018 音楽(日本・西洋・他)

2011年6月25日 (土)

アメイジング・グレイス(我は主を知りぬ)(作詞)(再掲),

 ちょっと手抜きで「アメイジング・グレース(Amazing Grace)」という曲に私が拙い訳詩を付けたという2006年5./14の過去記事「アメイジング・グレイス(我は主を識りぬ)」を再掲します。

 私は,”wretch like me”を「落ちぶれし我」と訳したのですが,作詞者の意図は「私のような卑怯者」という意味だったようです。(ついさっき見たニュースの中で知りました。)

 彼(John Newton)はイギリスのリヴァプールからアメリカへ黒人奴隷を輸送する船乗りの奴隷商人で,この仕事により巨万の富を得たらしいです。

 しかし,その後牧師になってこの歌の詞を書いたということです。。

 当時の国策に乗じて富を築いた自分を後に卑怯者(wretch)と断じたという意味が込められた歌詞なんでしょうね。

※(再掲):2006年5月14日の記事

 「アメイジング・グレース(我は主をしりぬ。)」

 今は亡き本田美奈子も歌った「アメイジング・グレイス(Amazing Grace)」,賛美歌でありゴスペル(黒人霊歌)であり,アメリカ第2の国歌とも言われるこの曲の訳詞を作ってみてくれと,行き付けの和風スナック「けやき」のママに頼まれたので,拙い訳詞を付けてみました。

 (私は,昔高田馬場の将棋道場に通っていた頃,帰りに高田馬場駅前の店で試聴して声に感銘を受けて買ったLeAnn RimesのCDアルバム中の「Amazing Grace」を普通は聴いています。) 

 

 現代口語ではむずかしかったので文語調で詞をつけてみました。

    Amazing Grace(我は主をしりぬ)

1.      Amazing Grace, how sweet the sound

      素晴らしきー主のめぐみー甘きーしらべー

      That saved a wretch like me

      落ちぶれしー我をー救いー

       I once was lost but now I'm found

      迷いしときにー我をー導きー

      Was blind but now I see

       盲(めし)いし我にー光明(ひかり)を与えぬー

 2.   'Twas Grace that taught my heart to fear

       主はー我が心にー恐れを教えー

      And Grace my fears relieved

       恐れしーこの身をー救いぬー

      How precious did that Grace appear

      なんとー尊きー主のめぐみー

      The hour I first believed

      我はー主をー識(し)りぬー

3.    Through many dangers,toils and snares

      艱難(かんなん),辛苦,誘惑ーあまたー

      I have already come

       我はー乗り越えー識(し)りぬー

      'Tis Grace have brought me safe thus far

      安らけきー道をー示しし主はー

      And Grace will lead me home

      永遠(とわ)にー我をー導かんー

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2010年7月10日 (土)

ゴスペルコンサート(小石川白山教会)

 今日は午後1時半から,最近通っている職場のすぐそばの東洋大学と小石川植物園の間の愛星幼稚園の中の小さな小石川白山教会での無料ゴスペルコンサート・福音メッセージに行く予定です。

 本日のメニューはジャズ・ピアノ 上保一恵さん(アメージンググレイスほか)と福音メッセージ「変えられた人生」清瀬弘毅牧師です。

 明日(11日)も日曜日ですから,午前10時半からソプラノ独唱 河村靖代さん(ピアノ鳥原和代さん) ,聖歌隊の賛美歌合唱と細井茂徳牧師の「一生の出会い」など,もっと大々的なメニューがあるらしいのですが,日曜日は私にも他に予定があるので土曜日にしました。

 マンション内の資源ゴミ置き場に梁石日の小説「闇の子供たち」が捨ててあったので,拾って読み始めました。まだ少ししか読んでませんが,タイの子供の人身売買の話で幼児虐待を告発する話らしいです。

 ドキュメンタリーじゃないし本当の話とは断定できませんが,モデルがいるらしく一昨年に日本で映画化されたらしいです。

 背景には,子供を売らないと飢え死にするほどの極貧があるようで,貧困という環境をそのままにして倫理にもとるからやめろ。というのでは,残る家族全員が飢え死にしてもいいのか?という,昔の日本の貧困農家の娘の身売りと同じような難しい問題があるようです。 

 私は日ごろから軽々しく人助けを口にしてますが,本当に甘チャンで,おボッチャンのお遊びに過ぎないことを痛感しています。

 ともあれ,無料コンサートや拾った本でゼイタクが楽しめる日本は北朝鮮とか東南アジアに比べると,まだまだ本当に平和ですね。。。

↓「北村忠三「足の向くままに」から小石川白山教会です。

※白山駅から植物園への道すがら、偶然前を歩いた「小石川白山教会」で、白が印象的だったのでパチリ。1902年,ミス・バンファインドトミス・カメラーが小石川区指ヶ谷町83、84番地に土地を借りて、宣教師館と約15坪の小さなチャペルを建て、11月12日にそこに移り住んだ。

 これが、小石川福音教会で、現在の小石川白山教会の前身 だそうです。

PS:実は土曜日のコンサートには行けませんでした。

 これを書いてる最中の朝8時過ぎに3年前までいた会社の後輩3人から携帯が入って西荻まで呼び出され,交通費がギリギリだったのですが10時頃に自宅を出て,11時過ぎからN目チャン家で飲んでるうちに,友達の方を優先して間に合わなくなったのでした。

