趣味

2009年3月 8日 (日)

東野圭吾を読む

 なんだかんだ言っても,去年のゴールデンウィークに本屋の店頭に平積みしてあった「流星の絆」というのをつい買ってしまって読んでから東野圭吾氏の作品を昨日で6冊目を読み終わりました。

 「流星の絆」の次が「宿命」,そして長編だったので一気には読み通せなかった「白夜行」,それから「手紙」,「秘密」,昨日読んだのが「分身」です。一応,次に読む予定で「幻夜」というのもストックしてあります。

 去年の5月より前から東野氏の名前だけは知っていましたが,小説とか映画とかベストセラーはめったに観たり読んだりしないという天邪鬼な傾向があるので,何かのきっかけがないと予告編か紹介の書評くらいで薀蓄としての知識は仕入れても,実際に本編を観たり読んだりはしませんが,今回はちょっとはまったみたいです。

 「流星の絆」を読んだ頃はちょっと科学的要素が入っているのが他と区別される特徴であるとしても,何かの事件があって警察や名探偵ではないけれど主人公の推理があって,最後はお定まりのドンデン返しがあるというの普通のパターンの推理小説かなという程度の認識でした。

 まだ6冊目ですが著者は必ずしも推理小説であるというジャンルを意識してなくて,たとえ殺人事件などがあっても単にその解決という目的の小説ではなくテーマは別のところにあるという推理小説をやや超越した感覚の読み物だなという認識に変わりました。

 まあ,書評は私の趣味ではないので他の方々に任せるとして,若い頃と違って目は老眼になっているし,悲しいことですが深刻なノイローゼになるほどの感性も鈍って少しのことでは感情が動かなくなったので一気に持続的に読む力は衰えましたし,まだテレビもなかったガキの頃の時代と違って色々な他の誘惑も多いのですが,それにしても,書くスピードよりも読む方のスピードの方がはるかに速いので例によって飽きなければそのうち著者の書いたものを全て読んで,追い越し逆に新しいものが出るのを待つことになるでしょうね。

 (イヤ,明治よりももっと昔はテレビ,ラジオもなく本も少なく電気もないから夜はほぼ真っ暗で冬は布団に入らねば寒いというわけで子づくりくらいしか趣味ができないなあとまたまたスケベな想像をしてしまいました。

 私が昔小学校に入って5年生になるまでのガキの頃には,まだテレビもなければ電話もなかった時代ですから,西岸良平氏の「三丁目の夕日」状態で学校から帰ってからの余暇の選択肢は,外で友達と遊ぶとか本を読むといってもあまり裕福でないなら教科書でさえ貴重な情報源だったので必然的に勉強をするのも少ない選択肢の1つでした。

 今の子供は幸か不幸か生まれたときからコンピュータゲームや携帯などもあるのが当たり前という時代ですからその父母や祖父母の時代とは環境がかなり違います。

 近頃の若い者は。。といっても,時代がかなり違う子供たちは自分が経験したことの全くない子供時代を過ごしているということを考慮しなければ,いけないでしょうね。はは。。また脱線している。。)

 私は熱しやすく醒めやすい性格で,飽きっぽいので趣味といってもよく目移りがするのですが,小説に限らず1つのことに熱中すると体力的限界があれば別ですが受動的な趣味であればとことんのめりこんで追求してしまうという偏執狂のようなところがあります。

 しかも,これはダメとか,これだけは受け付けないとかいう食わず嫌いのタブーとかモラルのようなものも,同年代のジジィよりも少ないようですから見境なしで困ったもんです。

 そういえば,今一番はまっている趣味は正にブログを書くことだったりします。

 小説を書く方が趣味だったら,ひょっとしたらお金になることもあるかもしれないけれど,残念ながらこちらは読むのが専門です。

 私は,フィクションを書く才能はないしその努力をするのも面倒くさいし,ノーべル賞などと同じく,少数を除いて,お金儲けが目的であれば,これはかなり非効率的な方法ですね。

 私の場合,物理,数学なども含めこれらが全然毒にも薬にもならないような趣味ばかりなんですね。まあ,貧乏なくせにオボッチャンということです。

 空腹であっても趣味に没頭できるくらいゼイタクな野郎なんですね。

PS:昨晩は金もないし「分身」を読み終わり,まだ残っていたカレーを食べて野球でも見るかと思っていたところへ,ピンポンと鳴るので出たら挨拶くらいしかしたことのない隣のMさん夫婦がいて,何故かお2人とも完全防寒の衣装で,私より2回りくらい年下のご主人が,私を拝むようなポーズだったので何事かと思ったら「女房が財布落としたので3千円貸してほしい」と言われました。

