(z)}

-(1-α)∫d4y∫d3zD(x-y)D(y-z)∂zμB(z)

となります。

 

ところが,□E(x)=D(x)から,E(x)は,

E(x)=-∫d4zD(x-z)D(z)なる表現を持ちますから,

∫d4y∫d3zD(x-y)D(y-z)=E(x-z)

と書けます。

 

したがって,結局Aμ(x)=∫d3z{D(x-z)∂z0μ(z)

+(1-α)E(x-z)∂z0zμB(z)} なる表現を得ます。

 

これから,[Aμ(x),Aν(y)]=-iημνD(x-y)

+i(1-α)∂xμxνE(x-y)なる4次元交換関係の表現

が得られます。

 

最後の部分の詳細についてはは次回にして今日はここで終わります。

 

参考文献:J.D.Bjorken,S.D.Drell「Relativistic Quantum Fields」McGraw-Hill,中西 襄 著「場の量子論」(培風館)

 

PS:(6/17(水)早朝記す。)

何?「大政奉還すべきだ。」という主張の意味がわからない?

だって。。。。発想が貧困だなあ。。

 

「別に政権を朝廷に返せ」などというアナクロな意味じゃないよ。

 

これは,「政治を本来の主人=主権者に返還するべきだ。」という

意味だろう?

 

いつまでも姑息な延命をはかるんじゃなくて,早く主権者に返して

少なくとも審判を仰げ。。という素朴な意味だぜ。。

 

PS2:どうも,この記事本文は,

CatFalconさんのブログの記事「不変デルタ関数」

http://blogs.yahoo.co.jp/cat_falcon/29567993.html

とほぼ,かぶっているようです。

 

CatFalconさんの方が,時期的に少し前で,かなり似ているよう

ですが参考文献が同じ中西さんの本なのでそうなりますね。。

 

ヒョッとしたら,記事を見かけてブログネタとして参考にした

かもしれませんが,内容をコピーしたわけではありません。

 

悪気はないので,よろしくです。CatFalconさん

 

なお,「電磁場の共変的量子化(2)」の続きは今執筆中です。

  

                     TOSHI

 

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2009年6月12日 (金)

PCクラッシュで数日間アクセス不可能でした。

 去る6月8日朝,急にシステムがない(No System)というエラーでPCに内蔵のOSの入ったハードディスク(C,およびD)を認識しなくなり,数日間全くPCのない生活を強いられました。

 数ヶ月前なら,このメインのPCである2004年4月HP製のデスクトップの他にDellのノートPCと富士通製の10年以上前の中古で買った仕事用のデスクトップの計3つのマシンがあったのですが,先月ノートは身内にプレゼントしたし,富士通も必要なくなったので,数ヶ月前に近くの飲み屋に寄贈して,今はメインのHP(Compaq)製のデスクトップPCしかなかったので,このクラッシュで困りました。

 HDを認識できないので,データを犠牲にしてリカバリーすることももできません。ネット喫茶などに行けばアクセスだけはできますが,自分への200通/日程度のメールと,mixiメッセージなどは確認できません。

 メールはほとんどが商用宣伝のものなので別に数日くらいはどうってことはないし,偶々ネットオークションなどに参加してる最中ではなかったので,そういう意味では運がよかったです。

 必要なデータ類は,主要なものがはほとんど外付けの3つのHDに入っていたし,ブログの原稿も1ヶ月前に関西に出かける前に16GBのUSBスティックにバックアップを取っていて,それ以後もここのホームページにあるので,とりあえず問題なしでした。

 しかし,ほんの少しの間でも自宅にPCのない生活になってみて,自分が如何にPC,あるいはネット依存して暮らしているかを思い知りました。最初は少し落ち着きませんでした。

 まあ,2007年の1月には1週間,3月下旬から4月下旬までの1ヶ月病気で入院中は確かにPCともネットとも無縁でしたから無ければ無いで,PC(ネット)中毒というほどではありませんが。。。

 しかし,私は常にプラス志向で「災い転じて福をなす。」というわけで,読みかけで放り投げていた本を4冊くらい読了しました。病気で入院したときも10年くらい積読だったものをかなり消化したし,心臓病のおかげでそうした障害がある人の苦労を勉強することができたという思いもあります。

 最近は貧乏なおかげで料理が趣味の1つに加わりました。

 結局,昨夜近くの飲み屋に寄贈していた実は私以外,誰も使用していないしネットにもつながっていないPCを旧種でパフォーマンスも低いですが,自宅に新PCを入れることができるまで,貸してもらうことにして今朝,セットして久しぶりにアクセスしたわけです。

