摂動論のアノマリー(20)(第Ⅱ部:3)
さて,また摂動論のアノマリーの続きです。
π0 → 2γ崩壊の評価からです。
§5.2 Low Energy Theorem for π0 –Decay
(π0 崩壊の低エネルギー定理)
(125)から(131)で見たように,アノマリーを持つWard恒等式
は,素朴な発散の真空から2光子への行列要素として,正確な
「低エネルギー定理」を与えます。
一方,(150):∂μJ 53μ=(fπ/√2)π0r
+S{α0/(4π)}FξσFτρεξστρ.; (S=ΣjgjQj2)
における素朴な発散:(fπ/√2)π0rは,π0の場なので,
この場合,「低エネルギー定理」は,π0中間子の質量が
ゼロでのoff-shellに外挿された π0 → 2γの振幅に
ついての命題を与えることになります。
π0 → 2γの振幅:Fπ(k1k2)の標準定義は,
<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2)|(□+μ2)π0r|0>
=(4k10k20)-1/2k1ξk2τε1σ*ε2ρ*εξτσρFπ(k1k2)
.(153) です。
※(注20-1):始状態(initial stare):|i>=|π0 >から,
終状態(final state):|f>=|γ(k1,ε1)γ(k2,ε2)>
への散乱行列(S行列)要素Sfi,および,S^演算子は,
ユニタリ変換だけ異なる2つの完全系:incomibg漸近場
の状態と,outgoing漸近場の状態(散乱状態)を結び付ける
ものとして,
Sfi=<f;out|i ;in>=<f;in|S^|i;in>
=<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2); out|π0 ;in>
=<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2);in|S^|π0 ;in>
と定義されます。
(※子※S^演算子は,<f:in|=<f;out|S^で定義
されます。今の場合: |i>から|f>への遷移確率を示す
Sfiは,散乱行列要素というより,π0 → 2γの崩壊行列要素
です。)
そして,LSZの還元公式(Reduction Formula)から,
Sfi=i∫d4x(2π)-3/2(2q0)-1/2 exp(-iqx)
(□x+μ2)<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2);in|π0r(x)|0>
と書けます。
incoming状態は,x座標表示では,それぞれ,
<x|π0 ;in>=(2π)-3/2(2q0)-1/2 exp(-iqx)
<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2);in|x>σρ
=(2π)-3(4k10k20)-1/2ε1σ*2ρ*exp(ik1x)εexp(ik2x)
です。
そこで,S行列要素:Sfi,をx表示で,
Sfi=i∫d4x(2π)-9/2(2q0)-1/2exp{-i(q-k1-k2)x}
(4k10k20)-1/2ε1σ*ε2ρ*Sσρ(k1,k2:q) と書きます。
そして(153)の<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2)|(□+μ2)π0r|0>
=(4k10k20)-1/2k1ξk2τε1σ*ε2ρ*εξτσρFπ(k1k2)
の因子を.(2π)Sσρ(k1,k2:q)
=k1ξk2τε1σ*ε2ρ*εξτσρFπ(k1k2)と等置して,
<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2)|(□+μ2)π0r|0>
=(4k10k20)-1/2k1ξk2τε1σ*ε2ρ*εξτσρFπ(k1k2)
=(2π)(4k10k20)-1/2ε1σ*ε2ρ*S(k1,k2:q)
とすれば,
Sfi=(□x+μ2)<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2);in|π0r(x)|0>
=i∫d4x(2π)-4 exp{i(k1+k2)x}
(2π)-3/2(2q0)-1/2exp(-iqx)
<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2)|(□+μ2)qπ0r|0>
となります。
それ故,(153)の<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2)|(□+μ2)qπ0r|0>
は,S行列要素:
Sfi=(□x+μ2)<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2);in|π0r(x)|0>
から,|π0 ;in>の波動関数因子:
(2π)-3/2(2q0)-1/2exp(-iqx)を除いたFourier変換
=運動量表示になっている,と考えられます。
(注20-1終わり※)
さて,「摂動論のアノマリー(16)」においては.