 しかし,あいにく私の財布の中を見ると千円と200円くらいの小銭しかなくて,しょうがないから「千円しかないけど」と言って千円を貸しました。

 カードでも使えれば,おろしてくればいいので,もう少しあったのですが全然でこちらが借りたいくらいだったし今は金がないので,どこか行きつけの飲み屋でも開いてたらそこでいくらか借りてきて貸してあげようと思って出かけたのですが,まだ時間が早く目当ての店は開いていませんでした。

 あ,そうだ。。「若大将」ならマスターはサッカーや野球好きなのにテレビアンテナなくてカラオケ用のために,大きなチュ-ナーつきのモニターはあるのにそれはもっぱらカラオケ専用だということに思い当たりました。

 普通は早い時間には客もいないけど,マスターだけの場合でも観たい野球やサッカーは今まではラジオで聞いたり,店終わって帰宅してから録画しておいたビデオなどで見ていたらしいと聞いていましたが,偶々私の手元に以前通信販売で買って,今は不要になったパソコンなしで使えるワンセグチューナーを持っていたのを思い出しました。

 そこで日本対韓国の野球が始まる頃に,店が開くはずなので,行ってセッティングしてそのチューナーをあげる代わりに少しだけお金を借りようと思って行ったのが運の付きでした。

 いつものオッパイねえちゃんにつかまってしまいました。午後4時からどこかで飲んできたということで既にかなりできあがっていました。

 ちょっと1杯だけというわけで,セットして他に連れの男の客もいて,テレビが見れるようになった後に,もう1人客が来て,みんなで楽しくワイワイ観戦していたら大量点差になろうとしていたころから,オッパイちゃんに「カラオケ唄いたい」とダダをこねられ,男たちが反対すると「他所で唄う」と言い出したので「悪いけど200円しかないしね。」。というと「あんたのツケでもいいじゃないか」ということでスケベ心もあり2人で出ていきました。

 最初つれていった店は,あいにくカラオケ故障でしたが客が男ばかり6人いて大歓迎でした。

 次の店では他に男の客2人がいて何故かママも大喜びでしたが,何曲か唄った後に「次に行こう」とか言われて都合4件まわりました。

 後の2件は入るとすぐ断られました。どうも経営者の中には,彼女のよくない噂を知っている人もいたようです。

 (私は,どうせ口だけで,酔ったらオッパイを平気で見せるけれど内面はオクテな女で結婚か同棲かは知らないが旦那がいて,彼ひとすじだとずーっと思っていましたが。)

 イヤぁ,私は失なうものは何もないけれど,この女性を連れて歩くと私自身が出入り禁止になる可能性もあるなあ。。と思いました。

 結局,1時間余りで元の店に帰りましたが「あんたのほうが見栄で行きつけの店に連れていったんでしょう?」と図星発言。。

 いや。。ここら界隈は女性同伴で行ったことはないので,それもあるけれど,両刃の剣でしょうが。。。

 その上,「私がこっそり1万円払ったからあとで返せ」とか言われたけれど,ウソだと思ったので「後でカラダで払うよ」とか冗談言ってお茶を濁したりしました。。というわけで初期の目的忘れて午前様でした。

 (昔,新宿2丁目で,"よしおちゃん"に同じ冗談をやったら,本当に「カラダで払え」といわれてアセリました。。冗談だったけど。。) 

 懲りないねえ。。でも女つきで(ツケが少しだけ増えたけど)ほぼタダ酒だったから。。ま,いっか。。

 「若大将」のマスターも次サッカーのバーレーン戦が見られると喜んでたことだし。。

 でも隣の部屋のご夫婦は千円だけで大丈夫でしょうか?