 またまた,西荻駅前のカラオケボックスで唄いまくりしゃべりまくりで帰宅は18時過ぎになりました。何故か上着のポケットに5千円入っていて,"俺は物乞いじゃないぞ"と思いつつ,思わず手を合わせてしまいました。

 いつか100倍にして返すからネ。。

 久しぶりに自分をさらけだしてもいい連中と会って,年上の後輩Tさんをちょっと殴りました。, 

 いつもいつも,"甘ったれやがって死にたいならサッサと死ね。俺が殺したるぞ"。。"ならさあ殺せ”という話になって,"何だできないのか"と殴って挑発したのでした。,

 去年は門前仲町のカラオケボックスの開かない窓に私が頭からぶつかってコブができたし,もっと以前は忘年会の2次会で上野駅近くの24時間喫茶で店員が借金の取立てかなんかと勘違いして,"他のお客さんもいらっしゃるので"と注意され,後で肩くんで帰ったので驚いてたこともあったっけ。。

 俺を何とかして怒らせて本性を引きだそうという魂胆はわかってるのだが,俺は男より女の方が好きなんだよ。。

 他に誰も見てないし私も唄いながら大泣きしたあげく,帰りの電車の中では,またT氏と二人になって俺を大して知りもしないくせに,”お前は天才だ"と大声で連呼してバカにしくさって。。

 そんなに買いかぶってるなら,昔の漫画家に戻って大金でもつかんで,オゴってくれよナ。。

 俺はナルシストで自分がカワイイのは本当だが,そこまでうぬぼれちゃいねえよ,一体何の天災なんだ?。。酔っ払ってるし,まわりは知らない人ばかりとはいえ,恥ずかしいじゃねえか。。。

 (女房も子供もいて酔ったときだけなんだけど。。)

 あっと,セッカクの無料で聞けるプロのゴスペルだから,明日の朝行こう。。。

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2010年5月20日 (木)

ドナドナ(Dona dona)

 今回,"口蹄疫"という牛,豚の伝染病が南九州方面から発生したため,人間が食べるという目的で飼育していた家畜を伝染病の蔓延防止のために大量に殺処分するらしいです。

 そもそも,畜産農家ではそうした肉牛や豚を子供のときから育て,やがてマーケットに渡すことが自分のたつき(生計の手段)であるというのはどういう心境なのか?シロウトの私には複雑と想像するけど理解はできません。

 (家族同様って,家族を食べるの?)

 我々の多くは,現実の屠殺行為などは夢にも想わず,自らの手を全く血で汚すことなく鶏も含め食肉を食べてグルメを楽しんでいます。

 肉食の猛獣が神の摂理に従って自分よりも弱い動物を捕殺して食べるという行為には情緒の入る余地はないでしょうが。。。

 神の生態系:"弱肉強食の食物連鎖"に対してガキの頃と同じような甘えた情緒的感情が入り戯言を言いたくなるのは,私のような残飯であっても一応食の足りた浅はかなプチ・ゼイタク野郎だけでしょうかねえ。。

 そういえば,例のオーストラリア中心の捕鯨反対運動では,ずっと昔から肉を食べることを目的の家畜として育ててきた牛,豚,鶏などは魚の養殖と同様,別に保護しないと地球の自然な生態系をこわすわけではないので人が食べるのに反対する理由は無いそうです。

 なかなか都合のいい話ですネ。神の代わりに生態系をコントロールしようってのかナ?(人間も食物連鎖につながる動物に過ぎないのに。。。)

 明治以降の文化である食肉後進国の日本に対して,近年食肉先進国では健康志向もあって魚貝類を食す文化に目覚めたのか,その乱獲が盛んでイワシやカツオなどが絶滅の危機にあるらしいですネ。勝手なもんだ。。。

 飼い犬の敵討ち(本気か?)と称して人殺しをした小泉クン,野良猫の餌やり裁判で敗訴した将棋の加藤九段(そういえば昨日羽生名人4連勝防衛で終わった名人戦第4局の立会人でした。)など人間中心の裁判だと勝てません。

 (2006年5/28の記事「生きる」でも考えていましたね。進歩ないなあ)

 つい,昔反戦フォーク歌手のジョーン・バエズ(Joan Baez)が唄っていたと記憶している「ドナドナ(Dona-dona)」(← クリックすると音,映像が出ます。) を思い出しました。(日本語は「みんなのうた(岸洋子)」から,ついでに人間じゃないけど可愛い声の「初音ミク版」です。)

 オリジナルはAaron Zeitlinの作詞で,言語はイディシュ語(Yidish=ユダヤ系ドイツ人のユダヤ語)だそうです。(作曲はセクンダ(Sholom Secunda))

 下の日本語詞は安井かずみさん作です。

1.ある~ 晴れた~ 昼下がり~ 市場へ続く道~

  荷馬車~が ゴトゴト~  子牛を乗せ~てゆく~

  かわい~ 子牛 ~売られてゆ~くよ 悲しそうな瞳で見ている~よ 

  ドナドナドーナドーナ 子牛を乗せ~て 

  ドナドナドーナドーナ 荷馬車が揺れる~

2.青い空 そよ~ぐ風~ つばめが飛び交う 

  荷馬車が市場へ子牛~を 乗せ~てゆく 

  もしも~ 翼が あったな~らば~

 楽しい牧場(まきば)に  帰れるものを 

  ドナドナドーナドーナ 子牛を乗せ~て 

  ドナドナドーナドーナ 荷馬車が揺れる~ ...

