015 小説・詩・評論

2011年12月 3日 (土)

宮部みゆき「火車」読了

 11月6日にふとした動機で読み始めたちょっと昔の宮部みゆきの小説「火車」を昨日ほぼ1ヶ月で読み終えました。

(※2011年11/6の記事「アルプスの少女ハイジ。。ほか日常」参照)

      

 何しろ,1日約10分平均の行きの通勤電車の中で,ゆっくり座れるときだけしか読まなかったので,1ヶ月もかかったのでした。

 病院に入院でもしてて他にやることもなく諸々の誘惑もなければ恐らく数時間で読了したでしょうし,昔のように老眼鏡に頼ることもなく読書に対してすぐ疲れたり飽きたりしない頃ならのめりこんでスグ読み終えたでしょうね。

 逆に途中で投げ出さず1ヶ月も根気よく読み続けたのは内容が興味深かったからです。

 少しネタバラシですが,内容はまさに「火の車」で,借金で一家離散とかの末に債務取立てから逃げ回るために事件を起こすという身につまされる話でした。

 少し前に読んだ「理由(わけ)」(直木賞受賞作)と同じく,宮部みゆきのこの1980年代から1990年代の頃を舞台にした小説はローンや債務による悲劇がテーマとなっています。

 Amazonでの読者クチコミにもあるように個人情報保護法以前でインターネットや携帯文化もまだ今ほどではなく悪質な金融業者の取り締まりや債務超過に対する過剰な取立てに対抗する自己破産等の法的な対抗手段などの情報も今ほど周知されてない時代特有の悲劇かな?と思いました。

 しかし近年のリーマンショックなどもローン被害ですし,米国,欧州も含めた構造的不況を見るに付け,私のように被害が及ぶ直接の係累も無く,ある意味では「別に殺されてもいいや」というくらいの覚悟があると自負していてケツまくって開き直るような"したたかな人間"でないなら,

 表面化はせずとも,姿を変えて隠然とした形でこうした悲劇は未だ連綿と続いているという気がします。

PS:昨日は職場の帰りに,ある女性から「相談事があるから」ということで誘われて,岩本町で2件お茶をした後,最後は巣鴨の居酒屋[魚民」で21時半頃まで食事兼お酒をご一緒しました。

 相談事には大してお役に立てたとも思えないのに居酒屋の代金はオゴってもらいました。イヤ,自分の分くらい支払えるお金はあったのですが。。。

(※昔は女性と1対1で飲食して相手に払わせたことなどは皆無でしたが。。)

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2009年3月 8日 (日)

東野圭吾を読む

 なんだかんだ言っても,去年のゴールデンウィークに本屋の店頭に平積みしてあった「流星の絆」というのをつい買ってしまって読んでから東野圭吾氏の作品を昨日で6冊目を読み終わりました。

 「流星の絆」の次が「宿命」,そして長編だったので一気には読み通せなかった「白夜行」,それから「手紙」,「秘密」,昨日読んだのが「分身」です。一応,次に読む予定で「幻夜」というのもストックしてあります。

 去年の5月より前から東野氏の名前だけは知っていましたが,小説とか映画とかベストセラーはめったに観たり読んだりしないという天邪鬼な傾向があるので,何かのきっかけがないと予告編か紹介の書評くらいで薀蓄としての知識は仕入れても,実際に本編を観たり読んだりはしませんが,今回はちょっとはまったみたいです。

 「流星の絆」を読んだ頃はちょっと科学的要素が入っているのが他と区別される特徴であるとしても,何かの事件があって警察や名探偵ではないけれど主人公の推理があって,最後はお定まりのドンデン返しがあるというの普通のパターンの推理小説かなという程度の認識でした。

 まだ6冊目ですが著者は必ずしも推理小説であるというジャンルを意識してなくて,たとえ殺人事件などがあっても単にその解決という目的の小説ではなくテーマは別のところにあるという推理小説をやや超越した感覚の読み物だなという認識に変わりました。