 使っていたマシンで,ほとんどイジってなかったのでソフトなどはほぼそのまま入っていたのでつないですぐ使用できました。まずメール820通あまりをチェックした後これを書いています。今晩までには以前とほぼ同じ状態に復活する予定です。まずは報告までです。          TOSHI

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2009年6月 5日 (金)

電磁場の共変的量子化(1)(中西-Lautrap理論)

ちょっと息抜きで,電磁場を共変的に量子化する

「中西-Lautrap理論」の概略でも書いてみます。

 

自然単位系c=hc1 (ただしhc≡(h/(2π))での,自由電磁場

μ(φ,)の単独のLagrangian密度は,EM=-(1/4)Fμνμν

μν≡∂μν-∂νμで与えられます。

 

理論が有するゲージ変換の自由度を消して,ゲージを固定するため,

補助場Bというものを導入して,

EM=-(1/4)Fμνμν+B(∂μμ)+(1/2)αB2

としてみます。

 

これに対する,Euler-Lagrange方程式:

ν(∂EM/∂(∂νμ))-∂EM/∂μ0 ,

および∂ν(∂EM/∂(∂ν))-∂EM/∂B=0 から,

 

運動方程式として,∂ννμ-∂μB=0:

μ-∂μνν-∂μB=0 ,

および,∂μμ+αB=0 を得ます。

 

μに対する運動方程式:□μ-∂μνν-∂μB=0 に,

μを掛けると,□B=0 を得ますから,補助場Bも質量がゼロ

のスカラー粒子を表わす場です。

 

そして,Bに対する運動方程式:∂μμ+αB=0 をAμに対する

運動方程式:□μ-∂μνν-∂μB=0 に代入すると,

μ(1-α)∂μB=0 が得られます。

 

 それ故,α=0 のときにのみ,∂μμ+αB=0 がLorenz条件:

 ∂μμ0 に一致し,

 α=1のときにのみ,Aμに対する運動方程式:

 □μ(1-α)∂μB=0 がD'Alembert方程式:□μ0

 に一致します。

 

これらの特別なゲージ,α=0 をLandau(ランダウ)ゲージ,

α=1をFeynman(ファインマン)ゲージと呼びます。

 

ただし,□∂μμ0,□2μ0 はαの値に無関係に成立

します。

 

 さて,EM=-(1/4)Fμνμν+B(∂μμ)+(1/2)αB2によ,

正準運動量は,πk=∂EM /∂(∂0k)=-∂0kk0

=-F0k(=Ek),π0=∂EM /∂(∂00)=B となります。

 

そして,同時刻における通常の正準交換関係:

[μ(x0,),πν(x0,)]=iημνδ3(),

[μ(x0,),Aν(x0,)]=[πμ(x0,),πν(x0,)]=0

を設定します。

 

 これから,

 [μ(x0,),∂0k(x0,)]=iδμkδ3(),

 [μ(x0,),B(x0,)] =-iημ0δ3(),

 [μ(x0,),Aν(x0,)]=0,

 

 [∂0j(x0,),∂0k(x0,)]=0,

 [∂0k(x0,),B(x0,)]=0,

 [B(x0,),B(x0,)]=0

 

 が得られます。

 

必要なもののうち,∂000Bだけが現われていませんが,

これらのうち∂00は,∂μμ+αB=0 により,

00kkk)-αB,

 

そしてまた,∂0Bは,□μ-∂μνν-∂μB=0 により,

0B=□0-∂0ννkk(∂0k)}-△0

と表現できます。

 

よって,これらの同時刻交換関係は,計算で得ることができます。

例えば,[B(x0,),∂0B(x0,)]=0 です。

 

Hamiltonian:HEMをHEM=∫d3EM~(x)と書けば,その密度は

EM~(x)=πμ0μEM(x)

=(-Σk0k0k)+B∂00(1/4)Fμνμν

-B(∂μμ)-(1/2)αB2

 

(1/2)Σk(F0k)2+Σj,k(1/4)(Fjk)2(1/2)αB2

+∂kΣk[F0k0+BAk]-Σk[(∂k0k)A0(∂k)Ak]

 

で与えられます。

 

運動方程式ννμ-∂μB=0 によれば,Σkk0k0

ですから,EM(x)=(1/2)Σk(F0k)2

+Σj,k(1/4)(Fjk)2(∂0)A0-Σk[(∂k)Ak]-(1/2)αB2

とおけば,EM~(x)=EM(x)+∂kΣk[F0k0+BAk]

と書けます。

 

