訃報!米長邦雄 永世棋聖
何と,昨日12月18日(火)の朝,将棋プロ棋士で現在日本将棋連盟会長の米長邦雄氏が前立腺ガンのため,亡くなられました。69歳でした。
将棋に関しては天才の域の方だったとはいえ,まだ惜しい年齢です。
→ msn産経ニュース
一昨年(2010年)の10月でしたか? 東大工学部で行なわれた清水市代女流とコンピュータ将棋の「あから」との対局終了直後の18時過ぎ,私も午後1時過ぎから入場料千円也を払って見ていた大盤解説会場での講評・挨拶で,直接元気なお姿を拝見したばかりでしたが。。
(※「:田丸昇八段のブログ記事」 参照)
その後,ご本人もコンピュータソフトに敗れたと聞きましたが,将棋界の中心で未だ,やや封建的な伝統ある世界の中にドップリ漬かっておられても,新しい潮流を拒否せず堂々と向かっていくポリシーは立派だと思っていました。
将棋は男女の区別のない実力の世界で,歴史的に女性が入りにくい世界であったからか?私は底辺のアマチュアの普及人口が圧倒的に男性が多いためと思っていますが,実際,現時点のトップクラスでは男性棋士の実力がはるかに上回っているのが事実です。
「文句があったら男に勝ってから言え」というお考えからでしょうか?一時女流棋会とのゴタゴタもありましたし,例の林葉直子さんの師匠でもありました。。
私は,現行のプロの将棋棋士が得る収入はゴルフや野球,サッカーなどのスポーツや芸能界と同じく,ギャラリー,観客,サポーターの投じるエンターティナー収入であると思っているので,
確かに実力がなければダメな世界ですが,女流棋士は華であり,実力とは別に,その存在自体がファン,サポーターの増加,普及に大いに貢献していると感じています。
米長さんには遠い演台上での挨拶を聞く以外には,直接お会いしたことはありませんが,私もアマチュアですが20代から本格的に将棋を勉強していましたから,同時代の升田,大山,花村,加藤(一二三),中原,内藤,二上さんなどと同じく,新聞や書物などの棋譜の上では大いにお世話になりました。
ご冥福を祈ります。合掌!!
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コメント
私がコンピュータをやり始めたころは、コンピュータが一流のプロ棋士に勝つのはまだまだ先だと思って、コンピュータがこのレベルになれば、人工知能と言えるのではないかなんて漠然と考え、問題を先送りにして安寧を貪っていたんですが、意外と早くコンピュータが勝って、逆に「人工知能とはなんで有り、なんであるべきなのか」という事について、全くとっていいほど分からなくなってしまいました。
まあ、「自分がなんであり、なんであるべきか」という事もわからない人間が、「人工知能とはなんで有り、なんであるべきなのか」という事がわかるわけはないと思いますが・・・
投稿: 凡人 | 2012年12月20日 (木) 00時48分