 まあ,書評は私の趣味ではないので他の方々に任せるとして,若い頃と違って目は老眼になっているし,悲しいことですが深刻なノイローゼになるほどの感性も鈍って少しのことでは感情が動かなくなったので一気に持続的に読む力は衰えましたし,まだテレビもなかったガキの頃の時代と違って色々な他の誘惑も多いのですが,それにしても,書くスピードよりも読む方のスピードの方がはるかに速いので例によって飽きなければそのうち著者の書いたものを全て読んで,追い越し逆に新しいものが出るのを待つことになるでしょうね。

 (イヤ,明治よりももっと昔はテレビ,ラジオもなく本も少なく電気もないから夜はほぼ真っ暗で冬は布団に入らねば寒いというわけで子づくりくらいしか趣味ができないなあとまたまたスケベな想像をしてしまいました。

 私が昔小学校に入って5年生になるまでのガキの頃には,まだテレビもなければ電話もなかった時代ですから,西岸良平氏の「三丁目の夕日」状態で学校から帰ってからの余暇の選択肢は,外で友達と遊ぶとか本を読むといってもあまり裕福でないなら教科書でさえ貴重な情報源だったので必然的に勉強をするのも少ない選択肢の1つでした。

 今の子供は幸か不幸か生まれたときからコンピュータゲームや携帯などもあるのが当たり前という時代ですからその父母や祖父母の時代とは環境がかなり違います。

 近頃の若い者は。。といっても,時代がかなり違う子供たちは自分が経験したことの全くない子供時代を過ごしているということを考慮しなければ,いけないでしょうね。はは。。また脱線している。。)

 私は熱しやすく醒めやすい性格で,飽きっぽいので趣味といってもよく目移りがするのですが,小説に限らず1つのことに熱中すると体力的限界があれば別ですが受動的な趣味であればとことんのめりこんで追求してしまうという偏執狂のようなところがあります。

 しかも,これはダメとか,これだけは受け付けないとかいう食わず嫌いのタブーとかモラルのようなものも,同年代のジジィよりも少ないようですから見境なしで困ったもんです。

 そういえば,今一番はまっている趣味は正にブログを書くことだったりします。

 小説を書く方が趣味だったら,ひょっとしたらお金になることもあるかもしれないけれど,残念ながらこちらは読むのが専門です。

 私は,フィクションを書く才能はないしその努力をするのも面倒くさいし,ノーべル賞などと同じく,少数を除いて,お金儲けが目的であれば,これはかなり非効率的な方法ですね。

 私の場合,物理,数学なども含めこれらが全然毒にも薬にもならないような趣味ばかりなんですね。まあ,貧乏なくせにオボッチャンということです。

 空腹であっても趣味に没頭できるくらいゼイタクな野郎なんですね。

PS:昨晩は金もないし「分身」を読み終わり,まだ残っていたカレーを食べて野球でも見るかと思っていたところへ,ピンポンと鳴るので出たら挨拶くらいしかしたことのない隣のMさん夫婦がいて,何故かお2人とも完全防寒の衣装で,私より2回りくらい年下のご主人が,私を拝むようなポーズだったので何事かと思ったら「女房が財布落としたので3千円貸してほしい」と言われました。

 しかし,あいにく私の財布の中を見ると千円と200円くらいの小銭しかなくて,しょうがないから「千円しかないけど」と言って千円を貸しました。

 カードでも使えれば,おろしてくればいいので,もう少しあったのですが全然でこちらが借りたいくらいだったし今は金がないので,どこか行きつけの飲み屋でも開いてたらそこでいくらか借りてきて貸してあげようと思って出かけたのですが,まだ時間が早く目当ての店は開いていませんでした。

 あ,そうだ。。「若大将」ならマスターはサッカーや野球好きなのにテレビアンテナなくてカラオケ用のために,大きなチュ-ナーつきのモニターはあるのにそれはもっぱらカラオケ専用だということに思い当たりました。

 普通は早い時間には客もいないけど,マスターだけの場合でも観たい野球やサッカーは今まではラジオで聞いたり,店終わって帰宅してから録画しておいたビデオなどで見ていたらしいと聞いていましたが,偶々私の手元に以前通信販売で買って,今は不要になったパソコンなしで使えるワンセグチューナーを持っていたのを思い出しました。