空間積分においては,kΣk[F0k0+BAk]の項は効かないので,

この項を省いても同じですから,EM=∫d3EM(x)となります。

 

この新しいEM(x)の方をHamiltonian密度と解釈します。

 

補助場B(x)は,D'Alembert方程式:□B=0 の解ですが,

電磁場Aμ(x)は運動方程式:□μ(1-α)∂μB=0

を満たします。

 

そこで,Aμは,□2μ0 の解ですが,α=1以外では,

D'Alembert方程式:□Aμ0 の解ではありません。

 

したがって,Aμ(x)=(2π)-3/2∫d4pθ(p0){aμ(p)exp(-ipx)

+aμ(p)exp(ipx)}と4次元的運動量表示をしても,一般には,

□Aμ0 のため,p20 以外でもaμ(p)がゼロでない意味を持つ

ことになります。

 

すなわち,質量がゼロのp20 の近傍でのみ,aμ(p)が意味を持つ

という付帯条件を付けることなどが必要になります。

 

あるいは,p20 のaμ(p)をどう解釈するか?を指示しないと,

この運動量表示は不完全です。

 

以下では,こうしたことを明確にするための準備をします。

 

まず,□B=0 の解のB(x)を求めるために,DAlembert演算子

の逆演算子:□-1を求める必要があります。

 

□D(x)=δ4(x)を満たす,Grren関数□-1δは,一般に不変D関数

と呼ばれ,Fourier積分の形では,D(x)≡Dret(x)-Dadv(x)

=i∫d4(2π)-3θ(k0)δ(k2){exp(-ikx)-exp(ikx)}

と表わされます。

 

ただし,Dret(x),Dadv(x)は,それぞれ,遅延(retarded)Green関数,

先進(advanced)Grreen関数です。 

(↑※2006年12/16の過去記事:

電流によって発生する光子の個数分布参照)

 

DAlembert方程式:□B=0 の解は,

B(x)=∫d3[{∂D(x-z)/∂x0}B(z)

+D(x-z)∂B(z)/∂z0] の積分形で書けます。

(↑※2006年10/3の記事「ホイヘンスの原理の正当性」を参照)

 

もしも,非同次方程式:□ψ=ρの解ψを表現するのであれば,

ψ(x)=C(x)+∫d4zD(x-z)ρ(x), □C=0 と書いて

いいのでしょうが,Bは同次方程式の解なので,初期値問題に対

するKirchhoff表示に書きました。

 

ということは,□μ(1-α)∂μB=0 は,

μ(x)=Cμ(x)

+(1-α)∫d4zD(x-z){∂B(z)/∂zμ},□Cμ0

という表現もできますね

 

これに意味があるかどうか?は知らないけれど。。

 

一方,電磁場Aμ(x)は,□2μ0 の解なので,□2の逆演算子:

(□2)-1が存在するなら,それに相当する□2のGreen関数E(x)も

求めておきましょう。

 

すなわち,□2(x)=δ4(x)を満たすLorentz不変な関数:

E(x)を求めます。

 

安易な道を取るなら,(x)=δ4(x)なので,D(x)=□E(x)

なるE(x)を求めれば,□2(x)=δ4(x)となるはずですから,

E=-1Dを利用して形式的には直ちにE(x)が得られるはずです

 

そして,D(x)=Dret(x)-Dadv(x)ですから,

ret(x)=□Eret(x),Dadv(x)=□Eadv(x),により,

E(x)=Eret(x)-Eadv(x)を満たすEret(x),Eadv(x)

も得られるはずです。

 

いかにも途中ですが,今日はここで終わります。

 

後で書き直すかもしれないけど。。。

 

参考文献:中西 襄 著「場の量子論」(培風館)

 

PS:冤罪が晴れて無実が証明された菅家さん。

 

 それでも,不幸中の幸い?でした。

 死刑が確定しているような事件で執行されていれば取り返しがつき

 ません。

 

 (彼の今の外見から20年前の事件当時の人物像を推し量ることはでき

 ません。

 

 私は,その温厚で人格者のような外見は,長年の理不尽な扱いに対する

 諦観等で培われてきたところが大きいと思うからです。

 

 穏やかな人でも,何らかの事情(例えば正当防衛に似たもの)で,止むを

 得ず,殺傷するような人はいるでしょう。

 

 しかし,当時,恐らく個人的性癖とかの理由だと思いますが,それで

 幼女を殺すような人物に見えたのでしょうか? 