 私の方は,持ち金がゼロでも,2週間くらいは平気で大丈夫なんですがね。。。

 (しかし体重72キロ(82キロ?)で,あびせ倒しをくらって,肘を擦りむいたとか怒ってたけど,私というクッションがなかったら頭打ってたかもしれない。。

 イツモイツモ,重い.。。自分で起きろよ。。こちらが心臓手術して障害者だって正直に言ってるのも見かけで判断して信じてないんだろうね。

 私元気なのは酒飲んでるときだけなのに。。悪酔いにも限度あるだろ。。

 実は,うれしいけど。。)

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2009年1月13日 (火)

めいちゃんを救う会

 思うところあって昨年の秋頃からブログの左側のコメントやバックナンバー,リンクの上の方に募金欄を設けました。

 すぐ前の「聡太郎ちゃんを救う会」では目標額を超える募金が集まりましたが残念ながら,渡米後ドナーを待っているうちに"聡太郎ちゃん"は急死しました。募金にご協力頂いた皆様ありがとうございました。http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/203807/

 必要なくなったお金は臓器移植関係に寄付されるそうです。

 今回も拡張型心筋症で,心臓移植をしないと余命数ヶ月と宣告された女子高生:"佐野めいさん"の「めいちゃんを救う会」 http://nit-tokyo-th.ed.jp/save-mei/ に勝手にリンクしました。心臓というとどうも他人の気がしません。

 まあ,売名行為であろうが,あるいは偽善行為,慈善行為を潔しとしない立場であろうが,または「頼んでもいないのに勝手にリンクするな。」とのクレームが来ようが,この手の宣伝は本人の意図に無関係に毒にはならず必ず薬になるはずであろうと思います。

 幸か不幸か心のこもった小額の募金よりも,売名行為であろうが多額の募金の方がより大きな価値がありますしね。

 もっとも,この手の「..ちゃんを救う会」というのには,昨今では「おさむちゃんを救う会で代表されるように,赤の他人の仏心を逆手に取った詐欺などが結構あるようです。

 しかし,普通は私のように借金してでも募金するとか募金したために自分が食べる金にも困るという酔狂な奴は少なくて,自分の衣食住以外に余裕のあるお金を無償であげてもいいと思って募金する人がほとんどでしょうから,たとえ万が一詐欺だったとしてもある程度はあきらめがつくのではないでしょうか。。

 (イヤ,募金をしたあなたは騙されたとしても恐らく天国か極楽に行けますよ。。)

 (アキバのあたりにも昔からアヤシゲな募金を乞う若い人々が出没していますが,昔は交通ガードマンのアルバイトで何時間も立っているだけでも私は結構苦痛を感じていましたから,

 炎天下や寒風の中では立っているだけなら詐欺だろうとそうでなかろうと,冷暖房が効いたところでアルバイトした方がはるかに効率いいのでは?

と思ったけど,今はパートやアルバイト見つけるだけでも大変な時代ですね。。)

 昔のお殿様やお姫様のお忍びでスリに財布を取られても,「捨て置け。スリといえども家族身内があろう。」などとは凡人にはなかなか言えるものではありませんが,また「騙すより騙される方がまし」とも言います。

 詐欺に会おうが盗まれようが,そしてかすめ取った方がその金で酒池肉林に溺れようが,とにかく誰かのお役に立っていると思えば腹も立たないのではないでしょうか。

 まあ,私のようにたとえ自分が飢え死にしようが,利他こそが利己(エゴ)であるということ,他人が幸せに思うこと,または他人に喜んでもらえること,他人の笑顔を見ることが自分のエゴであるというようなややこしい変態野郎もいて,実際に私は後がなくなってきていますからね。

 自分のケツが拭けないので,せめて一太刀他人のケツでも拭くかと。。

 例によって,得意技の下品なオチになりました。。

 (新宿2丁目から5丁目に移った頃の「セシル」の"よしおちゃん"に本当にケツを拭かされそうになったときはアセりました。!!)

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2008年12月24日 (水)

メサイアを聞く夜

 元々クリスマス・イブとかいってもいつも一人で寂しい夜ですがいつの頃からか仕事がオフのときはクリスチャンでもないのにヘンデルの「メサイア(Messiah;救世主(メシア)あるいはクリストゥス(キリスト;香油をそそがれる者)」を聞くようになりました。

 全曲だと2時間以上もかかるらしいですが私の所持しているCDは1枚だけで縮刷版?のようです。

 しかも大抵は退屈になっていつの間にか居眠りしてしまいます。

 (そういえばワグナー(W.R.Wagner)の「ニーベルングの指環(Der Ring des Niebelungen)」http://jp.youtube.com/watch?v=-NrViNgyEkc (←これは特に「ワルキューレの騎行(Die Walkure)」です。) なんかも長すぎるから全部は持ってないし全部を聞いたことないです。