 そこで日本対韓国の野球が始まる頃に,店が開くはずなので,行ってセッティングしてそのチューナーをあげる代わりに少しだけお金を借りようと思って行ったのが運の付きでした。

 いつものオッパイねえちゃんにつかまってしまいました。午後4時からどこかで飲んできたということで既にかなりできあがっていました。

 ちょっと1杯だけというわけで,セットして他に連れの男の客もいて,テレビが見れるようになった後に,もう1人客が来て,みんなで楽しくワイワイ観戦していたら大量点差になろうとしていたころから,オッパイちゃんに「カラオケ唄いたい」とダダをこねられ,男たちが反対すると「他所で唄う」と言い出したので「悪いけど200円しかないしね。」。というと「あんたのツケでもいいじゃないか」ということでスケベ心もあり2人で出ていきました。

 最初つれていった店は,あいにくカラオケ故障でしたが客が男ばかり6人いて大歓迎でした。

 次の店では他に男の客2人がいて何故かママも大喜びでしたが,何曲か唄った後に「次に行こう」とか言われて都合4件まわりました。

 後の2件は入るとすぐ断られました。どうも経営者の中には,彼女のよくない噂を知っている人もいたようです。

 (私は,どうせ口だけで,酔ったらオッパイを平気で見せるけれど内面はオクテな女で結婚か同棲かは知らないが旦那がいて,彼ひとすじだとずーっと思っていましたが。)

 イヤぁ,私は失なうものは何もないけれど,この女性を連れて歩くと私自身が出入り禁止になる可能性もあるなあ。。と思いました。

 結局,1時間余りで元の店に帰りましたが「あんたのほうが見栄で行きつけの店に連れていったんでしょう?」と図星発言。。

 いや。。ここら界隈は女性同伴で行ったことはないので,それもあるけれど,両刃の剣でしょうが。。。

 その上,「私がこっそり1万円払ったからあとで返せ」とか言われたけれど,ウソだと思ったので「後でカラダで払うよ」とか冗談言ってお茶を濁したりしました。。というわけで初期の目的忘れて午前様でした。

 (昔,新宿2丁目で,"よしおちゃん"に同じ冗談をやったら,本当に「カラダで払え」といわれてアセリました。。冗談だったけど。。) 

 懲りないねえ。。でも女つきで(ツケが少しだけ増えたけど)ほぼタダ酒だったから。。ま,いっか。。

 「若大将」のマスターも次サッカーのバーレーン戦が見られると喜んでたことだし。。

 でも隣の部屋のご夫婦は千円だけで大丈夫でしょうか?

 私の方は,持ち金がゼロでも,2週間くらいは平気で大丈夫なんですがね。。。

 (しかし体重72キロ(82キロ?)で,あびせ倒しをくらって,肘を擦りむいたとか怒ってたけど,私というクッションがなかったら頭打ってたかもしれない。。

 イツモイツモ,重い.。。自分で起きろよ。。こちらが心臓手術して障がい者だって正直に言ってるのも見かけで判断して信じてないんだろうね。

 私元気なのは酒飲んでるときだけなのに。。悪酔いにも限度あるだろ。。

 実は,うれしいけど。。)

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2008年11月27日 (木)

「手紙」(東野圭吾)慟哭した。

 いやあ,まいった。。感性は鈍感になり少しのことでは喜怒哀楽が起きない老いて乾いている心なのに何故か涙が止まらなかった。

 映画を見た後に流す涙とも異質なものだった。

 これは推理小説でも犯罪小説でもない。。人間社会とはそういうものだと思い知らされる物語だった。。。現実に近いのであろう。。。

 テレビドラマなどでは,殺人犯などが捕まっても,服役して出てくればまた第二の人生があるから頑張れよというメッセージが流れることが多い,

 非情報社会の時代劇などの時代背景ならそうかもしれない。。。。

 しかし,この小説は殺人者の弟=近親者でさえ,そうなのだから,当人が何もなかったごとく平穏な生活を送れるはずもないというのが本当のところだということを思い知らせるような内容だった。

 本当に時間が解決するのだろうか?

