そこで,改めてHI'(t)≡HI(t)+E0(t)と定義すると,
U^d(t)U^-1(t)=HI'(t)ですからU^(t)は方程式;
∂U^(t)/∂t=HI'(t)U^(t) を解けば得られます。
U(t,t')≡U^(t)U^-1(t')と定義すると,
i∂U(t,t')/∂t=HI'(t)U(t,t'),
ただし,U(t,t)=1です。
これを近似展開に便利な積分方程式で表わせば,
U(t,t')=1-i∫t'tdt1HI'(t1)U(t1,t')
となります。
これから,解の初期値をU(t1,t')≡1とする反復法によって
U(t,t')=1-i∫t'tdt1HI'(t1)
+(-i)2∫t'tdt1HI'(t1)∫t't1dt2HI'(t2)+..
+(-i)n∫t'tdt1∫t't1dt2..∫t'tn-1dtn[HI'(t1)HI'(t2)
.HI'(tn)]+.. なる摂動展開を得ます。
明らかに,t1≧t2≧..≧tnですから,相互作用項の積:
[HI'(t1)HI'(t2)..HI'(tn)]を時間順序積(経時積;T積):
T(HI'(t1)HI'(t2)..HI'(tn))で置き換えることができ
ます。
すると,
U(t,t')=1+Σn=1∞(-i)n∫t'tdt1∫t't1dt2..∫t'tn-1dtn
T(HI'(t1)T-HI'(t2).HI'(tn)) と書けます。
この表現式は時間変数t1,t2,..,tnの交換対称な形をしている
ので,対称化して
U(t,t')=1+Σn=1∞∫t'tdt1∫t'tdt2..∫t'tdtn
T(HI'(t1)HI'(t2)HI'(tn))と書くことができます。
これを記号的にU(t,t')≡T(exp{-i∫t'tHI'(t)dt})
=T(exp{-i∫t'td4xHI(φin(x)}) と表現します。
U演算子:U(t,t')の有用な性質は
U(t,t')=U(t,t")U(t",t')です。
これは定義:U(t,t')=U^(t)U^-1(t')から明らかな
性質です。
特に,1=U(t,t)=U(t,t')U(t',t)により,
U(t,t')=U-1(t',t)です。
さて,これを用いてHeisnbeg場の"時間順序積=T積"の
真空期待値:
τ(x1,..,xn)≡<0|T(φ(x1)..φ(xn))|0>
をIn-fieldで表現することに向かいます。
まず,τ(x1,..,xn))=<0|T(φ(x1)..φ(xn))|0>
=<0|T(U^-1(t1)φin(x1)U(t1,t2)φin(x2)U(t2,t3)..
U(tn-1,tn)φin(xn)U^(tn))|0>
=<0|T(U^-1(t)U(t,t1)φin(x1)U(t1,t2)φin(x2)
U(t2,t3)..U(tn-1,tn)φin(xn)U(tn,-t)
U^(-t))|0>
です。
ただし,tは∞ に近づくことも許される準拠時間です。
こうした極限では,t1,t2,..,tn∈(-t,t)ですから,
U^-1(t)とU^(-t)をT積から外に出して
τ(x1,..,xn)=<0|U^-1(t)T(U(t,t1)φin(x1)U(t1,t2)
φin(x2)U(t2,t3)..U(tn-1,tn)φin(xn)U(tn,-t))
U^(-t)|0> と書くことができます。
そして,T(U(t,t1)φin(x1)U(t1,t2)φin(x2)U(t2,t3)
..U(tn-1,tn)φin(xn)U(tn,-t)) において,
一般性を失なうことなく
t>t1>t2>..>tn-1>tn>-t と仮定できます。
すると,T(U(t,t1)φin(x1)U(t1,t2)φin(x2)U(t2,t3)
..U(tn-1,tn)φin(xn)U(tn,-t))
=U(t,t1)φin(x1)U(t1,t2)φin(x2)U(t2,t3)..
U(tn-1,tn)φin(xn)U(tn,-t) です。
これに,U(t,t1)=T(exp{-i∫t1tHI'(τ0)dτ0}),
U(t1,t2)=T(exp{-i∫t2t1HI'(τ1)dτ1}),..,
U(tn-1,tn)=T(exp{-i∫tntn-1HI'(τn-1)dτn-1}),
U(tn,-t)=T(exp{-i∫-ttnHI'(τn)dτn})
を代入します。
かくして,
U(t,t1)φin(x1)U(t1,t2)φin(x2)U(t2,t3)
..U(tn-1,tn)φin(xn)U(tn,-t)
=T(exp{-i∫t1tHI'(τ0)dτ0})φin(x1)
T(exp{-i∫t2t1HI'(τ1)dτ1})φin(x2)..
