204. 経済学(ミクロ・マクロ・マルクス)

2009年11月17日 (火)

本当にやりたいことと資本主義

 「本当にやりたいことであればお金を払ってでもやりたい。」=「それに費用がかかるならお金を払う。」というのと,「やりがいのある仕事をしてお金をもらう。」というのが矛盾することがあるのが資本主義社会の一面だと思います

 絵を描くのが好きだ。歌を唄うのが好きだ。野球,サッカー,相撲,ゴルフetcが好きだ。じゃあ,お金を払ってもやりたいですか?もちろん, アマチュアのままでいるのなら,別に,問題や矛盾はないでしょう。

 しかし,本当に「好き=生きがい」で努力してプロになった方,またはプロを目指す方が存在します。プロスポーツであれば,「土俵,イヤ野球場にはお金が落ちている。」という人々についてはどうでしょう。

 46歳にして現役選手を続けたいという「工藤投手」,彼の場合,「自由契約=クビ」でもプロとしてであるなら,「お金を払ってでもやりたい。」のではないか?と想像しますが,現実には選手としてそうした身分は許されないでしょうね。

 プロというのはお金をもらうこと,あるいは金が取れることをも意味します。プロスポーツがある場合には,その選手であればプロであることがアマよりも技術,またはパフォーマンスとして上であることを意味するからです。そもそも下手であれば何でお金がもらえるの?とかです。。

 スポーツには限りませんが,これが資本主義社会でしょうね。

 (「俺の芸,俺の技術は売り物じゃねえや」という考え方もあるでしょうが。。) 

 命や心を救うであろう医師や医療技術者,または,まさに看護や介護に従事する人々,そして他人に教える仕事である教師とか,直接,他人を助ける支援する仕事をお金を払ってでもやりたいという方もいるでしょう。

 実際,「ボランティア=無償奉仕?」で人助けをやっておられる人もいるでしょうが,資本主義社会では,逆に「お金をもらわないでやる=プロではない」ということは,彼,彼女には「責任がない(無責任)」=「お金もらってないのだから失敗しても責めるられるいわれがない。」という意味もあります。

 例えば,臨床,医師の資格のない人が,相手を助けたい一心で無料で医療行為を行いたいと言っても良心,やさしい心であっても受け入れられるものではありませんね。好意であっても犯罪行為です。

 それに,無料奉仕では別に生活の糧を得る手段を持っていなければなりません。生きていくのがギリギリの社会ではそもそも「本当に好きなこと」を趣味嗜好でやっている奴なんて「鼻持ちならない奴」ということもあるでしょうね。

 (これは自分の存在自体が他の存在の排斥を意味する「原罪」のようなものでしょうか? 2009年5/24の記事「 カルネアデスの舟板でも書いたように生産性が足りていれば「原罪」に縛られることはないのでしょうが。。

 必ずしも生活の糧の話だけではなく「ナンバー・ワンにならなくてもいい,元々特別なオンリー・ワン」(←盗作)というのと逆の意味で,自分の存在が他の存在意義を排斥することがあるという意味もありますが。。。)

 過去に教師であっても,引退した後はお金を払っても教える対象がいないこともあるでしょう。教えるという行為はそれ自身相手に対してある程度の優越感を感じたり,相手が知識,知恵を得ることで感謝されれば自分も嬉しいというようなお金ではない報酬が得られます。

 上記の人助けに属する仕事は,もしも資格不要で給料も不要な金持ちの道楽であれば,感謝されて嬉しいという報酬=これもエゴが満足されるでしょう。

 私自身が持っている実存と社会性という矛盾=二枚舌を正当化するために現在が理想社会ではないからという意味で社会背景や経済構造を持ってくるのは大げさで僭越だとは思いつつ。。。今日の雑感です。。

 (↑ むずかしげに見えることを書いて気取ってみても,自分が単にエロが好きでスケベな変態ジジィであることを肯定してるだけじゃん。。。)

PS:そうそう,大事な例外?を忘れていました。お金を得ること,あるいは金持ちになること自体が「本当にやりたいこと」であるという場合もありましたね。

  

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2006年7月28日 (金)

労働価値説と効用価値説

かつてはマルキストを気取り"経済的な価値とは抽象的労働の量の多寡による。"といういわゆる労働価値説に基づいて,資本主義経済活動の結果として剰余価値というものが生まれる,

 

人民は資本家に搾取されている,そして資本主義では定期的に恐慌が起きるという,いわゆるマルクス主義経済学に心酔していました。

 

マルクス主義という哲学的,思想的側面では,今もマルキストではあるものの,経済学という側面では新古典派経済学から生まれたミクロ経済学,マクロ経済学という方法でいいのではないかという考え方に少し変わってきています。

 

別に,ベルリンの壁が壊されたから転向したというわけでもないし,いわゆる人々の欲望に根差した効用関数から導かれる限界効用で評価した商品の価値が,古臭い労働価値よりも優れていると急に目覚めたわけでもありません。

