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2011年6月17日 (金)

生活保護者への見舞金

 南相馬市が義援金を受けた市内の生活保護者に対し生活保護を打ち切りにしたらしいです。→毎日新聞:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110616-00000004-mai-soci

 まあ法的には問題無しと思いますが,同義的には??です。そもそもこうしたケースでは,法律,あるいはその解釈が同義的倫理にマッチしていません。

 被生活保護者が収入を得た場合正直に収入申請をすれば,その収入に応じて翌月からの保護費が減額され,収入が保護費を上回る場合はその期間は保護費が支給されないはずです。

 そして,またある程度長期にわたり安定して収入が保護費上回るという保証があれば生活保護は打ち切りになるはずです。

 したがって義援金も,これを収入と見なして申請すれば法的にはそうした措置になるでしょうが,少なくとも打ち切りは行き過ぎでしょう。一度打ち切られると復活するには結構敷居が高いでしょうし。。。

 現行では,被生活保護者が何らかのやむにやまれぬ事情で保護費では足りず,親類縁者または友人知己から借金をしても支給側がその情報を知れば申請するように要求され,受けた借金分がそのまま支給額から減額されます。

 例えば,生活保護から抜け出すため,職業訓練を受ける施設とか,資格を得るための学校等に払う費用も失業保険を受けてから何年以内でないと全く援助はなく,保護費では足りないからとやむを得ず借金したのに,その借金分は収入なので次月は支給がゼロとかいう扱いですね。

 これは,まるで一旦生活保護を受けたら勝手に自力で抜け出すんじゃないと言わぬばかりの法律です。

 多くの生活保護者は,扶養してもらえる家族がない高齢者や持病として通常の仕事に就くことがでない程の疾病を抱えていて,治療費や入院費は健康保険のゼロ割,つまり無料です。

 そもそも治療費の3割としても生活保護以外には全く収入無しで,治療費が払えるはずありません。

 しかし,もしも入院中にお見舞いに来た人がいて幾ばくかの見舞金を貰うとその見舞金も収入と見なされて,収入申請をすれば法律的には減額支給などの措置に対応します。

 まあ,生活保護支給の担当者も鬼ではないので,借金,見舞金などは収入申請をせずに黙っていれば,また正直に申請しても「聞かなかったことにしておく。」という感じではないでしょうか。。。

 こういうことも,こうした法律,あるいはその解釈が同義的倫理にマッチしていないこと:矛盾を法律の施行者自身まで感じていることの反映でしょう。

 今回の義援金もまさにこの入院患者への見舞金に相当すると思います。

 この金まで取り上げるということは,南相馬市担当者の法律施行者としての正直さ真面目さを尊敬する(←皮肉です)と共に,倫理観を疑うのみです。

PS:まあ,上述のような見方だけでは公平でないと考えられますから,一応被生活保護者ではない立場から有り得る対極的見方も書いてみます。

 「働かざるもの食うべからず。」です。働いてなくて無収入なのは当然でそれは自業自得です。生活保護というのは自分以外の他人が払った税金の中からタダで支給されているのですから,人のおナサケで恵んでもらってる側がブツブツ言うな。。」ってことです。

 まあ役人というか公務員も税金から給料をもらっているけれど,それは公務というお仕事の愛代償ですからね。。。

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