<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2)|∂μj5μ|0>
=(4k10k20)-1/2k1ξk2τε1σ*ε2ρ*εξτσρFΛ(k1k2).(125a)
<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2)|2im0j5|0>
=(4k10k20)-1/2k1ξk2τε1σ*ε2ρ*εξτσρGΛ(k1k2) (125b)
<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2)|{α0^/(4π)}
(Fξσ+FRξσ)(Fτρ+FRτρ)εξστρ|0>
=(4k10k20)-1/2k1ξk2τε1σ*ε2ρ*εξτσρHΛ(k1k2)
(125c) と定義して,
係数:GΛの くり込まれた量である (130):
G~(k1k2)=limkΛ→∞GΛ(k1k)に対して
「低エネルギー定理」(131):G~(0)=-2α/π
を得ました。
この,(125)~(131)と,
<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2)|(□+μ2)π0r|0>
=(4k10k20)-1/2k1ξk2τε1σ*ε2ρ*εξτσρFπ(k1k2)
を比較すると,上記「低エネルギー定理」は,
G~(0)=μ-2(fπ/√2)Fπ(0)=S(-2α/π)..(154a)
すなわち,Fπ(0)=(-α/π)(2S)(√2μ2/fπ) ..(154b)
を意味することがわかります。
※(注20-2):何故なら,
<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2)|(□+μ2)π0r|0>(k1+k2)2=0
={-(k1+k2)2+μ2)}
×<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2)|π0r|0>(k1+k2)2=0
=<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2)| μ2π0r|0>(k1+k2)2=0
=(4k10k20)-1/2k1ξk2τε1σ*ε2ρ*εξτσρFπ(0)
です。
ところが,式(150):∂μJ 53μ=(fπ/√2)π0r
+S{α0/(4π)}FξσFτρεξστρ.から,
μ2π0r=(√2μ2/fπ)∂μJ 53μ-(√2μ2/fπ)S{α0/(4π)}
FξσFτρεξστρ. です。
よって,μ2<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2)|π0r|0>(k1+k2)2=0
=(√2μ2/fπ)<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2)|∂μJ 53μ|0>(k1+k2)2=0
-(√2μ2/fπ)<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2)|S{α0/(4π)}
FξσFτρεξστρ|0> (k1+k2)2=0 です。
それ故,(4k10k20)-1/2k1ξk2τε1σ*ε2ρ*εξτσρFπ(0)
=(S√2 /fπ)(4k10k20)-1/2k1ξk2τε1σ*ε2ρ*εξτσρG~(0)
何故なら,明らかに∂μJ 53μ|0>=0なので,
<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2)|∂μJ 53μ|0>(k1+k2)2=0=0 です。
したがって,定理:G~(0)=-2α/πより,
(√2μ2/fπ)Fπ(0)=SG~(0)=S(-2α/π)
あるいは,Fπ(0)=(-α/π)(2S)(√2μ2/fπ)
が得られます。 (注20-2終わり※)
※(注20-3):前の注釈の内容を見ると,(k1+k2)2=μ2
のとき,Fπ(k1k2)=Fπ(μ2/2)=0 となりそうですが,
実際には,<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2)|π0r|0> は,
(k1+k2)2=μ2に極を持つ,と考えられるため,この
質量殻の上でのFπ,つまりFπ(μ2/2)は一般にゼロには
なりません。
しかし,<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2)|π0r|0>は 質量殻外の
(k1+k2)2=0 には極を持たないので.(k1+k2)2=0
のとき,(k1+k2)2<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2)|π0r|0>
=(4k10k20)-1/2k1ξk2τε1σ*ε2ρ*εξτσρG~(k1k2)
(k1+k2)2はゼロです。 (注20-3終わり※)
π0 → 2γ の崩壊行列要素は,
Sfi=(□x+μ2)<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2);in|π0r(x)|0>
=i∫d4x(2π)-4 exp{i(k1+k2)x}
(2π)-3/2(2q0)-1/2exp(-iqx)
<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2)|(□+μ2)qπ0r|0>
で与えられます。,
そして.<γ(k1,ε1)γ(k2,ε2)|(□+μ2)π0r|0>
=(4k10k20)-1/2k1ξk2τε1σ*ε2ρ*εξτσρFπ(k1k2)
であったので,式(154b)
Fπ(0)=(-α/π)(2S)(√2μ2/fπ)は,低エネルギー
では π0 → 2γの振幅が,直接:(150):
∂μJ 53μ=(fπ/√2)π0r+S{α0/(4π)}FξσFτρεξστρ.