T(exp{-i∫tntn-1HI'(τn-1)dτn-1})φin(xn)
T(exp{-i∫-ttnHI'(τn)dτn})
となります。
t≧τ0≧t1≧τ1≧t2≧..≧tn-1≧τn-1≧tn≧τn≧-t
ですから,T記号は,
t,τ0,t1,τ1,t2,..,tn-1,τn-1,tn,τn,-tに対する
記号と考えます。
すると,
T(U(t,t1)φin(x1)U(t1,t2)φin(x2)U(t2,t3)..
U(tn-1,tn)φin(xn)U(tn,-t))
=T(φin(x1)φin(x2)..φin(xn)
T(exp{-i∫t1tHI'(τ0)dτ0})T(exp{-i∫t2t1HI'(τ1)dτ1})
..T(exp{-i∫-ttnHI'(τn)dτn})) です。
結局,T(U(t,t1)φin(x1)U(t1,t2)φin(x2)U(t2,t3)
..U(tn-1,tn)φin(xn)U(tn,-t))
=T(φin(x1)φin(x2)..φin(xn)T(exp{-i∫-ttHI'(τ)dτ})
と書けます。
さらに記号的に書けば,これは,
T(φin(x1)φin(x2)..φin(xn)exp{-i∫-ttHI'(τ)dτ})
となります。
これは,より正確には
Σm=0∞{(―i)m/m!}∫-ttdτ1.. dτm
T(φin(x1)φin(x2)..φin(xn)HI'(τ1) HI'(τ2)..HI'(τm))
で定義される記号で,確かに元のT積を忠実に示すものです。
※(注):つまり,
Σm0=0∞Σm1=0∞..Σmn=0∞{(―i)m0/m0!}{(―i)m0/m1!}..
{(―i)m0/mn!}∫t1tdτ01dτ02..dτ0m0
∫t2t1dτ11dτ12..dτ1m1..∫-ttndτn1dτn2..dτnmn
{HI'(τ01)HI'(τ02)..HI'(τ0m0)φin(x1)HI'(τ11)
HI'(τ12)..HI'(τ1m1)φin(x2)HI'(τ21)..HI'(τn-1mn-1)
φin(xn)HI'(τn1)HI'(τn2)..HI'(τnmn)}
が次のT積の特別な場合です。
Σm0=0∞Σm1=0∞..Σmn=0∞{(―i)m0/m0!}{(―i)m0/m1!}..
{(―i)m0/mn!}∫t1tdτ01dτ02.. dτ0m0∫t2t1dτ11dτ12..
dτ1m1..∫-ttndτn1dτn2..dτnm
T(φin(x1)φin(x2)..φin(xn)HI'(τ01)
HI'(τ02)..HI'(τ0m0)n..HI'(τn1)HI'(τn2)..HI'(τnmn))
です。(注終わり)※
かくして,τ(x1,..,xn)
=<0|U^-1(t)T(φin(x1)φin(x2)..φin(xn)
T(exp{-i∫-ttHI'(τ)dτ})U^(-t)|0> であり,
U^-1(t),U^(-t) を除いてIn-fieldsによってS行列
が表現されました。
最後に,U^-1(t),および,U^(-t)は,真空|0>がt→∞
の極限において,これらの演算子の固有状態であることを示す
ことによって除去できます。
このことを示すため,他のαと共に1粒子pを含む任意の
入射状態|αp;in>を考えます。
pがKlein-Gordon粒子の場合には
<β;out|pα;in>=<β;out|ain^+(p)|α;in>
=<β-p;out|pα;in>
-i∫d3xfp(x)∂0⇔<β;out|φin(x)-φout(x)|α;in>
でした。
これによって,
<pα;in|U^(-t)|0>
=<α;in|ain^(p)|U^(-t)|0>
=-i∫d3x
fp*(x,-t')∂0'⇔<α;in|φin(x,-t')U^(-t)|0>
です。
(※同様な形式はFermi粒子や光子に対しても少し違う形で
得られます。)
φ(x,t)=U^-1(t)φin(x,t)U^(t)を代入すると
<pα;in|U^(-t)|0>
=-i∫d3x
fp*(x,-t')∂0'⇔<α;in|U^(-t')φ(x,-t')
U^-1(-t')U^(-t)|0> です。
これはt=t'→∞ とするとき,漸近条件:
lim t→-∞<α|φf(t)|β>=√Z<α|φinf|β>に従って,
次の値に近づきます。
すなわち,
√Z<α;in|U^(-t)ain^(p)|0>
+i∫d3xfp*(x,-t)<α;in|U^d(-t)φ(x,-t)
+U^(-t)φ(x,-t)U^-1d(-t)U^(-t)|0>