 最近では音楽というと,酒飲んでカラオケを唄うくらいで,インストゥルメンタルが主体の音楽をじっくり聴こうというような心の余裕はめったにないですね。

 でも,実は音楽を聴くこと自体に癒しとか心を落ち着かせるものなどもあるのでしょうね。。

 例えば落馬して植物人間状態になった天才競馬騎手の福永洋一氏の治療に「アルビノーニのアダージョ(Adagio in G minor by Albinoni )」http://jp.youtube.com/watch?v=mz4dpbk8YBs が使用されたという話を聞いたことがあります。)

 世間の行事といっても,正月や七夕など日本古来のものはともかく,クリスマスとかバレンタインとか毛唐ものはクリスチャン以外にとってはホテル,レストランとか,デパートや菓子業界などの商戦のためのイベントがメインであると心得ています。

 しかし,別に昔の私の亡父の口癖のように正月元旦でさえ「12月32日がナンボのモンじゃい。」と世を拗ねる必要もないので,私はそれなりにハイな気分で楽しめるものは楽しんでいます。

 でなぜか40歳くらいから,ここ20年くらいは音楽を聞く習慣ができて,クラシックである必要はないのですがクリスマス前後だとその関係の曲がメインですね。イブの夜に一人寂しく部屋にいるなら,「メサイア」ですし,もう少し明るい気持ちになるなら,チャイコフスキーの「くるみ割り人形」を聞くくらいでしょうか。

 年末が近づくとベートーヴェンの第九をいろいろな指揮者と歌手で何回か聞きます。

 世間を拗ねた天邪鬼の偏屈ジジィなのに,この趣味だけがなんで「右へ倣え」なんでしょうかねえ。。

 クラシック歌曲という意味ならクリスマスとか正月とか関係なく,ペールギュント(peer gynt)の中の「ソルヴェイグの歌(solveig's song)」 http://jp.youtube.com/watch?v=aU0WNE14RAY  (ルシア・ポップ(Lucia Popp)←知らない?) ,オペラ カルメン(Carmen)の中の「ミカエラのアリア(Micaela's Aria)」http://jp.youtube.com/watch?v=z7h2GGhuAZk&feature=related  (←これはキリ・テ・カナワ(Kiri Te Kanawa)です) http://www.youtube.com/watch?v=NVHxvDAi_Rs&feature=related (ミレッラ・フレーニ;Mirella Freni)とか,大好きなものなどをゆったりとした気分で,色々な(メゾ)ソプラノ歌手の唄で,生で思いっ切り聞けたらいいなと思いますね。。

 クラシックの歌曲というと,普通ならシューベルト(F.P.Schubert)などを思いつくのでしょうが,私はクラシック自体ちょっと齧ったくらいで大して知らないので結構オペラ系のポピュラーな悲しい歌が好きです。

 オペラ トゥーランドット(turandot)の「誰も寝てはならぬ(Nessun Dorma)」とかもいいですね。http://jp.youtube.com/watch?v=EwlE_qNSWLw&feature=related (←これはパヴァロティ(Lucciano Pavarotti)です) ,聴いてみて股間?が反応したものしか,また聴きたいとは思いません。

 (※参考までに http://jp.youtube.com/watch?v=EMQHf3Rh8Jw (これはどちらかというとトリノ五輪の荒川静香がメインです。))

 (あ,またインテリもどきのサロンぶった馬鹿な贅沢を言ってる。。貧乏人はクラシックじゃなくて悲しいカラード(colored)の歴史のこもったブルース(blues)だろう?)

PS:ところで敬愛する某キャバクラのマリア様はお元気だろうか?機会があったら元気なうちに子供集めてサンタもやりたい。。。← 愚か者よ。お前は今夜召される。。

 やはり寂しい夜だったので聞きました。CDはヘンデル(Handel)のオラトリオ(メサイア;Messiah)抜粋(highlights)でロンドン・フィル(London  phil.)演奏:指揮がカール・リヒター(Kahl.Richter)の1972年録音でした。ポピュラーなのはハーレルヤ,ハーレルヤ,ハレルヤ,ハレルヤ.. http://jp.youtube.com/watch?v=nnHksDFHTQI&feature=related と連呼するところぐらいでしょうか?

