過去の眼科入院中のExcersize
ちょっと手抜きで,前に眼科入院時(右眼,左眼手術時)にやった
算数・数学のExcersizeを振り返って内容を再掲載してみます。
ただし,これだけでは記事が寂しいので今回2度目の左眼手術
の当日の朝,よく晴れて帝京大学病院の7階談話室の窓から,
遠くに富士山が見えたのを撮影しようとした2枚の写真を冒頭
に載せておきます。
朝日の中の逆光でしたし,望遠でもないので,後で見ると,富士山
の姿は不明でしたが,これだけで電池が切れで専用の充電 BOX
を忘れてきたため,入院中に撮った写真はこれだけです。
さて,本題ですが,まずは昨年2011年5/30入院,5/31右眼手術,
6/11退院の最初の眼科入院のときの2011年6/13の記事
「算数の問題」からです。
※以下,再掲内容です。
退院時,入院記念に看護師さんに置きみやげ?として,
「お世話になりました。ありがとう,さようなら」という
短い手紙に加えて「算数の問題」を出題,手渡してきました。
夜勤などの眠気覚まし,ひまつぶしのツモリですが,そんな暇はなく
迷惑でしょうから,シカトされ即ゴミ箱行きかも知れませんが。。
これは,実は2006年3月に,ブログ開始してまもなく書いた記事です。
(◎ 2006年3/30の記事「算数の問題」参照)
その後,2006年12月にはヒントも出しました。
ところが,その後出題した私自身がどのようにして解いたかを失念
してしまいました。
かつて,解けたはずなのに,改めて考えても算数の解き方にこだわる
限り,どうしてもできなかったので,解答はいずrということにして
取り合えずは,そのままにしていました。
ところが,その間にも「解答を示してくれ」との要望が幾つかあり,
再度トライしてみましたが,面目ないことにどうしても解けなくて,
大きなことを言った手前,謝まってPendingにしていました。
(◎↑ これはここの@niftyのココログだけでなく,Yahooのミラー
ブログ「TOSHIの宇宙4」での話も含まれています。)
しかし,今回,病院生活が余りに暇なので,6/5(日)には朝食後
から,BSで延長戦になって5時間以上も続いたメジャーリーグの
アスレチックス対ヤンキースのゲームを見るとはなしに見ながら
何の邪魔も入らず,ゆっくりじっくり考えていると,昼食後の14時
頃にあっさりと解けました。
取り合えず,問題とヒントまでを,再掲します。
解答部分は,今日夕方,職場から帰宅して後に書きます。
◎(問題): でたらめな形の四角形が1つあるとします。
その4つの各辺を,それぞれ3等分してその向かい合う点同士を
直線で結ぶと,やはりでたらめな形の9個の小さい四角形に分割
されます。
このとき,真ん中にできた小四角形の面積は元の四角形の面積
のちょうど,1/9 になることを証明しなさい。
という問題です。
そして,2006年12/20には問題再掲してヒントを与えました。。
(「算数の問題(再掲) ↓)
◎これに対して,今回はヒントとして対辺の分点同士を結んでできる3つ
の四角形のうちの真ん中のそれは全体の1/3になることを示すことがで
きるという指摘を追加しておきます。
(追伸):今2007年1月9日~10日の深夜ですが,,kaさんから補助線を明示した
図を見たいとの希望がありました。
そこで□ABCDと,そのADの3等分点M,N,および,BCの3等分点P,Qを
書いた図を示してみました
要するに,⊿MPQ=(1/2)⊿MBQ,⊿MQN=(1/2)⊿MQDなので,
□MPQN=(1/2)□MBQDとなります。
別の補助線を引いて,⊿MBD=(2/3)⊿ABD,⊿DBQ=(2/3)⊿DBC
なので□MBQD=(2/3)□ABCDが成立しますから,
□MPQN=(1/3)□ABCDになります。
もちろん,□ABCDが台形でないなら,面積が1/3になるのは真ん中の
四角形だけで,両側の四角形は1/3にはなりません。
これがヒントです。◎
さて職場から,帰宅したので,約束通り,解答を示します。
まず,9個の小四角形に下図のようにa,b,c,d,e,f,g,h,iとラベルを付けます。
同時にこれらは各四角形の面積をも表わす記号とします。
ここで□ABCDの面積をSとすると,証明すべき結論は,e=S/9です。
まず,明らかにa+b+c+d+e+f+g+i=S です。
そして,ヒントから, ,b+e+h=S/3,かつd+e+f=S/3 です。