 昔はいくら社会差別に反対と唱えている人でも,例えば愛娘が差別されている当事者と結婚するかもしれない状況になると反対するようじゃ,社会差別に反対というのは実はポーズだけの汚い野郎だ。。

 とか単純に考えていた時期もありました。

 しかし,実は当人には差別意識がなくても,世間にそれがあって直ちには解消できない状況なら,ミスミス自分の娘が不幸にさらされることがわかっていて嫁がせる親もないだろうと言う気持ちもわかるようになりました。

 最初,「宿命」,「白夜」を読んだ後なので,シリーズとして「秘密」というのがあるらしいと知って近くの本屋で探していたがなかったので,まあいいやと「手紙」を買ったのですが,最近になく読み始めると一気に最後までいってしまいました。

 いや,本当にフィクションなのだろうか?

 もちろん取材などもやるのでしょうが,この「手紙」は実際に経験したものでなければ書けないのじゃないかとさえ思いました。

 いいものを読ませてもらいました。ありがとうございました。。書評なんておこがましいですね。。

PS;かつて「靖国参拝」関連の記事で,我々戦争に参加してないものが60年以上前に祖父母や親の世代の行なったことの尻拭いをするのは仕方ないということの根拠として,

 肉親が凶悪な殺人などを起こしたときには理不尽だとは承知していてそれを肯定するわけじゃないけれど,その犯罪には無垢な近親者も普通の暮らしをできるはずがない云々のことを無感動に軽い気持ちで書きました。

 まあ,侵略戦争などの国家犯罪と,個人の犯罪との差異は歴然としていますがね。。。(いわゆるみんなでやるなら恐くはない。。。)

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2008年11月10日 (月)

白夜行(東野圭吾)

 東野圭吾については,以前は人気作家であることさえも知らなかったのですが,今年の4月末,偶々ゴールデンウィークだから何か1冊くらい娯楽的な小説でも読もうかと思って近くの書店に平積みにしてあった「流星の絆」という小説を何気なく買って読んだのが初めてでした。

 それについては,2007年5月9日のブログ記事「流星の絆(東野圭吾)」に書きましたが結末にやや不満が残りました。 

 しかし,それをきっかけにしてもっと前の作品も読もうという気になりました。

 次には,2007年9月22日に「宿命」という小説を読んで完成度に感心した。と書きました。(「9/22 宿命(東野圭吾) 」参照)l 

 で,今回も閑はあるけど金がなく,間食が好きで買い物中毒なのに,そうしたことは何もできないしので,昔買って読みかけていたけど,物語が終わるまで十何年も経過し場面と登場人物も多様すぎて途中でモチベーションを失いかけていた「白夜行」を持ち出してきて,一気に最後まで読みました。

 最後の方で終わりが想像できたので読み切れました。

 整合性は取れているし,ネタバレになるかもしれませんが殺された人間の嗜好が私の変態趣味に近いというのもありましたが,何か「宿命」と似た匂いを感じました。

 人生が幼い頃のトラウマに支配されていくというのは「流星の絆」もそうですから作者自身のテーマなのでしょうか?

 長編なので冗長になるのは仕方ないと思いましたが,伏線のような意味では不必要なものはないという感じではあります。

 プロットとしては伝奇物ではないけど何かそういうものを感じました。

 もう1つか2つ,このラインに乗った彼の小説があるらしいですね。

 ところで,小説を読んではいませんが,丁度,「探偵ガリレオ」とか「容疑者Xの献身」とかに続いて,観てはいませんが「流星の絆」もドラマになって放映されているようで,東野作品は最近ブームなようですね。

 そういえば,学生時代に読んだ野坂昭如の「火垂るの墓」も,アニメになったり実写になっているし,

 食わず嫌いだった韓国映画も「僕の彼女を。。。」という映画のDVDを観てチョン・ジヒョン ↓に興味を持ってから,「猟奇的な彼女」,「ホワイト・バレンタイン」と観ていったら,

 スマップの草薙つよぽんと田中麗奈が同じ「猟奇的な彼女」をTVドラマとして日本版としてやっていたし。。

         