  Arthur Keveres and Teddi Schwaltzによる英語訳詞は次の通りです。

 (ジョー ン・バエズが唄ってたのは,これ↓かな?)

1. On a wagon bound for market there' s a calf with a mournful eye.

  High above him there's a swallow  

  Winging swiftly through the sky.  

  How the winds are laughing  they laugh with all their might 

    Laugh and laugh the whole day through.  

    And half the summer night.  

    Dona dona dona dona  

    Dona dona dona down   

    Dona dona dona dona  

    Dona dona dona don   

2."Stop camplaining" said the farmer  

  "Who told you the calf to be;  

    Why don't you have wings to fly away 

    Like the swallow so proud and free?" 

  3.Calves are easiliy bound and slaughtered  

    Never knowing the  reason why.  

    But whoever treasures freedom.  

    Like the swallow must learn to fly. 

 ※人がいかに「自分は善人である。」とか,「自分は善なる存在である。」とか「ゴキブリは害虫である。悪モノである。」とか主張しても,それは人間の勝手な言い分であって,,ゴキブリから見ると,「人間こそ害虫であり,悪者である。」というような善悪の価値観の逆転があります。

 西洋哲学や宗教では人間は特別で大切な存在であって,これらは人間の幸福,人間にとっての理想社会を追求することなどが目的という人間中心の考え方なのですが,東洋思想,仏教などでは人間は決して特別ではなく,弱肉教職の生物の輪廻の中にあって,次に生まれてくるときにはゴキクリかもしれないとかの考え方です。

 家畜の食肉牛や豚,そして鶏にとって人間はやがては自分たちを殺して食べる存在であり,育てたのちに殺して食べる殺し屋であって悪魔のようなものでしょう:

 もともと罪深き存在なのです。生きていくこと自体が他者を押しのけ罪を重ねていく存在なのです。

 せめて心だけでも他者には優しくありたいものです。 

PS:昨年は新型の豚インフルエンザ,今年は口蹄疫と毎年春先にはウィルス騒動でゴタゴタしています。  

 鎖国をしていた江戸時代までわが国では,家畜といえば労役に使用していたくらいで150年前までは食肉の習慣がなかった畜産後進国のせいなのか?対応が遅れているようです。  

 ただ,主食ではないので渦中の畜産農家を除けば,消費者は約15年前?の米不足てタイ米を輸入したようなパニックにはなってないようです。   

 

 

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2010年1月19日 (火)

浅川マキ。。。

 浅川マキ(67歳) 急死。。。私の青春の巨大な星が1つ天に召されました。

(2006年8/24の日記「 浅川マキ,山崎ハコ(暗い唄)  」参照)

       

                    合掌(チクショー)。。

 追悼曲:「別れ」  「セント・ジェームス医院」 「ハスリン・ダン」 

      「奇妙な果実」(ピアノ:山下洋輔(Billy Holiday「Strange Fruits」より)

      「ブルー・スピリット・ブルース

    

 

PS:しかし今金がないし昔3万円くらいで買った浅川マキのCD-BOX(10枚)をヤフーかなんかで売り飛ばしちゃおうかな。。?正直言って中期-後期の作品はほとんど聞かないし。。

  

 

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2009年11月 6日 (金)

本田美奈子さんの命日です。

 今日11月6日は生きていれば42歳のはずの「本田美奈子.」さん(本名:工藤美奈子さん)が,白血病のために38歳で亡くなった命日ですね。。。

(PS:マイミクの「みろ」さん誕生日の翌日ですね。)

 生きているうちに,彼女の演じるミュージカル:「ミス・サイゴン」を見たかったし,聴きたかったなあ。。

 (映画やTV番組だったら今でも鑑賞できるのにね。)

 最後に彼女がよく歌っていたらしい「Amaging Grace」は.私も好きだったこともあり,この賛美歌の英語歌詞をほぼ直訳して拙い訳詞を創ってみたこともありました。 (※2006年5/14の記事「 アメイジング・グレイス(我は主を知りぬ) 」)

 カラオケで1番だけはこの日本語で唄うこともよくありますが語呂は合っているようです。。

 「You Tube:本田美奈子:Amazing Grace」← クリックすると彼女の懐かしい映像と唄声が聞けます。(※著作権侵害で削除された模様)

     

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2008年12月24日 (水)

メサイアを聞く夜

 元々クリスマス・イブとかいってもいつも一人で寂しい夜ですがいつの頃からか仕事がオフのときはクリスチャンでもないのにヘンデルの「メサイア(Messiah;救世主(メシア)あるいはクリストゥス(キリスト;香油をそそがれる者)」を聞くようになりました。

 全曲だと2時間以上もかかるらしいですが私の所持しているCDは1枚だけで縮刷版?のようです。

 しかも大抵は退屈になっていつの間にか居眠りしてしまいます。

 (そういえばワグナー(W.R.Wagner)の「ニーベルングの指環(Der Ring des Niebelungen)」(例えば「ワルキューレの騎行(Die Walkure)」) なんかも長すぎるから全部は持ってないし全部を聞いたことないです。