のアノマリー項に比例することを示しています。
したがって,もしもアノマリー項をゼロとしてomitしたら,
(154b)の代わりに,Fπ(0)=0 (155)が得られると予測され
ます。しかし,これは,実験事実に反して,π0 → 2γの崩壊
が禁止されることを意味します。
ここで.手短かに,(154b)が示唆することのいくつかを
論じます。
(ⅰ)(154b)によって予測されるπ0の崩壊実験の崩壊率は
パラメータSに依存します。そして,このSは,素Fermi粒子
の電荷Qと軸性結合定数gによって決まります。
(※ S=ΣjgjQj2 です。)
SU(3)のクォークモデルでは,それは中間子の交換によって
相互作用するFermi粒子:(ψ1,ψ2,ψ3)=(p,n,λ)なる基本
3粒子の組から成り,その結合定数は,
(g1,g2,g3)=(1/2,-1/2,0) です。
電磁カレントのU-スピン不変性から,基本粒子:(ψ1,ψ2,ψ3)
の電荷は,(Q,Q-1,Q-1)というパターンを持ちます。
※(注20-4):現在(2017年)のところでは,ハドロンを構成する基本
粒子クォークはフレーバー(Flabour)自由度として,3種ではなく
6種:u,d,s,c,t,b(up,down,strange,charm,top,bottom)が
存在する,とされていますが,1970年当時は,そのうちの3個:
u,d,sだけで基本クォークが構成されると予想されており,
それらu,d,sをp,n,λと表記る習慣でした。
そこで,3成分のΨをΨ=(p,n,λ)Tなる縦成分表示で記述
します。
このSU(3)対称性を仮定した,σモデルでのカイラル回転の
無限小局所ゲージ変換は,Ψについては.
Ψ→ {1+(i/2)γ5Σa=18λava(x)}Ψであり,これに対応
する,8成分軸性ベクトルカレントは,
j5aμ=(1/2)Ψ~γμγ5λaΨ
+σ∂μφa-φa∂μσ+g0-1∂μπ0
(a=1,2,。。,8)です。
ここで,λaはアイソスピンSU(2)の(τ1,τ2,τ3)に対応
する,SU(3)変換群の生成子(generator)で,3×3行列
表現です。
そして,Φ=(φ1,φ2,..φ8)は対応する8中間子です。
相互作用Hamiltonian密度: Hintは,
-Lint=Hint=i(G√2)Ψ~γ5MΨ~ で与えられます。
ただし,Mは中間子(mesons)を行列要素とする3×3
行列で,M=λΦ=Σa=18(λaφa)を意味します。
(※Mはトレースレスです。)
π0=φ3 なので,Hintにおいて,π0がcoupleできる部分を
陽に書くと,i(G√2)(p~,n~,λ~)γ5(λ3φ3)(p,n,λ)T
です。
そして
,
ですから,j5 3μ=(1/2)p~γμγ5p-(1/2)n~γμγ5n
+σ∂μπ0-π0∂μσ+g0-1∂μπ0 です。
(※※ ちなみに荷電πなら,例えば,π-=|np~>であり,
そのπ-場は(φ1+iφ2)/√2で与えられます。
そこで,Hintの関連する部分は,
i(G√2)(p~,n~,λ~)γ5(λ1φ11+λ2φ2)(p,n,λ)T
のみであり,対応する軸性ベクトルカレントは,
j5-μ=(j5 1μ+ij5 2μ)/√2
=(1/√2)n~γμγ5p+√2(σ∂μπ--π-∂μσ)
+√2g0-1∂μπ0 と書けます。 ※※)
次に,U-スピンというのは,SU(3)対称性群のI-スピン
(アイソスピン)とは異なるSU(2)部分群で,これは電荷演算子
Q^と可換な変換なので,その生成子;Uj^(j=1,2,3)は,
[Uj^,Q^]=0 を満たします。
Q^は3×3行列表示として対角化可能で,その対角要素
を (Q1,Q2,Q3)とすると,UjQUj=Qから,Q2=Q3を
得ます。
一方, I-スピンからはp,nがI=1/2の,I3=1/2,-1/2の
状態で,Bをバリン数,Yをハイパーチャージとすると
p,nの核子Nでは「Y=B=1,Q=I3+Y/2という性質
があるので.Q2=Q1-1です。
そこで,(p,n,λ)の電荷が
(Q1,Q2,Q3)=(Q,Q-1,Q-1)と書けるわけです。
(注20-4終わり※)
クォークのパターン電荷:(Q,Q-1,Q-1)において,
主流モデルの分数電荷クォークでは,Q=2/3より,
(Q,Q-1,Q-1)=(2/3,-1/3.-1/3)なので,
S=ΣjgjQj2=1/6です。
一方, Q=1やQ=0の整数荷電を仮定すると,S=±1/2
です。
ここで,π0の崩壊率(=1/崩壊寿命)について次の公式が
あります。
すなわち,τ-1=(μ3/64π)|Fπ(μ2)|2..(157) です。
※(注20-5):上の(157)の証明です。
反応体積をV,時間をTとすると,単位体積当たりの遷移速度
は,|Sfi|2/(VT)