 俺も意外とトレンディ(死語?)を先取りしてる。。と思ったりします。。

 錯覚かな?。。。 

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2008年9月22日 (月)

宿命(東野圭吾)

 東野圭吾の作品については2008年5月8日の記事「流星の絆(東野圭吾)」で現在もベストセラーであるらしい「流星の絆」を読んだことを書きました。

 そのときには物語としては感動的であったけれど書き下ろしではないせいか最後の事件解決部分の顛末には不自然なドタバタを感じてやや不満が残ったという個人的感想を書きました。

 とにかく興味を覚えたのでそれからは,彼の小説をいくつか読みたいなと思っていましたが,誰の小説であっても昔から短編物はめったに読む気にならず,逆に長編過ぎる小説も若いときのように一気に読むほどの根気がないので敬遠していました。

 しかし,最近,近くの本屋で,程よい長さの文庫本で「宿命」というのを見つけたので,買ってすぐに読んだのですが正にビンゴでした。

 もろに自分の琴線に触れて後半は奇想天外な偶然の連続でしたが涙ボロボロでした。。。

 今回は私的には完璧だと思いましたね。。。

 金がなくても文庫本くらいは古本でも買えるし,ヒマはあるので,後は心がすさんでいたりして酒をのみたいという衝動が湧いたり,あるいはライフワークをやらなけれいけないとか,科学ブログを書かなければいけないというような金銭とは無関係な仕事に追われるというアセリに急かされることもないほど心の余裕がありさえすれば,推理小説を読むという,音楽鑑賞と同じくらい贅沢なオアシスに浸れるのですが。。。。

 何故か貧乏性の性分なので,こうした時間はめったにありませんけど,次は長編に挑戦してみるかな。。。

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2008年5月 9日 (金)

流星の絆(東野圭吾)

 今,夜中の2時過ぎです。

 さきほど先日池袋ジュンク堂で衝動買いした東野圭吾の「流星の絆」を一気に読み終えました。最後,少し感動を覚えました。この兄妹がうらやましくなりハヤシライスを食べたいなと思いました。

 去年入院時はやることもないので小説を何冊か読みましたが,最近はめったに小説を読んでいないなと思いました。

 まあ,小説と言っても映画で言えばB級というヤツですが。。

 入院よりもさらに昔に「ダヴィンチコード」を初めとしてダン・ブラウンの小説を4つ全部読んで,後は宮部みゆきの「名もなき毒」を読んだくらいかなあ。。。

 ともあれ東野圭吾は初体験です。。

※追伸:朝起きてから反芻してみると,物語としては感動物でしたが推理物というか事件物の顛末としてはかなり不自然でしたね。

 以前にも誰かやはりめったに読まない日本の作家の小説を読了したときにも感じましたが,お定まりのドンデンはいいのですが,時間か紙数がないのか犯人の犯行,やその動機と犯行が露見するまでの生活や人物像との結び付きが不自然とか,最後の解決の仕方がドタバタ過ぎるとかの不満はあります。

 まあ,自分じゃ書けないのに他人の書いた物に不満をもらして営業妨害してはいけないのかな。。。

 でも全体的には感動物でした。。

 ネタばらしにはなるけど最後まで読んでいって,「この人物が犯人ならば十数年間時効寸前まで自分の犯行を黙っているはずがない。」と主観的には感じたものでした。。。。

 もっとも黙っていたから物語が成立するのですが。。。

(どうも知らないうちに,某アマサイ嬢のテリトリーアマチュアサイエンティスト応接室」,および「アマチュアサイエンティスト(ココログ) を犯していたらしい。。

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2007年12月12日 (水)

ロートレアモンとサド(その2)

 20069/2の記事「ロートレアモンとサド」において,モーリス・ブランショの書いたこの記事の題名と同名の評論書籍に関連して思うところを書いて見ましたが,今日はその続きです。

 

      

 サドの代表作「ジュリエット=悪徳」と「ジュスチーヌ=美徳」についてはモーリス・ブランショが評論した当時は画期的なインモラル小説であったと想像されます。

 

 モーリス・ブランショの評論で目を引くのはこれらが単に相反するモラルを持った姉妹の対照を表現したのではなく,サドにあっては両者が同じテーマを表現したものであるということでしょう。 