 最近では音楽というと,酒飲んでカラオケを唄うくらいで,インストゥルメンタルが主体の音楽をじっくり聴こうというような心の余裕はめったにないですね。

 でも,実は音楽を聴くこと自体に癒しとか心を落ち着かせるものなどもあるのでしょうね。。

 例えば落馬して植物人間状態になった天才競馬騎手の福永洋一氏の治療に「アルビノーニのアダージョ(Adagio in G minor by Albinoni ) 」が使用されたという話を聞いたことがあります。)

 世間の行事といっても,正月や七夕など日本古来のものはともかく,クリスマスとかバレンタインとか毛唐ものはクリスチャン以外にとってはホテル,レストランとか,デパートや菓子業界などの商戦のためのイベントがメインであると心得ています。

 しかし,別に昔の私の亡父の口癖のように正月元旦でさえ「12月32日がナンボのモンじゃい。」と世を拗ねる必要もないので,私はそれなりにハイな気分で楽しめるものは楽しんでいます。

 でなぜか40歳くらいから,ここ20年くらいは音楽を聞く習慣ができて,クラシックである必要はないのですがクリスマス前後だとその関係の曲がメインですね。イブの夜に一人寂しく部屋にいるなら,「メサイア」ですし,もう少し明るい気持ちになるなら,チャイコフスキーの「くるみ割り人形」を聞くくらいでしょうか。

 年末が近づくとベートーヴェンの第九をいろいろな指揮者と歌手で何回か聞きます。

 世間を拗ねた天邪鬼の偏屈ジジィなのに,この趣味だけがなんで「右へ倣え」なんでしょうかねえ。。

 クラシック歌曲という意味ならクリスマスとか正月とか関係なく,ペールギュント(peer gynt)の中の「ソルヴェイグの歌」(ルシア・ポップ(Lucia Popp)←知らない?) ,

 あるいは,オペラ カルメン(Carmen)の中の「ミカエラのアリア(Micaela's Aria)」(キリテ・カナワ(Kiri Te Kanawa) , (ミレッラ・フレーニ(Mirella Freni)とか,大好きなものなどをゆったりとした気分で,色々な(メゾ)ソプラノ歌手の唄で,生で思いっ切り聞けたらいいなと思いますね。。

 クラシックの歌曲というと,普通ならシューベルト(F.P.Schubert)などを思いつくのでしょうが,私はクラシック自体ちょっと齧ったくらいで大して知らないので結構オペラ系のポピュラーな悲しい歌が好きです。

 オペラ トゥーランドット(turandot)の「誰も寝てはならぬ(Nessun Dorma)」とかもいいですね。パヴァロティ(Lucciano Pavarotti)など ,聴いてみて股間?が反応したものしか,また聴きたいとは思いません。

 (※参考までに,どちらかというとトリノ五輪の荒川静香がメインの映像。。)

 (あ,またインテリもどきのサロンぶった馬鹿な贅沢を言ってる。。貧乏人はクラシックじゃなくて悲しいカラード(colored)の歴史のこもったブルース(blues)だろう?)

PS:ところで敬愛する某キャバクラのマリア様はお元気だろうか?機会があったら元気なうちに子供集めてサンタもやりたい。。。← 愚か者よ。お前は今夜召される。。

 やはり寂しい夜だったので聞きました。CDはヘンデル(Handel)のオラトリオ(メサイア;Messiah)抜粋(highlights)でロンドン・フィル(London  phil.)演奏:指揮がカール・リヒター(Kahl.Richter)の1972年録音でした。ポピュラーなのはハーレルヤ,ハレルヤ,ハレルヤ,.. と連呼するところぐらいでしょうか?

 そのあと浅川マキの「前科者のクリスマス」 など聞いたりして寂しい夜は続くのでした。。

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2007年5月26日 (土)

ジャズライブ(やねせん)に行ってきました。

 以前2006年8月6日(日)の「花火大会」という記事で,その前日の土曜日に板橋の花火大会に行ったことを書きました。

 今日,5月26日(土)には,そのときに一緒に花火を見に行った巣鴨のスナック「花曜日」のママに誘われて,前から約束していたのですが,午後1時過ぎから5時頃まで,上野の不忍池にある野外音楽堂でジャズのライブを楽しみました。

  ライブは「やねせんJAZZ FESTIVAL」という名称でした。

  "やねせん"というのは,谷中,根津,千駄木の頭文字を取ったもので,その近辺にある酒や飲食の店やクリニックとかに所属しているらしい,数組のジャズのセミプロのグループが13時から1時間ずつ出演するという内容でした。

 ジャズに限らず音楽を生で聴くのは,ずいぶん久しぶりです。

 音楽でなく観劇であれば,昔は島氏との関連で新宿ゴールデン街の「ゲットー(Getto)」のマスターであった「高橋征男氏」の作,演出によるものを良くみていました。

 つい数年前も「草薙良一氏」が主演の舞台を新橋で見ました。

 また,かなり昔には西武線の新桜台駅の近くだったかにあった,「麿赤児(まろあかじ)氏」が主催の裸に白塗りで踊る舞踏集団の「大駱駝鑑」の公演を何度も見に行きましたね。

 でも、音楽のライブについては私自身がメジャー志向ではないこともあるし,例えばオペラは好きなんですが,行きたいと思っても入場料が高額だし,規模の小さいライブ公演については積極的に行こうという気が起きなくて,なかなか見に行く機会がありませんでした。