 そのあと浅川マキの「前科者のクリスマス」 http://jp.youtube.com/watch?v=LXe9oo-aalA など聞いたりして寂しい夜は続くのでした。。

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2007年5月26日 (土)

ジャズライブに行ってきました。

 以前2006年8月6日(日)の「花火大会」という記事で,その前日の土曜日に板橋の花火大会に行ったことを書きました。

 今日,5月26日(土)には,そのときに一緒に花火を見に行った巣鴨のスナック「花曜日」のママに誘われて,前から約束していたのですが,午後1時過ぎから5時頃まで,上野の不忍池にある野外音楽堂でジャズのライブを楽しみました。

  ライブは「やねせんJAZZ FESTIVAL」という名称でした。

  "やねせん"というのは,谷中,根津,千駄木の頭文字を取ったもので,その近辺にある酒や飲食の店やクリニックとかに所属しているらしい,数組のジャズのセミプロのグループが13時から1時間ずつ出演するという内容でした。

 ジャズに限らず音楽を生で聴くのは,ずいぶん久しぶりです。

 音楽でなく観劇であれば,昔は島氏との関連で新宿ゴールデン街の「ゲットー(Getto)」のマスターであった「高橋征男氏」の作,演出によるものを良くみていました。

 つい数年前も「草薙良一氏」が主演の舞台を新橋で見ました。

 また,かなり昔には西武線の新桜台駅の近くだったかにあった,「麿赤児(まろあかじ)氏」が主催の裸に白塗りで踊る舞踏集団の「大駱駝鑑」の公演を何度も見に行きましたね。

 でも、音楽のライブについては私自身がメジャー志向ではないこともあるし,例えばオペラは好きなんですが,行きたいと思っても入場料が高額だし,規模の小さいライブ公演については積極的に行こうという気が起きなくて,なかなか見に行く機会がありませんでした。

 今回のライブは,私は別に耳は肥えていませんが,総じて素人が聴いても下手なプロはだしの,かなりレベルの高い内容だと思いました。

 大体のグループは,インストゥルメンタルのみで,スウィング系の演奏が中心であり,メロディ-のはっきりした素人受けしそうな演目が多かったようです。

 中に,1グループだけ女性ボーカルがいて,やはりわかり安いバラードが中心の内容でした。

 アランフェスのアレンジとか,ボサノバとかを含んだ,明るい内容ばかりでしたから,私の好みのブルース系とはちょっと違うかな?とは思いましたが,それなりに楽しめました。

 特にベースは前から生で聴きたかったので,良かったです。

 マッキントッシュのアンプなどを使っていたせいもあるでしょうが,オーディオでベースを聴くと,大体低音が出すぎてブーミーな感じがあり,これは演奏とは違うといつも不満を持っていましたが,生演奏を聴くと正に描いていたイメージ通りで音が澄んでおり,オーディオのブーミーな再生が忠実なものではない。ということを再確認しました。

 やはり,生のベースはいいですねえ,中の一人がチェロかヴァイオリンのように弓で弾くのを見ましたが,これははじめて見ました。

 意外といい音が出ますね,驚きました。

 ピアノとか管楽器とかは生でなくても,それなりの音は聴けますが、ベースとかパーカッションとかは生が格別です。ドラムも迫力があって音が澄んでいました。

 ところでジャズでピアノフォルテを聴くとピアノが弦楽器であることを改めて思い知らされますね。

 とても天気が良く風もあったので,夕方西日が当たって暑く感じるまではとても快適で,ジャズは「子守唄」としては最適なようで,ワインを飲みながらということもあったのでしょうが,何度か居眠りを繰り返していたようです。

 真ん中の方の席は招待席で座れなかったので,私達はカブリツキで左側のスピーカーのすぐそばの席にいました。

 こんなに近くてもさほどうるさく感じなかったのは,室内と違って野外であったせいか,それとも演者が上手で耳に心地よかったせいなのでしょうか。

 野外音楽堂といえば,昔,学生時代に70年安保関連のデモに参加するため私の通うS大学のあるS駅から800円の運賃で国鉄の各駅停車に乗って東京まで行き,日比谷の野外音楽堂での集会によく参加していたのを思い出します。