 

 私には疑問です。)

 

 本当に17年もの長い間,放っておいてゴメンナサイ。。。

 

 心から謝罪します。。。。

 

 (世の中に,理不尽がまかり通っていることを許している責任の一端

 は,私を含めあらゆる人にあるはずです。)

 

 そういえば,狭山事件の石川一雄さんはどうなったんだろう。。

 (↑※2006年6/10の記事「 狭山差別裁判 」参照)

 

PS2:長崎のじゃがいもを貰ったのですが,肉とか他の食材がないので

 昨日(6/6)は「イモの煮っころがし」と「ジャガイモとワカメの

 入った味噌汁」を作りました。

 

 前者は追いガツオなどもやりましたが,レシピ通りに味付けすると

 どうも甘すぎるようです。

 

 前に玉子焼きも味付けをレシピに頼ると甘すぎたので,このレシピ

 の著者(甘党?)の味覚は私には合わないと思います。

 

 これからは,砂糖は半分以下に減らすつもりです。

 

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2009年6月 4日 (木)

極楽トンボの変態の悪人だ。

 自慢だけど,財布に67円しかないのに,4件はしごしました。1件は初めての店でした。ウィー。。。。

 (もちろん,他人のフンドシであり,1銭もツケなどしてはいません。そもそも金がないなら,ほぼ100%自分から外で飲酒することなどありません。。)

PS:コメントついたから削除できないよ。。。

 帰りのタクシーのお釣りと,朝,銀行で端数の小銭を下ろしたので,今日は1000円くらいあります。。またセブン・イレブンのナムコカードもあったので,今日は財産が増えました。

 久しぶりにTVで,「ハイヒールのモモコ」を見たら,エラくきれいになってる。。歳は取ったはずなのに。。髪型?化粧のせい?。。。

 うん。髪をアップでなくて,下ろしたせいやな。。俺のツボにグッときたな。。

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2009年6月 1日 (月)

超弦理論(24)(2-13)

  超弦理論(superstring theory)の続きです。

 前回は,アノマリー(ゴースト)を生みだす可能性のある交換関係[Ji-,Jj-]が,[Ji-,Jj-]=-(1/p)2Σm=1m-miαmj-α-mjαmi)}なる形に表現できる,というところまで書きました。

 今日は,これの右辺の係数Δmの具体的な形を計算して,非共変な光錐ゲージを採用した場合も,弦理論がゲージ不変な理論として本質的にはローレンツ共変であるための条件:[Ji-,Jj-]=0 ,あるいはΔm=0 を満たすために,Dとaに課せられる条件を決定します。

 

 そのために,Ji-=li-+Ei-=xi-xi+Ei-,Jj-=lj-+Ej-=xj-xj+Ej-と分解して,各項ごとの交換関係を求めます。

 

 まず,[x,1/p]=i(p)-2です。

※(訳注53) 正準交換関係:[xμ,pν]=-iημνから,[x0,p0]=-i, [xD-1,pD-1]=i,かつ,[x0,xD-1]=[p0,pD-1]=[x0,pD-1]=[xD-1,p0]=0 です。

 

 そして,x=(x0-xD-1)/21/2,p=(p0+pD-1)/21/2ですから,[x,p]=-iです。よって,p[x,1/p]p=p-x=-[x,p]=iなので,[x,1/p]=i(p)-2を得ます。

 

さらに,[x,p]=i(p)-1です。

 

これは質量殻条件:M2=2p-Σk=1D-2kkにより,0=[x,p]=[x,p]p+p[x,p]=-ip+p[x,p]から得られます。(訳注53終わり)※

次に,Ej≡pj-によってEjなる量を定義すると,[xi,Ej]=-iEjjです。

※(訳注54)j=pj-=-ipΣn=1[(α-niαn-α-nαni)/n]=-iΣn=1[{1/(2n)}{α-nik=1D-2Σm=-∞n-mkαmk:)-(Σk=1D-2Σm=-∞n-mkαmk:)αnj}]です。

そして0k=pk故,[xi0k]=[xi,pk]=iδikでxiはこれ以外のαnkとは交換します。

 

jj-=-iΣn=1[{1/(2n)}{α-nik=1D-2Σm=-∞n-mkαmk:)-(Σk=1D-2Σm=-∞n-mkαmk:)αnj}]なので,[xi,Ej]では,右辺のΣm=-∞n-mkαmk:で,xiとαn-mkαmkが交換しないm=nとm=0 の項だけに着目します。

 

これから,[xi,Ej]=i×(-i)Σn=1[(α-njαni-α-niαnj)/n]=-iEijが簡単に得られます。(訳注54終わり)

