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2010年5月20日 (木)

ドナドナ(Dona dona)

 今回,"口蹄疫"という牛,豚の伝染病が南九州方面から発生したため,人間が食べるという目的で飼育していた家畜を伝染病の蔓延防止のために大量に殺処分するらしいです。

 そもそも,畜産農家ではそうした肉牛や豚を子供のときから育て,やがてマーケットに渡すことが自分のたつき(生計の手段)であるというのはどういう心境なのか?シロウトの私には複雑と想像するけど理解はできません。

 (家族同様って,家族を食べるの?)

 我々の多くは,現実の屠殺行為などは夢にも想わず,自らの手を全く血で汚すことなく鶏も含め食肉を食べてグルメを楽しんでいます。

 肉食の猛獣が神の摂理に従って自分よりも弱い動物を捕殺して食べるという行為には情緒の入る余地はないでしょうが。。。

 神の生態系:"弱肉強食の食物連鎖"に対してガキの頃と同じような甘えた情緒的感情が入り戯言を言いたくなるのは,私のような残飯であっても一応食の足りた浅はかなプチ・ゼイタク野郎だけでしょうかねえ。。

 そういえば,例のオーストラリア中心の捕鯨反対運動では,ずっと昔から肉を食べることを目的の家畜として育ててきた牛,豚,鶏などは魚の養殖と同様,別に保護しないと地球の自然な生態系をこわすわけではないので人が食べるのに反対する理由は無いそうです。

 なかなか都合のいい話ですネ。神の代わりに生態系をコントロールしようってのかナ?(人間も食物連鎖につながる動物に過ぎないのに。。。)

 明治以降の文化である食肉後進国の日本に対して,近年食肉先進国では健康志向もあって魚貝類を食す文化に目覚めたのか,その乱獲が盛んでイワシやカツオなどが絶滅の危機にあるらしいですネ。勝手なもんだ。。。

 飼い犬の敵討ち(本気か?)と称して人殺しをした小泉クン,野良猫の餌やり裁判で敗訴した将棋の加藤九段(そういえば昨日羽生名人4連勝防衛で終わった名人戦第4局の立会人でした。)など人間中心の裁判だと勝てません。

 (2006年5/28の記事「生きる」でも考えていましたね。進歩ないなあ)

 つい,昔反戦フォーク歌手のジョーン・バエズ(Joan Baez)が唄っていたと記憶している「ドナドナ(Dona-dona)」(← クリックすると音,映像が出ます。) を思い出しました。(日本語は「みんなのうた(岸洋子)」から,ついでに人間じゃないけど可愛い声の「初音ミク版」です。)

 オリジナルはAaron Zeitlinの作詞で,言語はイディシュ語(Yidish=ユダヤ系ドイツ人のユダヤ語)だそうです。(作曲はセクンダ(Sholom Secunda))

 下の日本語詞は安井かずみさん作です。

1.ある~ 晴れた~ 昼下がり~ 市場へ続く道~

  荷馬車~が ゴトゴト~  子牛を乗せ~てゆく~

  かわい~ 子牛 ~売られてゆ~くよ 悲しそうな瞳で見ている~よ 

  ドナドナドーナドーナ 子牛を乗せ~て 

  ドナドナドーナドーナ 荷馬車が揺れる~

2.青い空 そよ~ぐ風~ つばめが飛び交う 

  荷馬車が市場へ子牛~を 乗せ~てゆく 

  もしも~ 翼が あったな~らば~

 楽しい牧場(まきば)に  帰れるものを 

  ドナドナドーナドーナ 子牛を乗せ~て 

  ドナドナドーナドーナ 荷馬車が揺れる~ ...

  Arthur Keveres and Teddi Schwaltzによる英語訳詞は次の通りです。

 (ジョー ン・バエズが唄ってたのは,これ↓かな?)

1. On a wagon bound for market there' s a calf with a mournful eye.

  High above him there's a swallow  

  Winging swiftly through the sky.  

  How the winds are laughing  they laugh with all their might 

    Laugh and laugh the whole day through.  

    And half the summer night.  

    Dona dona dona dona  

    Dona dona dona down   

    Dona dona dona dona  

    Dona dona dona don   

2."Stop camplaining" said the farmer  

  "Who told you the calf to be;  

    Why don't you have wings to fly away 

    Like the swallow so proud and free?" 

  3.Calves are easiliy bound and slaughtered  

    Never knowing the  reason why.  

    But whoever treasures freedom.  

    Like the swallow must learn to fly. 

