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2017年1月20日 (金)

将棋の天才と勝負の天才(加藤一二三引退)

 久しぶりに将棋の話題です。

 神武以来の天才と言われた加藤一二三九段。。77歳で現役最年長になられたばかりというのに順位戦C2かな?で降級点が決まったとかで残りの対局が終了の時に引退されるらしい。。惜しいことです。

 クリスチャンで相当な変人。。天才特有の夢中になるとまわりが見えない。。駒をたたきつけるので割れたとか。。大きなセキ払い。対局相手の後ろから将棋盤面を見下ろして考えるのが失礼だとか。。夢中なので悪気はない。。

 博愛精神なのか?ノラ猫たちに餌をやるとかで,ご近所トラブル。。枚挙にいとまがない伝説のオンパレードです。

 すごい長考をすることでも有名ですが早指しも強く,天才ですから当然早見えでしょうね。

 素人は時間が長くあると,おそらく「ああでもないこうでもない。」と堂々巡りするのがオチでしょうが,将棋のプロは実は長時間読むことができるのも才能の1つであると見聞きしたことがあります。

 谷川(浩司)さんだったかな?短時間の将棋だとアマ強豪の兄谷川(俊昭)さんともいい勝負であっても,プロのタイトル戦のような2日で9時間持ちのような将棋だと,普通のアマはプロには深読みという意味でかなわないらしいです。

「加藤一二三 伝説」の画像検索結果

 

 加藤さん。。確かに名人戦で名人のタイトルを2期獲得しておられますが。。

 通算5期以上でないと永世名人にはなれないので,将棋の天才であるのにもかかわらず,大山5世,中原16世,谷川17世,森内18世,羽生19世のように永世名人ではないです。

 何故なのでしょうか。。

 将棋が天才でも勝負の天才ではないからではないでしょうか?

 ある意味勝負に淡泊なのでは?。。。

 天才と言われた芹沢さん。「これ以上は棋譜を汚すから。」と序盤や中盤であっさり投了。。

 将棋というのは一面ミスが勝敗を決するゲームでもあるので長引けば長引くほど,どこかでミスを指す確率が大きくなるため形勢不利と思っていても粘っていれば相手も人間ですからどこかでのミスがあって勝てるかもしれません。 

 しかし,そういうのは潔しとしないという方も多いのです。

 大山15世名人の兄弟子で広島出身の「新手一生」を銘とする升田幸三九段がそうでした。この方も名人は2期だけです。

 これに対して弟弟子の大山さんは「双方が最善の手を指し続けると負けになると悟ったらあえて次善の手を指す」という勝負の天才でしたから。棋力が同程度なら自分が勝つという方でしたね。。。

 米長さんの泥沼流。。淡路さんの不倒流。。同じではないし.別にミスを待っているとかでは無く,それはそれで最善手を指したら回り道でいくら長くなってもかまわない。。という一流の勝負の美学があるのでしょう。

 私は世代的に谷川さんのファンで彼は「光速の寄せ」が有名で,これが特に好きだったのですが、この方もドロクサく勝つことも厭われない。という人でしたので永世名人になられたと思います。羽生さんもそうでしょうネ。。

 天才と言われながらも難病で夭折された村山さんもいました。

 とはいえ,棋士というのは潔い天才の集まりで入試じゃあるまいしカンニングで勝っても微々たる金銭は得られるかもしれませんが,何の意味もメリットもないと考える人種なので。。三浦九段の話も普通は濡れ衣でしょう。谷川さんが何故有罪と疑ったか不明です。

 そもそも参考書見たりいわゆるカンニング的なことをしてもかまわないのが将棋の対局であり,かつての「南禅寺の決戦」の持ち時間は30日とか。。やろうと思ったらなんでもできます。

 シミュレーションをしたからといっても勝負は単純にその通りにはならないはずなのでスマホを見ても不正でさえないと思うのですが。。。

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