=(2π)4δ4(q-k1-k2)(2π)-9(8k10k20Eq)-1|Fπ(μ2/2)|2
×Σε1,ε2|k1ξk2τε1*σε2*ρεξτσρ|2
で与えられます。
何故なら,まず,Sfiは4運動量保存の因子:
(2π)4δ4(q-k1-k2)を含み,VT=(2π)4δ4(0)と同定
されるので|Sfi|2/(VT)は,(2π)4δ4(q-k1-k2)を1個
含みます。
そしてπ0 →2γ反応では,Sfiが規格化因子;
(2π)-3/2(2k10)-1/2,(2π)-3/2(2k20)-1/2,(2π)-3/2(2Eq)-1/2
を持つため,これは|Sfi|2/(VT)には,
(2π)-9(8k10k20Eq)-1の寄与です。
そして,(k1+k2)2=μ2 のときk12=k22=0 より,
k1k2=μ2/2なので係数:Fπ(k1k2)の寄与は,実は
Fπ(μ2)ではなく,Fπ(μ2/2) です。
そして,π0の静止系を想定すると,qμ=(Eq,q)=(μ,0)
です。そこで,k1=-k2=kとおくと,k=|k|=μ/2,
です。故に,k10=k20=k=μ/2です。
よってkの向きを3軸(z軸)に取って,k=ke3と
すると,k1ξk2τでゼロでないのは,ξ=0,τ=3か,
ξ=3,τ=0 のみです。
さらに,k1ξk2τε1*σε2*ρεξτσρ=2k2ε0 3σρにおいて
ε1,ε2は横波を示すのでε1k=ε2k=0,より,ゼロでない
のは,(σ,ρ)=(1,2),(2,1)のみで,このときε1*σε2*ρ
=1です。
結局,Σε1,ε2|k1ξk2τε1*σε2*ρεξτσρ|2
=|2k2ε0 312|2+|2k2ε0 321|2=8k4 を得ます。
全空間Vに1個のπ0が存在するという規格化を考慮
して,π01個当たりの崩壊確率を求めると
τ-1=(1/2!)∫d3k1d3k2{V|Sfi|2/(VT)}
=(μ3/64π)|Fπ(μ2/2)|2 を得ます。
(1/2!)は2光子の区別不可能性に起因する因子です。
(会用命終わり) (注20-5終わり※)
こうして,(157)の修正式:
τ-1=(μ3/64π)|Fπ(μ2/2)|2において,Fπ(μ2/2)を
Fπ(0)で近似すると.π0崩壊の崩壊率の(近似)計算値と
して,次の値が得られます。
すなわち,S=1/6のなら τ-1=0.8 eV..(158a)
S=±1/2なら
τ-1=7.4 eV..(158b) です。
一方,Rosenfeldによって引用されたπ0崩壊の崩壊率
の実験値は,次の通りです。
すなわち,τexp -1=(1.12±0.22)×1016 sec-1
=(7.37±1.5) eV..(159)です。
(※
現在での実験値は,τexp -1=(7.48±0.32)
eV)
また,もしも最近のPrimakoff効果の実験が,上記の
Rosenfeld平均を含む初期の実験より信頼できるなら,
τexp -1が11eVにもなるという結果もあります。
とにかく,この結果からは,S=1/6の分数電荷クォーク
は強く排斥され,他方,Q=1やQ=0の整数電荷クォーク
からの予測値は実験と満足のいく一致を見る,という結果
を得ました。
※(注20-6):現在の見地では,クォークにはフレーバー自由度
とは独立にカラー自由度:3があってSU(3)c対称性を持つ
ことがわかっており,これにより,S=(1/6)×3=1/2と
なるため,逆に整数電荷では過剰で分数電荷モデルの方が有望
でほぼ確定的です。 (注20-6終わり※)
さて,(158b)と(159)の明白で劇的な一致は,幾分偶発的な
ことです。この一致を偶発的と見るのは,逆に,実験での崩壊率
の不確かさと,PCAC論旨に含まれると予想される10~20%
の外挿誤差の存在のためです。
例えば,もしも,(154b):
Fπ(0)=(-α/π)(2S)(√2μ2/fπ)のfπに実験値をあてる
代わりに,Goldberger-Treimanの関係:
√2μ2/fπ ~ gV/(MNgA)..(160),
(MN:核子Nの質量,gV:πN結合定数 ~ 13.6,
gA:核子軸性カレントの結合定数 ~ 1.22)
を代入するならS=±1/2の理論的予測は20%増加して
τ-1 = 9.1 eVとなります。
いずれにしろ,実験結果との比較は,|S|=1/2を示唆して
います。
途中ですが,以下は長くなるので今日はここで終わります。
(参考文献):Lectures on Elementary Particles
and Quantum
Field Theory(1970 Brandeis University SummerInstitute
in Theoretical Physics) VolumeⅠ
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