このことから,a+c+g+i=S/3+eと書けることもわかります。
これ以上,これらの式をいくら変形しても何も新しいことは出てきません。
そこで,新しい補助線を引いて考察します。
まず,⊿EAM=(1/2)⊿EMD,かつ⊿EAK=(1/2)⊿EKBです。
故に,a=⊿EAM+⊿EAK=(1/2)(⊿EMD+⊿EKB)です。
いいかえると⊿EMD+⊿EKB=2aです。
そこで,□EBCD=S-3aです
他方,⊿EDR=(1/3)⊿DEC,かつ⊿EBP=(1/3)⊿EBC ですから,
⊿EDR+⊿EBP=(1/3)(⊿DEC+⊿EBC)=(1/3)□EBCD です。
以上から,(b+c+d+g)-2a=(1/3)(S-3a) ですから,
b+c+d+g=a+S/3 が成立します。
対称性から,同様に,
f+i+b+a=c+S/3, h+g+f+c=i+S/3, d+a+h+i=g+S/3
も成り立つはずです。
これら4つの等式の両辺を,全て,それぞれ加えると,
2(a+b+c+d+f+g+h+i)=(a+c+g+i)+4S/3
となります。
したがって, 2(S-e)=(S/3+e)+4S/3 より,
3e=S/3 ですから, e=S/9です。
解答は以上で終わりです。 お疲れさま。。
ここまで全部が,2011年記事の再掲内容です。※
次は,今年2012年春の4/23入院,4/24左眼手術,4/28退院の入院時
の4/30の記事「数学(算数?)の問題(入院中にトライ)」の再掲載です。
実は,7階の眼科(701号室)で手術する前に,4/16に,インスリン投与開始
のため,15階の内科(1503号室)に入院し,その後4/23に病棟を転科して
きたのでした。
※さて,以下は再掲内容です。
これまでの経験から,入院生活は退屈極まりないことがわかっていたので
数冊の専門書や小説だけでは,スグに時間が枯渇し,また飽きてしまうと
思い,ルービックキューブや詰め将棋本も持ち込みました。
さらに,この他に入院直前に急遽Amazonで「数学オリンピック
完全攻略」という古書を注文購入して病院に持参しました。
入院初日の4/17の午後に,最初に考えて解き,なぜか退院までに
最も印象に残った問題は次の問題でした。
数学オリンピックの問題(1979年)
p,qを,p/q=1-1/2+1/3-1/4+...-1/1318+1/1319
を満たす正の整数とするとき,
pは1979で割り切れることを示せ。
(◎)以下は,これのヒントから,というより,即解答を書きます。
p/q=1-1/2+1/3-1/4+...-1/1318+1/1319
=1+(1/2-1)+1/3+(1/4-1/2)+...+(1/1318-1/659)+1/1319
=1+1/2+1/3+1/4+...+1/1318+1/1319-(1+1/2+..+1/659)
=1/660+1/661+..+1/1318+1/1319
=1979/(660・1319)+1979/(661・1318)+..+1979/(989・990)
=1979×(1//(660・1319)+1/(661・1318)+..+1/989・990)
より,
1/(660・1319)+1/(661・1318)+..+1/989・990)を通分した
既約分数をm/nとおけば,p/q=1979(m/n) です。
故に,p=1979mq/nと書けます。
ところで,1979はちょっと確かめればわかるように,素数です
から,1と1979 以外には,分母のnと共通因数を持つ可能性は
全くありません。
しかも,nは660・661・・・1319の約数ですから,これは明らかに
1979では割り切れません。
そこで,pが整数であるという仮定から,mqの方がnで割り切れる
と結論されます。
したがって,p=1979mq/nで,かつ,mq/nが整数ですから,
pは1979で割り切れることになります。(終わり)◎
こうして入院初日は暮れてゆき,11泊12日が続いたのでした。
(↑ この問題を退院時,看護師さんに宿題として置きみやげに,
渡してきました。昨年の前回入院でも帰りに宿題出しましたが,
忘れてるでしょうね。← イヤ,毎度,迷惑な話です。)
(以上,2012年記事の再掲です。※)
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