 今回のライブは,私は別に耳は肥えていませんが,総じて素人が聴いても下手なプロはだしの,かなりレベルの高い内容だと思いました。

 大体のグループは,インストゥルメンタルのみで,スウィング系の演奏が中心であり,メロディ-のはっきりした素人受けしそうな演目が多かったようです。

 中に,1グループだけ女性ボーカルがいて,やはりわかり安いバラードが中心の内容でした。

 アランフェスのアレンジとか,ボサノバとかを含んだ,明るい内容ばかりでしたから,私の好みのブルース系とはちょっと違うかな?とは思いましたが,それなりに楽しめました。

 特にベースは前から生で聴きたかったので,良かったです。

 マッキントッシュのアンプなどを使っていたせいもあるでしょうが,オーディオでベースを聴くと,大体低音が出すぎてブーミーな感じがあり,これは演奏とは違うといつも不満を持っていましたが,生演奏を聴くと正に描いていたイメージ通りで音が澄んでおり,オーディオのブーミーな再生が忠実なものではない。ということを再確認しました。

 やはり,生のベースはいいですねえ,中の一人がチェロかヴァイオリンのように弓で弾くのを見ましたが,これははじめて見ました。

 意外といい音が出ますね,驚きました。

 ピアノとか管楽器とかは生でなくても,それなりの音は聴けますが、ベースとかパーカッションとかは生が格別です。ドラムも迫力があって音が澄んでいました。

 ところでジャズでピアノフォルテを聴くとピアノが弦楽器であることを改めて思い知らされますね。

 とても天気が良く風もあったので,夕方西日が当たって暑く感じるまではとても快適で,ジャズは「子守唄」としては最適なようで,ワインを飲みながらということもあったのでしょうが,何度か居眠りを繰り返していたようです。

 真ん中の方の席は招待席で座れなかったので,私達はカブリツキで左側のスピーカーのすぐそばの席にいました。

 こんなに近くてもさほどうるさく感じなかったのは,室内と違って野外であったせいか,それとも演者が上手で耳に心地よかったせいなのでしょうか。

 野外音楽堂といえば,昔,学生時代に70年安保関連のデモに参加するため私の通うS大学のあるS駅から800円の運賃で国鉄の各駅停車に乗って東京まで行き,日比谷の野外音楽堂での集会によく参加していたのを思い出します。

 当時の日比谷野外音楽堂は,あまりキレイではありませんでしたが今もそうなのでしょうか?それに比べると,不忍池野外音楽堂は屋根もあるし雲泥の差を感じました。

 また,やねせんの1つ千駄木もなつかしいです。

 S大学から東大の大学院に数名が入学したのですが (私ではありません ),そのうちの3名は当時の私の親友でした。

 そして,そのうちの2名はこの千駄木周辺に住んでいました。

 その1人はH君で,彼は確か地球物理学の竹内均氏の研究室にいました。

 彼は大学生時代には数少ない同じクラスの私の同志の1人で,S大:P共闘(物理学科共闘会議)の一員でした。(35人くらいいた物理学科の同学年で当時いわゆる「暴力学生と呼ばれていた反日共系の異端者」は私も含めてほんの4~5名くらいでしたね。)

 P共闘は当時,デモ隊の最前列を任された最強の武闘派だったのですが,物理など勉強の話をしていることも多かったので,「宿題共闘か?」と揶揄されたこともありました。

 物理学科の学生が物理の話をしていると白い眼で見られる時代だったのですから,今の学生から見るとかなり違和感を感じるでしょうが,当時はそれが普通でしたし,そもそも共闘会議の前にP=Physics=物理学などという名称を入れていたのも白眼視される原因の1つでした。

 そういえば,やはり同じクラスにいた同志の1人で,群馬の前橋だったかの出身のS君は顔は無邪気でかわいい感じだったのに,どこか頭のタガがはずれていたようで,やることは全く無茶苦茶でしたから,当時はかなり無茶な方だった私もついていけませんでした。

 学内集会の最中に,校舎の屋上からテープ代わりにトイレットペーパーを数本垂らしたり,市内での普通のデモ行進の最中に一人だけ竹竿を持って県警に突撃して捕まったりという予定外の行動をしていました。

 彼とマージャンを囲むと,積み木のように暗刻や順子は縦に3枚重ね,対子は縦に2枚重ねという感じで並べるので,だいたい手がわかってしまうというおバカなゲーム内容でした。

 彼は精神病院に入退院を繰り返していましたが,噂によると大学に8年いて結局卒業できなかったらしいです。彼のお父さんは彼を心配してよくS市に来て,いろいろと話をしたものでした。

 話を戻しますが,千駄木に住んでいた,もう1人の友達K君はかなり変人で政治思想的には当時はむしろ珍しいノンポリでした。専門に関しては物理学から,かなり畠の違う分子生物学に転向し,「ホヤ」を解剖したりしていたようです。

 忘れられないのは,政治思想的には日共系で私とは相反していたのですが,それでも私とは親友関係で,私が東京に就職してからも,まだ東大大学院の博士課程にいて,三鷹だったかの寮に住んでおり,ときどき新宿などで落ち合って映画を見たり食事をしたりしていたT君です。

 彼は愛媛県の大洲高校の出身で専門はプラズマ物理でしたが,結局は夭折してしまいました。

 晩年は夜中に寮の壁をよじ登って落ちて骨折したり,「四谷駅の近くですれ違う反対向きの電車の一方から他方へ瞬間移動した。」などということなどを全く普通の口調で述べたりして,いろいろと奇行が目立っていました。