以上から,[Ji-,Jj-]=-(p)-2ij,Cij=2ipα0ij-[Ei,Ej]-iEij+iEji-ipα0lijが得られます。

(訳注55)Ji-=li-+Ei-=xi-xi+(p)-1iですから,[Ji-,Jj-]=[xi,Ej]p(p)-1-[xj,Ei]p(p)-1+(p)-2[Ei,Ej]-[x,1/p]pij+[x,1/p]pji-xi[p,x]pj-xji[x,p]です。

これに,[x,1/p]=i(p)-2,[xi,Ej]=-iEjj,および[x,p]=i(p)-1を代入して最後にpをα0と書きます。

そうすれば,[Ji-,Jj-]=-2iEjj(p)-1α0+(p)-2[Ei,Ej]-i(p)-2ji+i(p)-2ij+i(p)-1α0jj=-(p)-2{2ipα0jj-[Ei,Ej] -iEij+iEji-ipα0jj}が得られます。(訳注55終わり)※

 

したがって,結局,[Ji-,Jj-]=-(p)-2ij=-(p)-2Σm=1m-miαmj-α-mjαmi)}です。

 

それ故,Cij=Σm=1m-miαmj-α-mjαmi)},かつCij=2ipα0ij-[Ei,Ej]-iEij+iEji-ipα0lijです。

ijの前者の表現と,[αminj]=mδijδm+n(i,j=1,2,...,D-2)により,簡単に<0|αmkijα-ml|0>=m2Δmikδjl-δjkδil)が得られます。

 

一方,pαn=Σn=1[(1/2){Σk=1D-2Σm=-∞n-mkαmk:-aδn}および,[αminj]=mδijδm+nから,[αnmi]=-mαm+ni/p,min]=mαm+ni/pを得ます。

そこで,<0|αmkijα-ml|0>=<0|{2m(m-a)δikδjl-mpjlδki+mpjkδil+(δkiαm-mΣn=1αm-nkαni)(mΣn=1α-njαn-ml-δjlα-m)|0>-(i⇔j)です。

以前の記事で計算したように,[pαm,pαn]=(m-n)pαm+n+[{(D-2)/12}(m3-m)+2am]δm+nですから,[pαm,pα-m]=2mpα0+{(D-2)/12}(m3-m)+2amです。

そして<0|pα0|0>=-aですから,特に(p)2<0|αmα-m|0>={(D-2)/12}(m3-m)が成立します。

 

また,p<0|αmΣn=1α-njαn-ml|0>=pjl+Σn=1m-1(m-n)δjl=pjl+δjlm(m-1)/2も成り立ちます。

さらに,p<0|αmΣn=1{(α-nkαn-mi)/n}|0>=pki+Σn=1m-1(m-n)δki=pki+δkim(m-1)/2,同様にp<0|αmΣn=1{(α-njαn-ml)/n}|0>=pjl+δjlm(m-1)/2です。

そして,<0|Σn=1m{(α-nkαn-mi)/n}Σp=1m{(α-pkαp-mi)/p}|0>=-(m-1)(δikδjl-δjkδil)です。

 

これらのことから,Δm={(26-D)/12}m-{(D-26)/12+2(1-a)}/mと書けることがわかります。

  

※(訳注56) 詳細な計算は,<0|αmkijα-ml|0>=2m(m-a)(δikδjl-δjkδil)-mpjlδki+mpjkδil+mpilδjk-mpikδjl-(δikδjl-δjkδil){(D-2)/12}(m3-m) mpjlδik+mpikδjl-mpilδjk-mpjkδil+δikδjlm(m-1)/2+δikδjlm(m-1)/2-δjkδjlm(m-1)/2-δjkδilm(m-1)/2+m2(m-1)(δikδjl-δjkδil)となります。

 

結局,m2Δmikδjl-δjkδil)=(δikδjl-δjkδil)[{(26-D)/12}m3-{(D-26)/12+2(1-a)}m]が得られるわけです。(計算の詳細はかなり省略しています。)(訳注56終わり)

 

したがって,最終的に[Ji-,Jj-]=-(1/p)2Σm=1m-miαmj-α-mjαmi)},Δm={(26-D)/12}m-{(D-26)/12+2(1-a)}/mなる詳細な表現が得られました。

 

そこで,[Ji-,Jj-]=0 ,あるいはΔm=0 を要求すると,予期したように,D=26,かつa=1が必要です。

短かいですが,今日はここまでにします。

参考文献:M.B.Green,J.H.Schwarz,& E.Witten著「superstring theory」(Cambridge University Press)

 

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