 

 また,効用というものが全時代的で普遍的と見えるのに対し,"富とは巨大な商品の蓄積である。"という論点から商品の分析から始め,資本主義の特殊性を考慮することで逆に普遍的理論になるという解釈をしているかに見える宇野弘蔵氏の「価値論」ほどの理解をしているわけでもないので,所詮は浅薄な思いつきですが。。。。

ただ,かつて考えていた剰余価値の搾取というのは現代的に言い換えると単に資本家の利潤追求に過ぎないと思うし,それが倫理的に善いか悪いという判断については,社会のTPOで決まるという程度の認識しか持っていません

物品の交換には,個々の商品間に"共通の基準=交換価値"が必要で,それがすなわち抽象的労働である,といっても間違いではないと思いますが,交換するには欲望に根差した使用価値の差異が必要です。

 

マルクスは,当然人間の欲望についても分析したわけですが,抽象化した労働といっても,商品の需要の多寡が逆に個々の労働の価値を決めるのである,ということもある意味ではその通りです。

 

このままなら,「ニワトリが先か?卵が先か?」という水掛け論になってしまうと思います。

一方,効用関数というものが実際に存在するか?とか,または存在しても普遍的であるか?ということもはなはだ疑問です。

 

それを基準にするといっても,それ自身がそれこそTPOによって変わるものだとも思えます。

 

まあ,ミクロ経済学をかじった程度で僭越ではありますが,確かに四則演算だけのマル経に対して微分・積分を使った現代経済学のほうが高尚には見えます。

 

こちらの立場では,結局,労働も効用を決める種々の要素の内の1つにしか過ぎないという見方でしょうね。

 

現代経済学というのは前提がこうであれば結果はこうなるはずだという予測をするものであり,メカニズムとか整合性とかを追及するもので倫理とか思想で価値判断をするわけではないものだと思っています。

 

そして,科学ですから,たとえ今の仮説に間違っている部分があっても,それなら別の仮説を立ててそこを修正していけばいいだけで,それで次第に発展していくようなものだと思っています。

まあ,メカニズムを考えるものとしてはそれでいいとして,私は効用価値説というのを含めて,そうした経済学はある意味で論理学の言うトートロジー(同義語反復)のようなものだと思います。

 

労働でも何でもかまわないけれど,ある要素因を特別視するとかの基準を公理として設けない限り,説得力のある実のあるものとはならないと思うのです。

    

だとすると,少なくとも労働を特別視する労働価値説の方がまだましなのかな?

ただ,"自分がどの階級,階層の,あるいは誰の利益を代表するのか,誰の利益を主と考えるのか?"という倫理的あるいは思想的側面では利潤を搾取と捉える経済的弱者の側の利益を代表するマルクス主義の方に未だに傾倒しています。

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2006年6月29日 (木)

ユートピア=幻想か?

  人間百万年,有史以後だと四千年.ルネッサンス以後だと五百年.産業革命以後だと三百年.それで人間の暮らしは昔より豊かになったと思いますか?

 機械化文明,それは何を目的にして発展してきたのでしょうか?

 人間があくせく働かなくても機械が代わってやってくれるコンピュートピア=修正資本主義,ボタンを押すだけでなんでもやってくれるという理想社会=ユートピアをめざして進んできたものではないのでしょうか?

 でも,文明の先進国であるところのこの日本でさえ普通の人は週に五日と週の半分以上もあくせく働いています。3交代制で 24 時間を交代で働いて日曜は休みとしても,それ以外に2日ずつ働けば済むような社会にさえ,まだなっていませんね。

 文明が発達して生活は便利になったようでも,何百年,何千年.何万年前と大した違いもなく毎日働かなくては生活できません。

 それも好きで働く人は非常に少なく,現実には生きるためにやりたくない仕事をイヤイヤやっている人がほとんどだと思います。しかも,そうした仕事さえありつけない人もいっぱいいます。

 ユートピアでは,労働は収入というか暮らしに必要な費用と必ずしも直結してなくて,労働は労働,生活費は生活費というか,そんなものは必要ない世界であるというか,ともかく仕事とは無関係に暮らせる理想社会のことですよね。

 かといって,「共産主義=各人の能力に応じて働き,必要に応じて与えられる。」とかいっても,私有財産がないというのも淋しいなあ。。。

 進歩がないなあ人間って,何とかしたいし何とかして欲しい,と思うのは私だけでしょうかね。

 今日も酔っ払って書いたたわごとですから,変なことを書いてるように見えてもご容赦くださいね。

PS:何か,CPUや通信速度は20年前より格段の進歩してるのに,それで使うソフトが機能の増加を含めて重たくなってイタチごっこをしてるので昔より速くなったと感じないPCと似ている感がありますね。

http://fphys.nifty.com/(ニフティ「物理フォーラム」サブマネージャー)                                                  TOSHI

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