 当時の日比谷野外音楽堂は,あまりキレイではありませんでしたが今もそうなのでしょうか?それに比べると,不忍池野外音楽堂は屋根もあるし雲泥の差を感じました。

 また,やねせんの1つ千駄木もなつかしいです。

 S大学から東大の大学院に数名が入学したのですが (私ではありません ),そのうちの3名は当時の私の親友でした。

 そして,そのうちの2名はこの千駄木周辺に住んでいました。

 その1人はH君で,彼は確か地球物理学の竹内均氏の研究室にいました。

 彼は大学生時代には数少ない同じクラスの私の同志の1人で,S大:P共闘(物理学科共闘会議)の一員でした。(35人くらいいた物理学科の同学年で当時いわゆる「暴力学生と呼ばれていた反日共系の異端者」は私も含めてほんの4~5名くらいでしたね。)

 P共闘は当時,デモ隊の最前列を任された最強の武闘派だったのですが,物理など勉強の話をしていることも多かったので,「宿題共闘か?」と揶揄されたこともありました。

 物理学科の学生が物理の話をしていると白い眼で見られる時代だったのですから,今の学生から見るとかなり違和感を感じるでしょうが,当時はそれが普通でしたし,そもそも共闘会議の前にP=Physics=物理学などという名称を入れていたのも白眼視される原因の1つでした。

 そういえば,やはり同じクラスにいた同志の1人で,群馬の前橋だったかの出身のS君は顔は無邪気でかわいい感じだったのに,どこか頭のタガがはずれていたようで,やることは全く無茶苦茶でしたから,当時はかなり無茶な方だった私もついていけませんでした。

 学内集会の最中に,校舎の屋上からテープ代わりにトイレットペーパーを数本垂らしたり,市内での普通のデモ行進の最中に一人だけ竹竿を持って県警に突撃して捕まったりという予定外の行動をしていました。

 彼とマージャンを囲むと,積み木のように暗刻や順子は縦に3枚重ね,対子は縦に2枚重ねという感じで並べるので,だいたい手がわかってしまうというおバカなゲーム内容でした。

 彼は精神病院に入退院を繰り返していましたが,噂によると大学に8年いて結局卒業できなかったらしいです。彼のお父さんは彼を心配してよくS市に来て,いろいろと話をしたものでした。

 話を戻しますが,千駄木に住んでいた,もう1人の友達K君はかなり変人で政治思想的には当時はむしろ珍しいノンポリでした。専門に関しては物理学から,かなり畠の違う分子生物学に転向し,「ホヤ」を解剖したりしていたようです。

 忘れられないのは,政治思想的には日共系で私とは相反していたのですが,それでも私とは親友関係で,私が東京に就職してからも,まだ東大大学院の博士課程にいて,三鷹だったかの寮に住んでおり,ときどき新宿などで落ち合って映画を見たり食事をしたりしていたT君です。

 彼は愛媛県の大洲高校の出身で専門はプラズマ物理でしたが,結局は夭折してしまいました。

 晩年は夜中に寮の壁をよじ登って落ちて骨折したり,「四谷駅の近くですれ違う反対向きの電車の一方から他方へ瞬間移動した。」などということなどを全く普通の口調で述べたりして,いろいろと奇行が目立っていました。

 いろんなストレスが原因で精神病か神経症にかかり,それがひどくなっていたようです。

 ついには,寮を出て埼玉の方に下宿して風の噂で非常勤の高校教師をしていたとも聞きましたが,部屋の入り口に未読の新聞がたまりすぎていたので,不審に思った大家さんか誰かが部屋を開けてみたら,変死していたそうです。

 自殺かも知れませんが,事件ではなかったということなので,あまり詮索はされず死因は不明です。

 彼が以前から自分の博士論文に関わる研究テーマと同じテーマで研究をしていた他人(外国の論文らしい)との確執で悩んでいるのは少しは知っていましたが,私はそんな問題では神経症などにはかからない性格なので共感することはできず,理解はできませんでした。

 彼の場合は,他の世界を知らないこともあり,少し真面目過ぎたんでしょうね。

 (残酷映画が好きで,新宿で「徳川牛裂きの刑」という映画に付き合った直後に,海老天丼を食べに誘われたのにはちょっと閉口しました。)

 私も,今は長年共生してはいるけれど,もうほとんど症状は出ないうつ病の,かなりひどかった初期のトラウマのせいで親友どころか友達もいないし,未だに友達を作ることには抵抗があってできませんが,20代のころはまだ親友がいたんだなあとジャズを聴きながら,なつかしく思い出していました。

 かなり,脱線してしまいました。今日はこれで終わります。

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2006年4月22日 (土)