 いろんなストレスが原因で精神病か神経症にかかり,それがひどくなっていたようです。

 ついには,寮を出て埼玉の方に下宿して風の噂で非常勤の高校教師をしていたとも聞きましたが,部屋の入り口に未読の新聞がたまりすぎていたので,不審に思った大家さんか誰かが部屋を開けてみたら,変死していたそうです。

 自殺かも知れませんが,事件ではなかったということなので,あまり詮索はされず死因は不明です。

 彼が以前から自分の博士論文に関わる研究テーマと同じテーマで研究をしていた他人(外国の論文らしい)との確執で悩んでいるのは少しは知っていましたが,私はそんな問題では神経症などにはかからない性格なので共感することはできず,理解はできませんでした。

 彼の場合は,他の世界を知らないこともあり,少し真面目過ぎたんでしょうね。

 (残酷映画が好きで,新宿で「徳川牛裂きの刑」という映画に付き合った直後に,海老天丼を食べに誘われたのにはちょっと閉口しました。)

 私も,今は長年共生してはいるけれど,もうほとんど症状は出ないうつ病の,かなりひどかった初期のトラウマのせいで親友どころか友達もいないし,未だに友達を作ることには抵抗があってできませんが,20代のころはまだ親友がいたんだなあとジャズを聴きながら,なつかしく思い出していました。

 かなり,脱線してしまいました。今日はこれで終わります。

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2006年11月10日 (金)

シャノンのサンプリング定理

 昨今はアナログ機器のデジタル化が進んでいますが,いくら細かくデジタル化しても結局はアナログを完全に再現することはできないのではないかと思います。

 

 集合の濃度という意味では,いくら稠密な集合であっても高々可算個のデータで連続無限を表現することは不可能ではないかと感じることはよくあります。

 この感覚とは別に"周波数の大きさに上限があるなら,時間的に連続な信号も上限の2倍以上の個数のサンプルがあれば再現(復元)可能である。"というShannon(シャノン)のサンプリング定理があります。

 

 以下では,それを説明してみようと思います。

 まず,準備として一般に関数f(x)のFourier変換:(f)を,

(f)≡F(ω)≡∫-∞f(x)exp(-iωx)dxで定義します。

 

 このとき,逆変換は,f(x)=[1/(2π)]-∞(ω) exp(iωx)dωで与えられます。

また,周期がTの周期的デルタ関数:δT(x)を,

δT(x)≡∑-∞δ(x-nT)で定義します。

このとき,δT(x)のFourier変換:(δT)がやはり周期的デルタ関数になることがわかります。

 

すなわち,δT(x)は周期Tの周期関数なので,これをFourier級数に展開すると,δT(x)=(1/T)∑-∞exp[i(2nπx/T)]となります。

 

そこで,(δT)=(1/T)-∞-∞[exp{-ix(ω-2nπ/T)}]dx(2π/T)-∞δ(ω-2nπ/T)と書けるからですね。

(t)を帯域を制限された信号であるとします。

すなわち,(ω)≡(f)において,|ω|>ω1のときはF(ω)=0

であるとします。

 

例えば,音楽などでは人間の耳には,"周波数f=ω/(2π)が20kHz前後より大きい音=非常に高い音(超音波と呼ばれ犬など他の動物には聞こえる音もあります)"は聞こえません7。

 

そこで,実質的にそれより大きい周波数部分は必要ないと見なされて,CDでは22.05kHzより大きい周波数の信号はカットされています。

ここで,ある時間的周期Tごとにこの信号(t)をサンプリングしたと考えると,サンプリングした信号をf(nT)として,全てのサンプル信号はfT(t)≡-∞(nT)δ(t-nT)=f(t)δT(t)と表現できます。

これをFourier変換すると,(fT(t))=[fδT]

[f(t)]*[δT(t)]となります。

 

最右辺の'*'は"たたみこみ(convolution)"を示しています。

 

そこで,(fT)=(2π/T)F(ω)*{-∞δ(ω-2nπ/T)}

(2π/T){-∞(ω-2nπ/T)}となります。

もしも,T(t)のFourier変換(fT)の周期(2π/T)が,周波数の幅である2ω1よりも大きい:(2π/T)>2ω1 or T<(π/ω1)なら,

 

1つ1つの帯域幅を持つ信号:(ω-2nπ/T)のゼロでない帯域:-ω1<(ω-2nπ/T)<ω1は決して重なることがないわけです。

  

そこで,元の信号の全体であるF(ω)が周期的に現われます。

 

f(t)は1周期分のFourier変換から逆変換により完全に決定できます。

具体的には,(fT)は周期(2π/T)の周期関数なのでFourier級数に展開できて,(fT)=(2π/T){-∞(ω-2nπ/T)}=-∞n exp(inTω);cn =∫-π/Tπ/TF(ω)exp(-inTω)dω=Tf(-nT)です。

 

なぜなら,F(ω)は積分区間の外ではゼロなので積分区間を(-∞,∞)に拡張しても同じだからです。

そこで,(fT)=-∞(nT)exp(-inTω)であり,左辺は -π/T≦ω≦π/TではF(ω)に等しいので,

 

結局のところ,帯域内ではF(ω)=∑-∞(nT)exp(-inTω)と展開されます。

 

