訃報!!吉本隆明さん。。
上記の通りです。。16日肺炎のため吉本隆明氏が亡くなられました。
87歳でした。ニュース→ 吉本隆明氏 死去
私のような謂わゆる日米安保闘争や全共闘の世代にとって教祖的存在と言われているらしいのですが,私自身は「共同幻想論」という著書を本屋で立ち読みしたくらいで,恐らくは全く影響を受けていません。
娘の吉本ばなな氏の書も一冊も読んでいません。まあ,社会思想や評論のような書物を読む趣味・習慣がなかっただけですが。。。
(そうした書を読んでいた友人知己は結構いて,私も彼らから噂は色々と聞いていました。)
でも,当時の自分や同世代の仲間たちの一般的社会的行動様式には,マルキシズムの影響があったことはその通りですが,必ずしも統一したドグマ的思想背景に根ざしていたり,誰かの思想に洗脳されたごとくの行動ではなかっただろうと信じています。
私も含めた個々人が主体的な感性から,いわばジャスミン革命のように7理不尽なインドシナ侵略戦争に義憤を感じたり現状の理想的ではない社会構造の変革等を目指したりで自然発生的に生じたと思っています。
(※安田講堂攻防戦以後の世代として,中核派やブント(共産同)などセクト全盛時代でもありましたが,大学内には飽き足らず学外へと進出。
米軍の北富士演習場のためや,成田新空港建設に伴い,代執行と称して国や地方公共団体が農地を強制的に取り上げるようなやり方への反発とか。。)
それらが,氏の社会思想やか評論で総括されることには異論はなく,恐らくかなり鋭く正鵠を衝いているのでしょう。
しかし,私自身は,,当時そうしたことを意識したり自己分析したりすることなく,感化されているとすれば,マルクスやレーニンetc.の他には,むしろ,ロートレアモン,ランボー,ボ^ドレール,ラディゲやサド,ドストエフスキー高橋和己といった文学的思想潮流の方でしたね。
(※ロートレアモンについては,このブログ「TOSHIの宇宙」において,彼の本名:イジドール・ヂュカス(ducasse)と彼の代表的詩集「マルドロール(maldoror)の歌」から取って,URLを「,http://maldoror-ducasse.cocolog-nifty.com/」としたほどのこだわりを,未だに持っています。)
それらはともかく,として。。。。吉本隆明さんんの
ご冥福をお祈りします。合掌!!
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コメント
私はこの方の影響を多少受けているようです。特に「共同幻想論」は面白かった。。
ただ、政治的発言や後期のサブカルチャーに対する発言などはちょっと付いていけないところがありましたね。
サブカル関係は娘さんがいらっしゃるので、その影響かも知れません。埴谷雄高さんなんかと話が合わなかったのは仕方が無いでしょう。
とにかく巨星落つという感じです。ご冥福をお祈りします。
投稿: T_NAKA | 2012年3月19日 (月) 13時10分