音楽遍歴

 私が大学に入学した1969年から70年の頃には,下宿にステレオを持っている同級生が結構いて,音楽をオーディオで再生して聴くという趣味の学生がかなりいましたが,私などは貧乏でしたので聞かせてもらって喜んでいたという思い出があります。

 私がオーディオ再生による音楽鑑賞に目覚めたのは恐らくその頃です。

 隣の下宿にいた2年先輩の奥野さんの部屋で,オープンリールのテープデッキにアンプとスピーカーのついている一体型のテープレコーダーで,アイザック・スターン演奏のベートーベン作曲の「ヴァイオリンコンチェルト(ヴァイオリン協奏曲)」を聞かせてもらって感激したのが最初ではなかったかと思います。

 それから,友人や先輩のところで当時学生の間で流行っていた浅川マキや岡林信康などを聞いたり,少しマイナーですがカルメンマキの好きだった曲「あなたがほしい」などを聞いて,いいなあと思ったりしました。(ずっと後だけど,山崎ハコの唄も珠玉です。)

 それからずっと経って就職して後レコードプレイヤーも持ってないのに,大学生時代に友人が持っていてその迫力に圧倒された記憶のある,エマーソン・レイク&パーマーの「タルカス」のLPを買ってきて,会社の後輩にカセットテープに録音してもらい,当時私が唯一持っていたオーディオであるラジカセで聞いて楽しんだりしていました。

 1985年35歳のときにローンで江東区に3DKの分譲マンションの1室を買って住んだのがきっかけでリビングルームにステレオセットを置きたいと思ったのが,AV(オーディオ・ヴィジュアル)に目覚めた最初でしょう。

 まずは,29インチの大型テレビとサンスイのミニコンポセットを買ったのが間違いのもとでした。

 それからは,縮小再生産を繰り返してバラコンポの世界に迷い込み,分は弁えていましたが,そこそこの高級CDプレイヤー,高級セパレートアンプ,大型や中型の高級スピーカーを揃えました。

 そして,ドルビーサラウンドのプロセッサ-にセンターやリアスピーカー,果ては高級ケーブルやアース,振動防止器具にまで凝るようになってしまった時代もありました。

 しかし,自分は別に純粋に「いい音,生の音」を追求するサウンドマニアではなく,「いい音楽」が耳に心地よく聴けさえすればそれでいい,というのがオーディオ趣味の主眼でした。

 それとオーディオを極めるというのはもしかしたら同じことなのかもしれませんが,私は程ほどのオーディオで満足して,むしろいい音楽ソフトを聴くことの方が大切なタイプであると思うようになりました。合理化かな?

 特に,一時は何故かチャイコフスキーに入れ上げていて,彼の有名な「ピアノコンチェルト(ピアノ協奏曲)1番」と「ヴァイオリンコンチェルト(ヴァイオリン協奏曲)」については,それぞれ十枚程度もCDを買ってきて聞き比べたりしていたものでした。

 (何にしろ,私は興味を持つとややマニアックなところはあるようです。)

 もっと若い頃は,ビリーホリディやチャーリー・パーカーなどに心酔したりして,むしろジャズ系の音楽が主体でしたが歳をとるにつれてクラシックにのめるようになっていきました。といっても大したことはなく浅いものですが。。

 特に歌曲で好きなのは,オペラ「カルメン」の中で恋人のドン・ホセを慕って歌う「ミカエラのアリア」とペールギュントでやはり恋人を想う「ソルヴェイグの歌」です。

 それに最近,フィギュアスケートの影響で見たDVDのオペラ「トゥーランドット」の中のテノールで「誰も寝てはならぬ」というのも素晴らしかったですね。

 あとロック系ですが,ジャニス・ジョプリンの「サマータイム」は絶品で「ミー・アンド・ボビーマギー」も「ナッシング・トゥ・ルース(失うものは何もない)」というフレーズを淡々と歌っているところでは,よく涙が出てきます。

 ジャズのバラードではローズマリ・ークルーニーの「シングズ・バラード(特に『いそしぎ』と『酒とバラの日々』」やリンダ・ロンシュタットの「フォー・センチメンタル・リーズンズ(For Sentimental  Reasons)」,「星に願いを(When You Wish Upon a Star」のカバーなどは今も気に入っています。

 まだいろいろありますが,今日は週末でお酒を飲みに出かけたくなったので終わります。

http://fphys.nifty.com/(ニフティ「物理フォーラム」サブマネージャー)

                                                  TOSHI

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