これの逆変換により,元の連続信号f(t)が具体的に,

f(t)=∑-∞[f(nT)sin{π(t/T-n)}/{π(t/T-n)}]

という形で完全に得られます。

 

かくして,全信号は原理的にはサンプル信号(nT)だけで復元できることになります。

 

これを,"Shannonのサンプリング定理"と言います。

 

したがって,例えばCDの帯域が22.05 kHzだとすると,サンプリングには44.1kHzのデータがあれば十分ということになりますね。

つまり,帯域制限があるときには何らかの補間法に頼ることなく各時刻の各周波数ごとの振幅(大きさ)が計算によって復元できます。

 

つまり,どんな楽器のどんな音色やそれらの合奏であろうと,音の帯域周波数の2倍のデータをある場所でサンプルしておけば,その場所での全楽器からの音を原理的には完全に再現できるというわけです。

ただし,これらを本当に忠実に行なうのは結構むずかしい問題があると思われます。

 

これらの精度は,実際に復元演算を行なうデジタルコンピュータのチップを含むであろうDAコンバータ,録音機器,再生機器の性能にかかっており,

 

そうしたことを行なうプロセスでは,必然的にノイズやエラーを伴なうからです。

 

また,実はカットした帯域外の人間の耳には聞こえないはずの音が弾性振動の波として違った作用を人体に及ぼす結果として,人間の快,不快の感覚に関与しているかも知れません。

 

参考文献;松下泰雄 著「フーリエ解析」(培風館)

 

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2006年8月24日 (木)

浅川マキ,山崎ハコ(暗い唄)

 私が昔から好きな女性歌手は,なぜか一般大衆から暗い唄を唄うといわれています。

 大学1年の頃(1969年),初めて聴いた浅川マキの唄の印象は強烈でした。

       

 それ以来,私は例によって若気の至りを引きずって,昔のままの初期の浅川マキの唄に今でも惚れていて,今ではCD化されたものをよく聞きます。

 近藤等則らとのセッションによる前衛的な方向へ移った後の曲も全集という形で出たセットの中にあるので所持はしていますが,どうも好きになれず,それはほとんど聴いていません。

 私は,やはり,初期の唄が好きです。

 最も好きなのは「ちっちゃなときから」で,その次は「ブルー・スピリット・ブルース」ですが,その他,有名な「かもめ」や「少年」,「ガソリン・アレイ」,「前科者のクリスマス」,「雪の海」,「花いちもんめ」,「めくら花」,「セントジェームス医院」など好きな曲は枚挙にいとまがありません。

 彼女の魅力は,その声の独特な響きとツヤもそうですが,マキ自身や寺山修司氏らによる歌詞のモラルを無視したような部分に共感を感じるところにもあると思います。

 たとえば,「私が娼婦になったならいつでもドアは開けておく,海からツバメが来るように(私が娼婦になったなら)」とか,「私が着いたのはニューオリンズの朝日楼という名の女郎屋だった。(朝日のあたる家)」とか,「おいらが恋した女は港町のあばずれ,いつもドアの前で着替えして男達の気をひく浮気女(かもめ)」とか,それぞれの曲にかならずそうしたフレーズがあります。

 1960~70年代の「イージー・ライダー」の時代のアメリカで「ビッチ(牝犬)」と蔑まれていた「アウトサイダーのあばずれ女たち」に助けられて生き延びてゆく,陵辱され殺された恋人の復讐のためにアメリカ本土に渡ったお尋ね者の元オリンピック代表アマチュアボクサ-:暮海猛夫(くれみたけお)(漫画「I・飢男(アイウエオ)(小池一夫・池上遼一)」に通ずるものを感じたりもします。

 小池一夫といえばそのヒット作「子連れ狼」もお尋ね者が主人公であり,反権力的=反モラル的な傾向が強いものが多いと思います。

 また浅川マキは,山下洋輔のアレンジで,ジャズ・ピアノのインストゥルメンタルがメインですけれど,ビリー・ホリディ(Billie Holiday)の歌唱曲「奇妙な果実(strange fruits)」をもカバーしています。

 これも衝撃的な歌詞です。

 「南部の木に奇妙な(黒い)果実がなるという。」で始まり「black body is swinging in southern breeze」(黒い実(体)が南部のそよ風になびいている(スウィングしている))と続いていきます。

 コラボレーションでは,つのだひろ とのデュエットで「それはスポットライトではない」というのもあったと思います。

 もう1回挙げますが,LPにしかないと思う「ブルー・スピリット・ブルース」,は珠玉の名曲ですね。

 ライブでは泉谷しげるの飛び入りのギターもありました。しかし,聴いた曲でいちばん暗いと思ったのは「さかみち」という唄だと思いますね。

 学生運動が盛んだったその暗い時代に,男性シンガーで一見明るく彼女とは対照的に見える岡林信康も好きでしたが,彼も実は暗いものをわざと明るく唄っていたに過ぎません。

 有名な「山谷ブルース」の最後の部分,「働く俺達の世の中がきっと,きっと来るさそのうちに」というフレーズは陳腐だと思って昔は嫌いでしたが,やがてそれは反歌であり,彼自身の唄うものを聴くと「そんな世の中など決して来ない」という哀しい響きを感じるようになりました。