 つまり,ジュスチーヌが受けた言うに及ばぬ辛苦の数々は彼女の不幸を体現したものですが,そうした辛苦は妹ジュスチーヌだけではなく姉ジュリエットもまた経験するわけです。

 

 しかし,"美徳=ジュスチーヌ"が不幸と感じることを"悪徳=ジュリエット"はむしろ快楽あるいは官能として幸福と感じる,ところに,当時のフランス,あるいはヨーロッパでのマルキ・ド・サドの先見的卓越性が見てとれるわけです。 

  

 一方,ロートレアモン,特に「マルドロールの歌」については松岡正剛氏の記事http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0680.html が興味深いです。

 

 巷間では,比較的有名な「手術台の上のこうもり傘とミシンの出会いのように美しい」というフレーズがシュールレアリスムの典型のように言われていますが,私自身はこれにはむしろダダイズムの響きを感じます。

 

 これの無味乾燥な響きは私の捉えるシュールのイメージとは若干異なるものだと思いますね。

 

 私自身は理科系の大学生の時代に,まずはサド,次にロートレアモンの洗礼を受け,当時から詩人になりたい,ということも人生の目標の1つに入りました。

 

 関係ないですが,別の目標としてはマラソンランナーになりたいというのもありましたが,これは今となってはほぼ不可能になってしまいました。

 

PS:ロートレアモンは「ポエジー」については詩ではないので比較的訳者を選ばないと思うのですが,「マルドロールの歌」については渡辺広士さんの「ロ-トレアモン詩集」の訳が最もお気に入りです。

 

 原文で読めたらいいのですが,生憎フランス語では私の語力では理解できませんからね。。

 

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2006年12月 4日 (月)

藤沢周平と宮部みゆき

 今朝は,平日ですが仕事が休みなので,朝8時頃から10時過ぎまで,友人から録画したDVDを借りていたのを思い出して,映画「たそがれ清兵衛」を見ました。

      たそがれ清兵衛

 DVDで映画を見るのは,先月暇なときに,,フランス映画でアリダ・ヴァリ主演の

 「かくも長き不在」 を見て以来です。

 藤沢周平の小説作品は,丁度今,キムタク主演の「武士の一分」という映画が先日から上映されているらしいですね。↓

           

 今朝,見た「たそがれ清兵衛」も,「寅さんシリーズ」の暗さがイヤ味で,私がかなり嫌いな監督の一人である山田洋次監督の作品です。

 確かに,暗いことは暗いのですが,それを喜劇で笑いとばすような作品ではなかったので,それなりに見られるものでした。

 まあ,監督は違うけれど,以前やはり借りてDVDで見た「蝉しぐれ」と同じく,藤沢周平の作品は主人公に出世欲などがなく,そのまわりの人々も含めて人情味があって朴訥なところに特徴があります。

 その上ヤットーにも真実味があって,本当の殺し合いの怖さなどが伝わってくる思いがしました。

 主人公については貧乏ですがヤットーが得意なところが,私も貧乏ですが道楽として物理や数学を得意としているところとなんとなく通じるところがある,という気持ちがしました。

 しかし,主人公と違って私には子供はいないので,かなり違うのも事実です。

 私は,しゃれた感想文や批評など書ける能力もないですし,こういうものは絵や音楽と同じく,能書きを言わずに味わうだけでいいものだと思っています。

 そして,感動するものであればなおさらいいと思うので,まあ感動的であったとだけは述べておきます。

 その後も精神的に余裕があったので,友人から借りていた宮部みゆきの「名もなき毒」という小説を昼過ぎまでに,一気に読み終えました。

      

 宮部みゆきの作品は「火車」,「模倣犯」,「弧宿の人」など本屋で見かけたくらいで,今回初めて読んだのですが,これも藤沢周平の映画と同じく怖さに真実味があるという感じを受けました。