に近づきます。
そして,明らかに,ain^(p)|0>=0 です。
また,U^dφ+U^φU^-1dU^
=U^dU^-1φinU^+φinU^U^-1dU^
=[U^dU^-1,φin]U^=-i[HI',φin]U^=0 です。
何故なら,相互作用:HI'(t)=HI'(φin,πin)にはπin=φid
などの時間微分結合が含まれないと仮定しているので,
[HI',φin]=0 です。
したがって,t→∞ のとき,1粒子以上を含む全ての
In-states |pα;in>に対して
<pα;in|U^(-t)|0>→ 0 が成立します。
それ故,真空の一意性によりt→∞ では状態U^(-t)|0>
は|0;in>=|0> の定数陪です。
すなわち,ある定数λ-が存在してt→∞で
U^(-t)|0>=λ-|0>と書くことができます。
同様にしてt→∞でU^(t)|0>=λ+|0>も示すこと
ができます。
定数λ-,およびλ+は,t→∞ において,
λ-λ+*=<0|U^-1(t)|0><0|U^(-t)|0>
=<0|U^(-t)|0><0|U^-1(t)|0>=<0|U^(t-t)|0>
=<0|T(exp{i∫-ttHI'(τ)dτ})|0>
=T(exp{-i∫-ttHI'(τ)dτ})|0>-1を満たします。
そこで,
τ(x1,..,xn)
=<0|U^-1(t)T(U(t,t1)φin(x1)U(t1,t2)φin(x2)
U(t2,t3)..U(tn-1,tn)φin(xn)U(tn,-t))U^(-t)|0>
=<0|T(φin(x1)φin(x2)..φin(xn)
exp{-i∫-ttHI'(τ)dτ})|0>/T(exp{-i∫-ttHI'(τ)dτ})|0>
です。
さらにt→∞ に極限移行すると,
τ(x1,..,xn)=<0|T(φin(x1)φin(x2)..φin(xn)
exp{-i∫-∞∞HI'(τ)dτ})|0>
/<0|T(exp{-i∫-∞∞HI'(τ)dτ})|0> です。
すなわち,
τ(x1,..,xn)=Σm=0∞{(-i)m/m!}∫-∞∞∫d4y1..d4ym
<0|T(φin(x1)φin(x2)..φin(xn)HI(φin(y1))
HI(φin(y2).. HI(φin(ym)))|0>
/[Σm=0∞{(-i)m/m!}∫-∞∞∫d4y1..d4ym
<0|T(HI(φin(y1))HI(φin(y2)..HI(φin(ym)))|0>
です。
これが,摂動論の基本的な最終結果です。
§17.4 Wick's Theorem(Wickの定理)
まず,摂動展開の最終結果は,
τ(x1,..,xn)
=Σm=0∞{(-i)m/m!}∫-∞∞∫d4y1..d4ym
<0|T(φin(x1)φin(x2)..φin(xn)HI(φin(y1))
HI(φin(y2)..HI(φin(ym)))|0>
/[Σm=0∞{(-i)m/m!}∫-∞∞∫d4y1..d4ym
<0|T(HI(φin(y1))HI(φin(y2)..HI(φin(ym)))|0>
です。
さらに,これを評価するには,右辺各項の
<0|T(φin(x1)φin(x2)..φin(xn)HI(φin(y1))
HI(φin(y2)..HI(φin(ym)))|0>
を具体的に計算する必要があります。
<0|T(φin(x1)φin(x2)..φin(xn)
HI(φin(y1))HI(φin(y2).. HI(φin(ym)))|0>
に含まれるスカラー場の真空期待値項は
<0|T(φin(x1)φin(x2)..φin(xn)|0>なる因子の
積分を含みます。
これを具体的に積分できる形にするため,消滅演算子
を1つ1つ右に生成演算子を左に移動させることを
試みます。
こうして,時間順序積を謂わゆる正規順序積
(normal-ordering product)にする計画からFeynman振幅
が得られます。
これは,最初1949年にDysonによって展開され,後にWick
によって拡張されました。Wickは次のような定理を証明
しました。
内容は次の通りです。
T[φin(x1)..φin(xn)]
=:φin(x1)..φin(xn):
+{<0|T(φin(x1)φin(x2)|0>:φin(x3)..φin(xn):
+(全ての置換項))
+{<0|T(φin(x1)φin(x2)|0><0|T(φin(x3)φin(x4)|0>
:φin(x5)..φin(xn):+(全ての置換項)))+..