 ※人がいかに「自分は善人である。」とか,「自分は善なる存在である。」とか「ゴキブリは害虫である。悪モノである。」とか主張しても,それは人間の勝手な言い分であって,,ゴキブリから見ると,「人間こそ害虫であり,悪者である。」というような善悪の価値観の逆転があります。

 西洋哲学や宗教では人間は特別で大切な存在であって,これらは人間の幸福,人間にとっての理想社会を追求することなどが目的という人間中心の考え方なのですが,東洋思想,仏教などでは人間は決して特別ではなく,弱肉教職の生物の輪廻の中にあって,次に生まれてくるときにはゴキクリかもしれないとかの考え方です。

 家畜の食肉牛や豚,そして鶏にとって人間はやがては自分たちを殺して食べる存在であり,育てたのちに殺して食べる殺し屋であって悪魔のようなものでしょう:

 もともと罪深き存在なのです。生きていくこと自体が他者を押しのけ罪を重ねていく存在なのです。

 せめて心だけでも他者には優しくありたいものです。 

PS:昨年は新型の豚インフルエンザ,今年は口蹄疫と毎年春先にはウィルス騒動でゴタゴタしています。  

 鎖国をしていた江戸時代までわが国では,家畜といえば労役に使用していたくらいで150年前までは食肉の習慣がなかった畜産後進国のせいなのか?対応が遅れているようです。  

 ただ,主食ではないので渦中の畜産農家を除けば,消費者は約15年前?の米不足てタイ米を輸入したようなパニックにはなってないようです。   

 

 

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コメント

>ググってませんでしたわい!<おいおい
kimballさん、お互いhttp://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1227991567の精神でググリまくって行きませう。

投稿: 凡人 | 2010年5月24日 (月) 21時02分

Toshiさん、
この記事がきっかけになり、本歌の
意外なルーツを知ることができました!
ご紹介ありがとうございました!!m(__)m

それにしても本当に悲しい歌ですよねえ..
口ずさむたびに涙腺が緩んでしまいます。(T_T)

>凡人さん、
「口蹄疫」、あ、そういうことなんですねえ?!
これだけ騒がれたのに、自分では
ググってませんでしたわい!<おいおい
ご紹介のリンクを参照させてもらいました! m(__)m

投稿: Kimball | 2010年5月24日 (月) 20時17分

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A3%E8%B9%84%E7%96%AB
によると、
>幼畜の場合、致死率が50パーセントに達する場合もあるが、成畜では数パーセントである。
>しかし上の症状に伴い乳収量や産肉量が減少するため、畜産業に対しては大きな打撃となる。
ので、
>本疾病に対して治療が選択されることは基本的に無い。
そうです。
私は畜産の事は全く分からないのですが、人間に感染する事がないのであれば、ワクチンを打ったり、健康状況を良く観察する等して、少しでも殺処分を減らす方向に持って行く事は出来なのかと思いました。
また、この様に対処する事によってはじめて、生れ付き口蹄疫に対して免疫力を持つ種を増やす事が出来るのではないかと思いました。

投稿: 凡人 | 2010年5月22日 (土) 23時01分

 どもT_NAKAさん。TOSHIです。

 コメントし辛い話題にコメント頂きありがとうございます。

 いや,私も抹香臭いことを主張するつもりはなく,ただの感想です。

 自分も食べるのにそれをさしおいて他人の生業を批判するつもりはありません。

 動植物が他の生き物を殺生して生きるのは宿命ですし,原罪?でしょうか。

 植物や微生物までが死ぬ際に我々のような苦痛を感じるのかどうかについてはよくわかりませんんし,たとえベジタリアンでも殺生しています。

 顕微鏡でしか見えないようなものまで殺生しないで生きることは不可能でしょう。

 牛,豚は犬猫ほどには愛着を感じませんが農家ではお産のときから育てていくのに親は割り切っていても子供の気持ちはどうかな?などと思っただけです。

 私が子供の頃読んだ物語では動物からは卵とお乳以外は食べない飲まないというせつない話がありました。

 フォアグラのように肥満させて食べるという発想は「無邪気な」ライオン,虎にはないでしょうね。

 なお,ご紹介の釈迦の話は漫画ですが手塚治虫の「ブッダ」(全8巻?)で読みました。

 この漫画も金のため,人手にわたって今は持っていませんが。。。

            TOSHI

投稿: TOSHI | 2010年5月21日 (金) 13時41分

お釈迦様の前世物語に「飢えた虎とその7匹の子のためにその身を投げて虎の命を救った」というのがありますが、高邁な慈悲や布施という思想に裏打ちされた話です。実際自分自身が喰われるなんて恐怖は想像だに出来ないのですが、家畜はそんな思想を持たずにただ喰われるためだけに生きているんですね。(動物に限らず)殆どの生物は他の生物を捕食することで生きているので、家畜を育てて食べることを否定できないのですが、積極的に肯定する気にはなりません。しかし、ベジタリアンでもない私には牧畜業を批判する資格もないですね。どうもこの話題になると、歯切れが悪くなります。

投稿: T_NAKA | 2010年5月21日 (金) 10時41分

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