 彼の意に反して日本共産党民青の愛唱曲になってしまった「友よ」という唄もあります。「夜明けは近い」というところが気に入られたのでしょうが,これも実は反歌ですね。

 ここは大勢で合唱するようなものではなくて,実は「夜明けは遠い,来ない,決して来ない。」という本当は哀しいフレーズなのですがね。。。。

 彼の曲の中で最も暗いと思うのは被差別部落の靴職人の女の子を想定したと思われる「チューリップのアップリケ」です。

      

 カラオケではなかなかない曲なのですが,数年前,江戸川橋の「サンドール」(現在は「神楽坂」にあります)というスナックで唄ったときに,見知らぬ若い女性の客にほめられ,代わりに「ワールド・アパート(World apart)」という曲を唄っていただきました。

 これは,私がLDで見たことがある南アフリカのアパルトヘイト(Apartheid)の時代を描いた映画「ワールド・アパート」の主題歌だったらしいのですが,私の記憶にはなかった曲です。

 ,「チューリップのアップリケは唄うと,ときどき泣いてしまう唄ですが,その他に泣ける唄はジャニス・ジョプリン(Janis Joplin)の「ミー・アンド・ボビー・マギー(Me And Bobby MacGee)」くらいですかね。

 そうそう岡林の部落差別に関係した歌詞の唄としては,「チューリップのアップリケ」以外に「手紙」というのがありました。これもほろりと来る唄ですね。。

 話は脱線してしまいましたが,それから何年も経って,東京に就職したとき(1977年)に同期の友達に聴かせてもらったLPレコード「山崎ハコ・ファースト・ライブ」で,またまた強烈な衝撃を受けました。

          

 それは「ハーモニカ吹きの男」から始まるLPですが特に最後の「向かい風」が絶品で「走れ,走れ,走れ,走れ,生きてる証拠にー」というのを聴くと本当に走りたくなってしまいます。

 このLPは後になって中古で入手して永久保存のためDATに記録してときどき自身が「暗くなるために」聴いています。

 山崎ハコは自身の頭の中のイメージを,彼女のソプラノで独特のスキャットに乗せて叫ぶように,そのまま表現する才能があるようで感心します。

 また歌詞でも,例えばララバイというのは子守唄という意味ですが,日本人ならグッバイとかバイバイとか別れ言葉のイメージを浮かべる響きを持っていると感じるのではないでしょうか。

 彼女はそうした韻(いん)を,その雰囲気のままに盛り込んでゆくように歌詞を作っていく,と感じました。

 また大分の日田の生まれで九州弁はピッタリときます。

 その後,テープやCDも集めましたが最も「暗い」と感じたのは「ダージリン」という唄ですね。

 「雨上がりの朝,いつもの道をスニーカーの爪先を見つめながら歩くのさ」とダージリンを飲みに喫茶店へ向かうのですが,こんなフレーズは普通では浮かんできませんね。なんて「暗い」のでしょうか? 

 内容が暗くてモラルに反するものとしては「兄妹(きょうだい)心中」という哀しい曲もあります。

 一般にヒットした曲は五木廣之作詞の「織江の唄」だけで,これは映画「青春の門」の主題歌です。カラオケではこれと「望郷」,「気分を変えて」(←香坂みゆきもカバーしています。)くらいしか見たことがありません。

 ほかに「地獄(心だけ愛して)」というのも映画の主題歌だったと思います。

 古い映画で確か若いときの野川由美子が主人公で中国の前線での日本人の従軍慰安婦の前途に何の希望もない地獄のような生活を描いたものを昔深夜に見たような気がします。(※これは私の誤りらしいです。)

 とりとめがないのでこれで終わります。暗い気分になりたくなったら,こうした曲を聴くのがいちばんですね。

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2006年5月14日 (日)

アメイジング・グレイス(我は主をしりぬ)(作詞)

 今は亡き本田美奈子も歌った「アメイジング・グレイス(Amazing Grace)」,賛美歌でありゴスペル(黒人霊歌)でありアメリカ第2の国歌とも言われるこの曲の訳詞を作ってみてくれと,行き付けの和風スナック「けやき」のママに頼まれたので,拙い訳詞をつけてみました。

 (私は,昔高田馬場の将棋道場に通っていた頃,帰りに高田馬場駅前の店で試聴して声に感銘を受けて買ったLeAnn RimesのCDアルバム中の「Amazing Grace」を普通は聴いています。) 

 現代口語ではむずかしかったので文語調で詞をつけてみました。

     Amazing  Grace(我は主をしりぬ)

1.      Amazing Grace, how sweet the sound

      素晴らしきー主のめぐみー甘きーしらべー

      That saved a wretch like me

      落ちぶれしー我をー救いー

       I once was lost but now I'm found

      迷いしときにー我をー導きー

      Was blind but now I see

       盲(めし)いし我にー光明(ひかり)を与えぬー

 2.   'Twas Grace that taught my heart to fear

       主はー我が心にー恐れを教えー

      And Grace my fears relieved

       恐れしーこの身をー救いぬー

      How precious did that Grace appear

      なんとー尊きー主のめぐみー

      The hour I first believed

      我はー主をー識(し)りぬー

3.    Through many dangers,toils and snares

      艱難(かんなん),辛苦,誘惑ーあまたー

      I have already come

       我はー乗り越えー識(し)りぬー

      'Tis Grace have brought me safe thus far

      安らけきー道をー示しし主はー

      And Grace will lead me home

      永遠(とわ)にー我をー導かんー 

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