+{<0|T(φin(x1)φin(x2)|0><0|T(φin(x3)φin(x4)|0>..
<0|T(φin(xn-1)φin(xn)|0>+(全ての置換項))
(↑ nが偶数のとき),
または,
+{<0|T(φin(x1)φin(x2)|0><0|T(φin(x3)φin(x4)|0>..
<0|T(φin(xn-2)φin(xn-1)|0>φin(xn)+(全ての置換項))
(↑ nが奇数のとき)
です。
(※記号;;で表わしたものが正規順序積でありこれは場の演算子
を正振動数部分(消滅演算子)+負振動数部分(生成演算子)に分けて
積を展開した後,生成が左に消滅が右にくるように交換して交換子
からの寄与は無視したものです。これの真空期待値はゼロです。※)
真空期待値,または縮約(contractions)は場の演算子を
正規順序(normal-order)に並べ換えるとその交換子から
発生します。
そして,これらの"縮約=場のT積の真空期待値"は
自由場のFeynman伝播関数の場の理論的表現となって
います。
演算子の正規順序積:φin(x1)..φin(xn):は,これの因子
である各演算子をφin(x)=φin(+)(x)+φin(-)(x)と正振動数
部分と負振動数部分に分解することから形成されることを思い
起こします。
ここで,φin(+)(x)は消滅演算子のみ,φin(-)(x)は生成演算子
のみから成っています。
正規順序に到達するためには,あらゆる生成演算子があらゆる
消滅演算子の左に位置するようにします。
ただし,もしもFermi場を互換するときには順序の交換のたび
に(-)符号が導入される必要があります。
陽に書くと:φin(x1)..φin(xn):
=ΣA,BδpΠi∈Aφin(-)(xi)Πj∈Bφin(+)(xj) です。
ここで和ΣA,Bはn個の添字のあらゆる集合A,B
(※ A∪B={1,2,..,n},A∩B=φを満たす{1,2,..,n}
の直和分割 ※) にわたって取られます。
δpはFermi場の場合の置換の符号です。
そして,正規順序積の真空期待値は全てゼロです。
何故なら,φin(+)|0>=<0|φin(-)=0 だからです。
以上から,nが奇数なら<0|T(φin(x1)..φin(xn)|0>=0
であり,
nが偶数なら
<0|T(φin(x1)..φin(xn)|0>
=Σpermδp<0|T(φin(xp1)φin(xp2)|0>
<0|T(φin(xp3)φin(xp4)|0>..<0|T(φin(xp(n-1))φin(xpn)|0>
です。(※ これは単に自由場の2点Green関数(伝播関数:propagator),
実スカラーΔ場ならF(x-y)=<0|T(φin(x)φin(y)|0>の積
ですね。※)
ただし,<0|T(φin(xi)φin(xj)|0>のφin(xi),φin(xj)
の場φ(x)がFermion場の場合には,必ずi<jとなるようにして添字
の若い順に並べるという規約に従います。
(Wickの定理の証明):スカラー場を仮定して帰納法で
証明します。
n=1に対しては定理は明らかに正しいです。
また,n=2に対しては
T(φin(x1)φin(x2))=:φin(x1)φin(x2):+(c数)
です。
何故なら,時間順序から正規順序に変えるのは単にいくつかの
生成演算子と消滅演算子の交換を意味するに過ぎず,交換後に
残る交換子は.
[φin(+)(x1),φin(-)(x2)]
=<0|[φin(+)(x1),φin(-)(x2)]|0>
=<0|φin(+)(x1),φin(-)(x2)|0>
であって,これはc数だからです。
このc数を求めるために,
T(φin(x1)φin(x2))=:φin(x1)φin(x2):+(c数)
の両辺の真空期待値を取れば,
(c数)=<0|T(φin(x1)φin(x2))|0>より
T(φin(x1)φin(x2))=:φin(x1)φin(x2):
+<0|T(φin(x1)φin(x2))|0> を得ます。
そして,一般のnについても定理が正しいと仮定します。
このとき,T(φin(x1)..φin(xn+1))においてtn+1を最小時刻
に選ぶと,
T(φin(x1)..φin(xn+1))
=T(φin(x1)..φin(xn))φin(xn+1))
=:φin(x1)..φin(xn):φin(xn+1)
+Σperm<0|T(φin(x1)φin(x2))|0>
:φin(x3)..φin(xn):φin(xn+1)+..