 著者が女性であるためでしょうか,心理の機微の記述の詳細さが読み疲れを誘うほどでした。

 いずれにしても「毒」というのは,人間の存在そのもののことであるというような内容だったと思います。

 改めて,権力とは生殺与奪の力を持つものであり,暴力装置に裏打ちされてない権力などには何の力もないことを,思い知らされた小説でした。

 脇役の北見一郎という老人が,道楽で探偵という人助けをしているところが私と通じると感じたのは,私が自分を贔屓目に見過ぎているためでしょうう。

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2006年9月 3日 (日)

歌人:島秋人

 永山則夫氏の前にも窪田空穂(くぼたうつぼ)の弟子になった死刑囚の歌人:島秋人もいましたね。

 処刑の前日にはニコニコしていたと聞きます。

 昭和42年のことです。昭和39年には既にできていたけれど,本人の強盗殺人の被害者への遠慮のため,彼の刑死後に歌集「遺愛集」も出ました。640首もありました。

 人が人を処刑できるものなんですね。島さん,あなたの犯した罪もすべて私の罪でもあります。

 あなたが天国にいるのでなければ,いずれ地獄でお目にかかりましょう。                

                         かしこ

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2006年9月 2日 (土)

ロートレアモンとサド

 モーリス・ブランショの評論に「ロートレアモンとサド」というのがあります。

    

 彼はモンテヴィデオの怪人イジドール・デュカス=ロートレアモン伯爵とマルキ・ド・サドとの間に共通性を見出していたと思われます。

 私も両者の間に,大きな共通性を見出しています。

 「マルドロールの歌」という悪魔=マルドロールを崇拝した詩集,と「ポエジー(詩学断想)」,ロートレアモンの作品はこれだけしかないですが,私の受けた衝撃は計り知れないものがあります。

 人生においてモラルというものを完全に拒否したいと考えるようになり,ただ価値というのは"美"というものだけしかない,と考えるに至ったきっかけとしては,これらの作品から,マルクスによるものと同じかそれ以上の影響を蒙っています。

 「深い森の奥に『エルマフロジット=両性具有者』が住んでいる・・・」

 なんと魅力的な響きでしょうか。彼の作品を読むとランボーもボードレールも中原中也もなぜか色褪せて見えます。

 マルキ・ド・サドにも私は若い頃,大きな影響を受けました。

 なぜだかわかりませんが,「悪徳の栄え=ジュリエット」よりも,妹の「美徳の不幸=ジュスチーヌ」の方が好きです。

 「ソドム百二十日」については読んだけど訳が下手なのか理解不能でした。

 彼の作品は,その後の日本の村上龍などにも影響を与えていると考えられますが,こちらの日本人の作品は読んだことがありません。

 この芥川賞作品の題名からそう感じただけです。

 話変わりますが,恐らく同時代の天才レイモン・ラディゲの「肉体の悪魔」も短編ですが,珠玉の反モラル小説ですね。

  数学者,エヴァリスト・ガロアと共に,これらの人物を慕う私は19世紀のフランスに恋しているのかもしれません。

 モラルに反する,という意味では,亡命ロシア人ウラジミール・ナボコフの「ロリータ」もあります。これも私は好きです。

 "ロリータ=本名ドロレス・ヘイズ"に恋したために母親と結婚するハンバート・ハンバートの欺瞞は,ヘイズ夫人には気の毒ですが,わかるような気がするのは,私もロリコンであるせいかもしれません。 

 モラルを嫌い,それに忠実に生きようとするがために,私は不遇な生活でも,退廃的な満足感が常にあるような気がしています。

 一時の快楽,現実逃避のため,私は今日も酒を飲む。

 決して禁酒しようとか禁煙しようとかという感覚は持ってないし,

 これからもそうであろう。。。

 話は違うけれど聖なる娼婦である「罪と罰のソーニャ」や無邪気な娼婦であるマノン・レスコーとは違ったタイプの,新しい私の観音様になるかもしれないAV女優を見つけました。

 大阪の「紅音(あかね)ほたる」さん。

 聖なるとは完全に逆のキャラクターです。

 昼間は娼婦のごとく夜も娼婦のごとくです。

 ファンになろうかなあ,本当に最高ですねえ。。

 ってここはアダルトブログじゃぁないよ。まあ,私の場合,何でもアリですけどね。

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