です。
ところで,:φin(x1)..φin(xn):
=ΣA,BΠi∈Aφin(-)(xi)Πj∈Bφin(+)(xj) です。
故に,:φin(x1)..φin(xn):φin(xn+1)
=ΣA,BΠi∈Aφin(-)(xi)Πj∈Bφin(+)(xj)
{φin(+)(xn+1) +φin(-)(xn+1)}
=ΣA,BΠi∈Aφin(-)(xi)Πj∈Bφin(+)(xj)φin(+)(xn+1)
+ΣA,BΠi∈Aφin(-)(xi)φin(-)(xn+1)Πj∈Bφin(+)(xj)
+ΣA,BΠi∈Aφin(-)(xi)Σk∈BΠi∈B,j≠kφin(+)(xj)
<0|φin(+)(xk)φin(-)(xn+1)|0> です。
ここで,<0|φin(+)(xk)φin(-)(xn+1)|0>
=<0|φin(xk)φin(xn+1)|0>
=<0|T(φin(xk)φin(xn+1))|0> です。
よって,:φin(x1)..φin(xn):φin(xn+1)
=:φin(x1)..φin(xn)φin(xn+1):
+Σk:φin(x1)..φin(xk-1)φin(xk+1)..φin(xn):
<0|T(φin(xk)φin(xn+1))|0> となります。
これは定理の結論のn →(n+1)の形です。
したがって,帰納法により定理は証明されました。(証明終わり)
Wickの定理を,τ(x1,..,xn)
=<0|T(φin(x1)φin(x2)..φin(xn)
exp{-i∫-∞∞HI'(τ)dτ})|0>
/<0|T(exp{-i∫-∞∞HI'(τ)dτ})|0>
=Σm=0∞{(-i)m/m!}∫-∞∞∫d4y1..d4ym
<0|T(φin(x1)φin(x2)..φin(xn)
HI(φin(y1))HI(φin(y2).. HI(φin(ym)))|0>
/[Σm=0∞{(-i)m/m!}∫-∞∞∫d4y1..d4ym
<0|T(HI(φin(y1))HI(φin(y2)..HI(φin(ym)))|0>
に適用します。
このとき,相互作用Hamiltonian項:HI(φin(y))は通常は既に正規順序
にされていることに注目します。
そこで,時間順序積を計算する際に同一の相互作用項HI(φin(y))
から生じた同一の座標yの2つの場の演算子を含む縮約項は
出現しません。
これらは,τ(x1,..,xn)の右辺において正規順序から出発しており,
また明らかにT:φin(y)φin(y):=:φin(y)φin(y):です。
(※これは謂わゆるTad-poleですね。)
今日はここまでにします。
参考文献:J.D.Bjorken,S.D.Drell "Relativistic Quantum Field" (McGraw-Hill)
PS:ちょっと下品かも知れないけど,便秘でもなんでも,人間穴からモノを
出すと気持ちいいものですね。
PS2:今日7月7日は西宮にいる愛する姪(ミクシィ名いくよくるよ)の37
回目の誕生日です。(まだ永久就職しないのか?)
昨夜,手話講習後に椎名町から帰る途中,携帯メールで37歳おめでとう
とやったら。。。。フライングだという返事がきました。。
ウーン女性の歳1つの差は大きいかも。。
先ほどスペインが1対0でドイツに勝ったので,サッカーWカップ決勝
はオランダ対スペインに決まりました。。
昨日のウルグァイについては,私は既にガーナに負けていたと思う
ので順当だと思いました。
いくら勝つために手段選ばない。。何でも反則アリといっても意図的
に手で止めるなんて。。と思ってましたから。。
思わず手が出たぁ ?
キャッチャーのブロックならいいけどそれ以外のサードか誰かが
走路妨害?野球ならPK抜きで得点が認められるし,バスケットなら
バスケットカウント,日本のラグビーじゃ認定トライ。。
ま,ルールといえばルールですが。。
勝つための手段として例えば昔の高校野球の松井の全打席敬遠
くらいなら反則でもないし別に何も文句はないけれど。。
しかし,話は変わって大相撲のことですが,相撲の八百長でもやった
のならいざ知らず,たかが法律で禁止されてるギャンブルに手を出した
くらいで”死刑”は量刑不当だろう?。。
競馬,競輪,競艇,toto,パチンコetc.なら何の罪にもならないのに。。
麻雀,花札,トランプ,高校野球の小額程度なら私も含めて現在は取り
締まる側の関係者でも,ほとんどが学生時代にでも経験あるはずです。。
暴力団についてはむしろ被害者だろうし。。またまた腐った上役たち
のスケープ・ゴートかよ。。
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